【完結】クライカコ(丁度、文庫本一冊位の文章量です♪)

お互いの意思が通じ合っていても、必ず上手く行くとは限らないのが【恋愛】
殴り書き書店
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秘め事、そしてその理由(訳)

公開日時: 2021年9月26日(日) 00:20
文字数:7,183

●前回のおさらい●


この1カ月で、突然、人気が出て来た繭ちゃん。


龍とが協力しているのを知ってる歩美ちゃんは、その件に関しては妙に納得は出来るのだが。

とある撮影現場で、繭ちゃんと龍斗が『男子トイレ』に入って行くのを目撃してしまう。


そして、そこで行われていた行為とは……

(今回、切れ処がなくて、長くなってしまいました、すみません)

 約5分後。

繭ちゃんが先に出て来て。

誰も居ないのを確認して、そそくさと楽屋の方に行った。


なんだろ、やけに顔が赤かったなぁ?


まぁ、何にも無いにしても。

あの声を上げてたって事は、それなりに何かは……ねぇ。


今度は、少しして龍斗が出てくる。

そこを有無を言わさず、一気に捕まえる。



「おはよう……」

「なっ!!あゆ……おっ、おう、おはような。はっ、早いな、今日は」

「今日は、収録が早いのよ。ねぇ、そんな事より龍斗?今、アンタ、トイレで何やってたの?」

「はっ、はぁ~?なっ、なんだよ、おっ、おかしな事を聞くんだな。トイレはションベンするところだろ?なっ、なに言ってんだ、お前わ?」


完全に動揺してる。


コイツでも動揺するんだぁ、珍しいなぁ。



「ふ~~ん。繭ちゃん連れ込んで、おしっこですか?よくもまぁ、そんな事ヌケヌケと言えたもんね。良い度胸してるじゃない」

「うぅぅ~~、見てたのか?」

「最初からね。どういう事よ!!…………なぁ~んてね。アンタが、何もしてない事ぐらい解ってるわよ。でも、何してたのよ?怒らないから説明だけしてよ」

「怒ってないのか?」

「ふふっ、何言ってるのよ。こう見えても、アンタに愛されてる事ぐらいは自覚してますからね」


決して、余裕がある訳じゃないんだけど。

自分自身に確証が有る以上、こんな事ぐらいで怒る必要はない。


ただ、なんて言うのか、ハッキリしないのは、どうにも気持ちが悪い。

だから、正直に話してくれるんだったら、何も怒る事はない。



……筈。



「……っで?」

「う~ん。なんて言うか、正直に話して良いものかどうか、悩み処なんだよな」

「ふ~~ん。あっ、そう。じゃあ、こぉ~~~んなにも譲歩して信用してる彼女に、言えない様な如何わしい事してたんだって判断で良い?当然、それで良いよね?」

「いや、そうじゃなくってだな。言えなくは無いんだけど……なぁ」

「『なぁ』じゃないでしょ……じゃあ、もぅ良いよ。アンタが、そんな煮え切らない態度取るんだったら、別れよ。私、浮気を許せるほど、人間出来て無いから」

「ちょ、ちょっと待てくれよ。流石に、それは困る」

「じゃあ何よ?ハッキリ言いなさいよ。私だって、かなり譲歩してるんだからさぁ」

「あぁ……まぁ良いか。ちょっと繭ちゃんのプライベートに関わる事だから、どちらかと言えば、言い難い話なんだけどな……別れられるのも困るから話すよ」

「どういう事?」


なんか嫌な予感。


プライベートな話って事は。

ウチのベランダで聞いた、繭ちゃんの家族関連の話の可能性が高い。


どうにも、こういう話は、私が聞いた所でどうにもならない。


かと言って、この状況下で、何も聞かないって言うのも……ねぇ。



「実はな……今ちょっとだけ、あの子の売込みをしてるんだよ。あぁ但し、勘違いするなよ。一番は、お前であっての話だぜ」

「しないよ。にしてもさぁ、なんで繭ちゃんの売り込みなんかしてるのよ?アンタ、マネージャーでもないのに」


内容を知ってはいるけど。

兎に角、まだ、此処は惚ける必要がある。


盗み聞きしてたのがバレたら、なんか嫉妬深いと思われて格好悪いしね。



「まぁ、ちょっと事情が有ってな」

「そう……なんだ。でもさぁ、それって、さっき2人で男子トイレから出て来た話には、関係ないよね」

「あぁ、それなんだけどな。……あの子、言っちゃ悪いけど、俺から見ても、ただ可愛いだけで『華』が無いんだよ。だからさ、どうにも売り込むにしても、そこがネックになって売り込めないんだわ」

「う~ん、失礼かもしれないけど。言ってる事はわかるよ。だから取り敢えず、そこは納得するとしても……今の話だけじゃ、なんか、それらしい事を言って、誤魔化してるだけの様にしか聞こえないよ。まだ、なんの結論も聞けてなくない?」

「まぁ、そう慌てるなって。俺も、お前に隠し事する気はないから、ちゃんと話すからさっ」

「問い詰められるまで、言わなかったくせに」

「そう言うなって」


困った顔をしている。

しかも、ポケットからタバコを出して、吸い始めてるよ。


ほんと今回の件は、色々と、珍しい表情を見せてくれるね。



「まぁ良いや。それで……」

「実はな、怒んなよ……って、まぁ此処は、怒っても構わないか」

「なによ?『怒っても構わない』ってどう言う事よ?」

「あぁ実はな。あの子には、俺に局で逢った時のみ、本番前に『自慰行為』させてんだよ」

「……へっ?自慰行為?」

「解り易く言えば『オナニー』だな」

「オナ……へっ?なっ、なに?……なに言ってんの?……えっ?ちょ……へっ?オナ……」


いやっ、あのっ。


そりゃさっ!!

私だって女の子なんだから。

さっき、トイレから聞こえた声が、喘ぎ声じゃないかな?っとは思ってたよ。


だけどさぁ……

まさか、あのプライドの塊みたいな繭ちゃんが、人前でオナニーって……


しかも、男子トイレでだよ。


なっ、なに言ってんのコイツ?


意味解んないよぉ。



「ちょ、ちょっと待って、ちょっと待って。話が突飛過ぎて、ちょっと心の整理がつかないんだけど」

「だろうな。俺も、それが普通だと思う」

「うっ、うん。だっ、だよね……そっ、それに、こっ、此処で話す様な内容じゃないよね?」

「だよな」

「だっ、だったらさぁ、取り敢えず、わっ、私の楽屋に行く?ほらほら、まだ本番まで1時間位有るし」

「だな」


取り敢えず、足早に、その場を去って楽屋まで行く。


中に入るなり、龍斗は続きを始めた。



「んでだな」

「いやっ、ちょっと……もぅ一回待って」

「ふぅ~~~、だよなぁ、そうなるわな」

「うっ、うん。ちょっと整理するね」

「あぁ」

「えっ、えぇっとぉ~。最初に、繭ちゃんが龍斗に、私が知らない所で、何か相談した……んだよね?」

「あぁ……序に付け加えるなら、その時に『売れる為なら、なんでも言う事を聞く』って条件付でな」

「そっ、そうなんだ」


龍斗は、ウチでの一件を隠すつもりは無いらしい。


馬鹿正直に、そんな事を言ってきた。



「ちょ、ちょっと……じゃあ、アンタが繭ちゃんにオナ……あの~、そのさぁ、あの~……『オナニーを強要』したって事」

「まぁ、そう言う事になるな」

「あぁ、そうなんだ。流れから言って、ヤッパリそうなっちゃうよね」

「あれ?……怒んないのか?」

「怒る?あぁ、そう言われれば、そうだね。でも……う~ん、なんて言うのかなぁ?なんかさぁ、全然意味が解んないのに、藪から棒に、それを怒るってのも変でしょ。……それにさぁ、その行為事態に、なんか、アンタ也に理由が有るんじゃないかな?って思ってさぁ」

「まぁな、確かに、その通りなんだけどな……にしても、お前凄いな」


龍斗は、意外にも怒らなかった事を不思議に思ってるらしいけど。


私だって、そんなに馬鹿じゃないよ。


確かに龍斗の思ってる通り、自分の彼氏が、友達の女の子に『オナニーの強要』してたなんて、本来洒落にもならない状態だよ。

だからと言って、コイツの性格を、よく知ってる私が、理由も聞かずに怒ってどうするのよ。


それに一度、自分で、何も無いって確信してるんだから、信用するしかない。


まぁ、まずにして、私みたいな一般人から見ても、コイツは、かなりの変人。

恐らく、考えている事は、そう易々と理解出来る筈もない。


なにか考えあっての事だろう。


ただ此処で確認するけど。

どんな理由が有っても、絶対に納得は出来ないだろうけどね。


これは確実。



「うん、まぁ私の事は良いからさ。兎に角、説明してよ。但し、私が納得する理由でね」

「あぁ……まぁ、此処からは、そんな難しい話じゃないんだよな」

「そっ、そうなんだぁ」


……単純な話なんだ。


なんか、もっとこぅ小難しい話だと思ってた。



「あぁ、繭ちゃんの性格を知ってる、お前なら、多分、直ぐ解る」

「うん……前置きは良いからさぁ」

「悪い」

「で?」

「あぁ……あの子って、お前から見ても、まだ自分の事が良く見えてないだろ」

「あぁうん。確かに、そう言う傾向には有るよね」

「そう言う事だよ。自意識過剰で、人が、自分の為にやってくれるのが、当たり前とか思ってる節が有るんだよな。なんか、少し、人を馬鹿にした所が節々に見える」

「あぁ、うん、まぁね。私は友達だから、そこまでハッキリは言えないけど……無くはないかな」

「じゃあ、そこを直さなきゃ、この業界では生きて行けないのは解るか?」

「微妙かな。……だって、現に、そう言うキャラの人もいるからね」

「違うな。わかってない」

「そうなの?」


う~ん。


そうなのかなぁ?


現に、灰汁が強い人なんて、この業界だったら、それこそ五万と居ると思うんだけどなぁ。


なら、そう言う個性でも有った方が有利な気もするんだけどなぁ。



「そうだな。お前は全然解ってないよ」

「う~ん」

「良いか。その調子だと、どうせお前は、個性的な方が良いとか思ってるんだろうけど、それは大きな間違いだ」

「そうなの?」

「そうだな。そんな何所にでも有る様な『個性的』な芸風じゃ。入れ替わりの激しい業界じゃ、もって1年か半年。今、流行の芸人なんて言うのが、直ぐに飽きられる感じだな……しかも、あの子の場合、個性じゃなくて我儘なだけ。これじゃあ半年どころか、まずにして売れもしない。付け加えて、我儘が通るほど実績がない」

「そっか、そう言う事か……でも、可愛いよ。それだけじゃダメなの?」

「まぁな。確かに『学校一の美少女』なんて言うのならアリかもな。……でもな、世間一般で見れば、その程度の認識でしかないんだ。解り易く言えば、ズバ抜けて可愛い訳じゃない。実際、全体的に、これと言った『売り』になる部分も無いし。……しかも、今まで変にモテたもんだから、性質が悪い事に自意識過剰。こんなもん『コンテスト優勝』なんて肩書きが有っても、面倒臭いから、誰も関わりたくない訳だ。1月前までの彼女は、ただの使い難い奴……これが、前までの彼女の評価だな」


龍斗は、ほんと呆れる位、周りをよく見ている。

しかも、今まで培ってきたスバ抜けた洞察力が、人の判断まで自分に理解させる。


私と同じ中学生だと言うのに、呆れるとしか言い様がない。


IQ幾つなんだろ、コイツってば?



「でもさぁ……」

「あぁ言わなくても解ってる。『コンテスト優勝』の件だろ」

「あっ、うん」


言おうとしてる事を、先に言われた。


そうなんだよね。

なんだかんだ言っても『優勝』した事には違いないんだよね。


だったら、その可愛さは世間が認めてるって事じゃないの?



「……にしても、お前さぁ。まだ知らないんだ?」

「うん?なにが?」

「あんなもん『デキレース』に決まってんだろ」

「へぇ?」

「じゃなきゃ、無名のお前が、そう簡単に『準優勝』なんか出来るかよ」

「じゃあなに。アンタは知ってたの?」

「まぁな。悪いとは思ってけど、お前の『夢』を叶えるには、一番手っ取り早かったからな」

「そぅ……だよね。おかしいとは思ってたんだ」

「黙ってて、ほんと悪かったな」


はぁ~、やっぱりな。

あんまり聞きたくなかったけど、実際そんな事って、本当に有るんだね。


じゃなきゃ……ねぇ。


でもなぁ、それを聞いたからって怒れないんだよねぇ。

私が適当に言った『夢』を、真面目に叶えて貰ってるんだからさぁ。


実際は、怒るって感情は一切無く、ただ単に嬉しいんだよね。



「あぁ良いよ、良いよ。気にして無いから。それよりさぁ」

「あぁ、繭ちゃんの話だったな」

「うん」

「んじゃあまぁ、続きな。そんな繭ちゃんは、例に漏れずTVでは使って貰えない。じゃあ、どうする?って話になる訳だ」

「どうするの?」

「改善するしかないだろ」

「それが、さっきのオナ……うっ『オナニー』の話しに繋がるって事?」

「そう言う事」


わかんないなぁ?


『売れたいからやった』って意味は、多少なりとも解るよ。


でもさぁ、そんなに急ピッチでやる必要が有るのかなぁ。


それにさぁ、人前でオナニーなんかして、何の意味が有るんだろ?

恥ずかしいだけで……って言うか、それ以前に人に見せるもんじゃないでしょうに。


難しいなぁ。


解んないから聞こ。



「でも、そんな事して、何の意味が有るのよ?」

「解んないかなぁ」

「うん。ごめん。難しいよ」

「じゃあ、お前さぁ。人前に出るのって恥ずかしいか?」

「うん。それはそう。んっ、間違いない。1年間この仕事をやらして貰ったけど、まだ全然慣れない。ステージに上がる時なんかは、未だに恥ずかしいが先行するかな」

「普通はそうだよな。そうなんだけど、あの子は、ちょっと違う。生まれてこの方、ズッと注目されて生きてきたから、その辺の精神が希薄なんだよ」

「なんとも思ってないって事?」

「そうだな。良い言い方をすれば、度胸が有るになるんだけど。悪い言い方をすれば自己中心的。思い通りになら無いと、彼女は凄い嫌なんだよ。これじゃあ協調性も糞もない」

「それで『オナニー』なの?変じゃない?」

「そうか?これって、結構、実績のある話なんだぜ」

「えっ?」


実績が有る話って事は……


ちょ、ちょっと待ってよ。

じゃあアンタは、私の知らない所で、繭ちゃん以外にも、他の女の子にそんな事してるって事!!


信じられない!!



「お前……また勘違いしてるだろ」

「えっ?……別にしてない」

「あのなぁ。これは、親父とか、佐伯のジジィに教えて貰った方法なの。んで、繭ちゃんに初めて試したの」

「でも、上手くいったら、これからも使うつもりなんでしょ」

「否定はしない」

「なっ!!」


厚顔無恥な奴。


よくもヌケヌケとそんな事が言えたもんだ。


ぶぅ~~~!!



「でも、そんなもんアイドルの『オナニー』見たからって、俺にとっちゃあ何の意味もない」

「なんでよ?可愛い子の『オナニー』見たら興奮するんでしょ」

「それも否定しないけど、ちょっと違うな」

「じゃあなによ?」

「男として、目の前でアイドルの可愛い女の子がオナニーしてるのを見れば、確かに勃起はする。これは生理現象だから否定しない。だからと言って、その子をどうにかしようなんて気持ちは、自慢じゃないが、微塵も無い」

「だから何でよ!!」

「うん?だって、歩美が居たら何も問題ないだろ。他の女なんか全然イラナイし。全く興味が無いからな。ほら、以前に、高井田が、俺にコクッた時にも、俺ちゃんと言った筈だぞ」

「よくもまぁ、本人を前にして、そんな事を言えたもんね。呆れた」

「本音だよ」


嫌いだコイツ。


直ぐ、こんな事を言うでしょ。


ほんと嫌い!!



……嘘。


やっぱり大好き。


こんな事、中々言えないよ、普通。

面と向かって言われたら(好きな人限定)絶対に何も言い返せないよ。


ズルイよぉ。



「もう恥ずかしい事を言ってないで、話を戻してよ。聞いてる方が照れくさいよ」

「そっかぁ?結構、真面目に言ってるんだけどな」


だから軽々しく、そう言う事を、言うなって言うの!!


アンタは、神様がそう言う事を言っても良いって許してくれる様に作ってくれた『特権階級』の人間なんだからさぁ。


一般人の私には、効果覿面なのさ。


やめてやめて。


ハズイから。



「はいはい。真面目真面目」

「ひでぇ」

「はいはい。それで?」

「あっ、そうだ、そうだ。そうだったな。それでだな……」


早っ!!


切り替え早過ぎでしょ。


余韻下さい余韻。

っと、文句を言っても仕方が無いのでヤメ。



「人前で『オナニー』する事で、自分の中の『羞恥心』って言うのを、取り戻させるって話なんだ」

「えらく、また強引な話だね」

「それがな。そうでもないんだ」

「えっ?えぇ~っと、どうしてそうなるの?」

「じゃあ、お前さぁ。仮に、仮にの話だぞ」

「うん、なに?」

「お前が、俺の前で『オナニー』したとしてだな……」


ブッ!!なに言ってんの!!


しない。


しない。


絶対しないって。


そんな痴態、アンタに見せれる筈ないじゃん。



―――そりゃあさ、どうしてもって言うんならさっ。


してあげても良いけどさっ。


全然興味が無い……って言ったら、100%嘘になるんだろうなぁ。



「馬ッ鹿ッじゃないの!!」

「だから聞けっての」

「絶対しないわよ!!」

「だから、仮の話だよ、仮の……話、聞いてるか、お前?誰もやれなんて言ってないだろ」

「うぅ~~~」


ちぇ。



「怒んなって」

「わかったよぉ~」

「まぁ、自分の反応見て解ると思うんだけど、それ程、恥ずかしい訳だ」

「当たり前じゃない。女の子が、どんな心境か考えた事ある?」

「アホか?有るからやるんだろ」

「変態」

「変態って……おまえなぁ。まぁ良いや、その歩美の言う心理って言うのが大事だからな」

「なにがよぉ?」

「良いか。今までモテていた女の子が、人前で命令されて、そんな痴態を晒す訳だ。じゃあどうなる?」

「勝手にアンタの事意識するんじゃないの!!」

「それだよ、歩美」

「へっ?」


う~んと……アンタがモテたいって事?


どう考えても、それは違うよね。


実際コイツは、何もしなくてもモテてるんだし、ワザワザそんな事をする必要がない。


じゃあ、ヤッパリ違うなぁ。



だとすればだね。


『意識』するから考えなきゃいけない訳か。


意識する……


意識する……


意識するねぇ。


うん?


相手が見てると恥ずかしいって事かな?



あぁなるほど。

じゃあ、この後、龍斗は繭ちゃんのスタジオに入って見学する。

彼女は意識して、世間から見れば、やけに『色っぽく』見える訳か。


それに、何もしなくてもモテた繭ちゃんでも、ちょっとでも龍斗を意識し始めたら最後。

後は放って置いても、勝手に綺麗になっていく。


勿論、やや服に無頓着だった繭ちゃんも、服装とかも気になり始めるか……



んで、色気のあるキャラ。



うわ~~~、ほんと嫌な感じ。


女心を上手く使った戦略だけど。

何考えたら、そんな最悪な事を思い付くんだろ?


ベテラン・ホストかお前は!!


女の子をなんだと思ってるんだコイツ……いやっ、オジサン連中も含めてコイツ等だ!!


マジで最低過ぎる。


なんて言ってるけど……オナニー件はさて置き、実際、これが繭ちゃんの本来あるべき姿なのかもね。


ほんと、よく考えられてるよ。


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