猫が大好きな僕は、有象無象が跋扈するなろうで、たまたま、この優しい作品を見つけたんだよね。
僕は殆ど他人の作品には関心を持たないし、仮に持っても交流なんて持とうとしないんだけど、この人にだけはハッキリといった。「書く場所を間違えてますよ」って。相手がどんな人物かも知らないし、どんな気持ちで書いてるかもわからないのに、そう言いたくて仕方がなかったんだ。
そんな僕の気持ちが通じたのか通じてないのかはわからないけど、とにかく、ネコカインはノベリズムでも読めるようになって、僕とスナメリはTwitter上で悪態を付き合う仲になった。さらに言うなら、作者をSFと猫好きのオッサンとばかり思い込んでいた僕は、自分の小説の中でスナメリという名の爺キャラを出して楽しんでいる。勿論、本人の許可を得るなんて『無粋』な真似はしていない。
どんな作品かを伝える気持ちは、あまりないんだ。分かんない奴には、何言っても分かんない作品だと思うし。もっと認められて欲しいという気持ちと、このままずっと僕の宝物でいて欲しいっていう気持ちが、どっちもあるしね。
人間嫌いで、猫ばかりを信じて、他人になんてまるで関心のなかった僕が、ほんのちょっとだけ「他人に絡んでみようかな」って思わされた作品。それだけで、伝わる人間には十分伝わると思うんだよ。