目が覚めると工事現場だった。剣も魔法もドラゴンもお姫さまも、職安もアパートも劣等感も気だるさもない。一日はおにぎりと煙草に始まって、現場に立ち、またおにぎりと煙草でその日を終える。それ以外はない。何も、ない。それが、この世界の理らしい。