滋賀県の長浜から大阪の芸大に進学した亜美。三回生のある梅雨時、夏休み前の課題に取り掛かるのだが、彼女はあるスランプを抱えていた。
それは六年前に祖母が亡くなった時も抱えたスランプ。きっと自分は何かの死を予見している。そんな妄執を前に亜美は自分の描くべき絵を見失い始める。
創造と理想、描くべき自分らしさ。
――創作に取り憑かれた誰しもが持つマニエールの物語。
全11話
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