「お前……」
大きな手に口を塞がれ、背中をガラクタの山に押し込まれたひゅうちゃん。
声が出せない状況、無愛想な少年が詰め寄るように睨んでいる。
「被害者ぶってるアイツが気に入らない、けどもっともっと気に入らないのはお前なんだよ!」
「っ?!」
強制的に顎が上を向き、さらに強く押し込まれてしまうひゅうちゃんは痛みで顔を歪めた。
「無関係のくせに被害者面してよ、お前はなんだ? 関係あんのか?」
「い……たぃ」
「答えろよ!!」
頬に熱がこもった。
暗転したように視界が揺れ、ひゅうちゃんは地べたに倒れ込んだ。
腹が重くなる。
「あっ、ぅ」
メリメリとへこませるように少年の足がひゅうちゃんの腹を踏んでいる。
眉間に皺を寄せ、歯を食いしばり、痛みに耐えた……――。
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