他サイトに投稿している「アナザーライフ・オンライン」の48話「33」と49話「34」を一部改編したものです。
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また運営のサイトに俺のことが書いてあったし。
賢者の石を使ったぐらいでこんなことになるのか。
っていうか、神レアとかいうすごいやつだったんだな、あれ。
今日は珍しくダンジョン発生による被害のニュースが流れることもなく、何の問題もないまま朝を迎えた。
朝からかなり急いでアナザーライフ・オンラインにログインして、急いで始まりの町に戻った。
イベントが始まりの町であるっていうことをすっかり忘れてしまっていたんだよ、うん。
「東、プレイヤー:ヴァレント。隼獣人。常に一方的な戦いをしていますっ!」
常に一方的なのか。まあ、そうだな。否定はできないわ。
「西、プレイヤー:@。ハーフアルカディ。魔法による連続的な攻撃で相手を圧倒してきましたっ!」
魔法による連続的な攻撃か。興味あるな。
「それではレディ」
頑張ろ。
「ファイトッ!」
「【ウィンドカッター】っ!」
あ、やべ。ボーッとしてた。
ウィンドカッターにあたってしまう。
「【ウィンドボール】、【ウィンドアロー】・・・・・・【ウィンドアロー】っ!」
あれ、これはもしかして、と思って動かない。
魔法がどんどん俺に迫ってあたっていく。
「どうしたのでしょうか、ヴァレント選手。魔法を避けませんっ!」
「なめてるのかっ!」
いや、違う。
「【ウィンドカッター】っ!」
あのな、@君。
「【ウィンドカッター】っ!ちっ、MPが・・・・・・」
もうMPがきれてるのか。
っていうか、さっきからMP回復用ポーション飲んでたよな。それなのに、それを使って、もうMPがないのか・・・・・・?
雑魚いな。
「@選手、MPがきれた模様。ヴァレント選手はMPはあり余っていると思われますが、攻撃を避けなかった分、HPは残り少ないと思われますっ!」
「こうなったらっ!オラァッ!」
@君が剣をもって走ってくる。
ガキーン
剣と俺の体がぶつかり、金属のぶつかるような音がした。
「おや・・・・・・?まさか、ヴァレント選手・・・・・・」
審判が何かを確認している模様。
「不正はしていませんね・・・・・・」
不正が疑われていたようだ。
「くっそ、何で死なないんだよっ!」
いや、あのね。
俺、HPが1も減ってないんだよね。
つまりだね、@君の攻撃力よりも俺の防御力の方が高いわけだ。
さて。
今の俺の攻撃力、どのくらいなのだろうか。
結構高いよな。
@君にヴァレントの刀2を向ける。
「何だよっ!」
そして、つつく。
@君は死んだ。
「ヴァ、ヴァレント選手の勝利です・・・・・・」
審判が驚いているようだ。うん、俺も驚いている。
ちょっとステータス見てみるか。
<ヴァレント 種族:隼獣人
HP1547/1547(300) MP253/253(180)
力1150(202×5+140) 耐久326(40+286) 敏捷71(50+21) 器用103(60+43) 知力80(70+10) 精神70(50+20) 運43(5×2×3+13)
称号:幸運者 超幸運者 無慈悲 ペットに負ける者 努力したで賞
所持スキル(7/10)
○刀術1.88 【火刀】
○火魔法1.85 【ファイアーボール】【ファイアーアロー】【ファイアーウォール】【ファイアー】
○鍛冶1.42
○採掘1.52
○調教1.23
○飛行1.31
○探索1.04
○射撃0.34
○樵0.28
○木工0.06
装備
頭部:空き
右腕:ヴァレントの刀2(力140 耐久90 敏捷10 器用40 知力10 精神10 運10 +効)
左腕:
首:空き
胴体(上):初心者のシャツ(+0) +ヴァレントのコート1(耐久91 敏捷8 器用3 精神5 運3 +効)
胴体(下):ヴァレントの短甲1(耐久105 敏捷3 精神5)
右足:初心者の靴(右)(+0)
左足:初心者の靴(左)(+0)
インベントリ 266891円
○孵化器×1
○鶏肉×1
○羽×3
○【白狼の結晶】×2
○ワーウルフの牙×1
○銀×1
○オルコリハン×1
○召喚の笛【竜】×1
○風の巻物【ウィンドカッター】×1
○初心者のズボン
○木材×5
○火薬×1
○不死者のつるはし×1
○風の巻物【ウィンドウォール】×1
○土の巻物【アースウォール】×1
○召喚の笛【馬】
○ヴァレントの杖3>
・・・・・・まあ、確かに高いな、ステータス。
アナザーライフ・オンラインをログアウトして博多駅ダンジョンへ。
今日も金稼ぐぞーっ!
<博多駅ダンジョン9階 モブ>
試しにやってくる魔物の攻撃を全てうけてみたのだが、ダメージを受けなかった。
俺ってば、結構強くなっているらしい。
ちなみに、光は既に放った。
あいつは1人で行動した方が成長できるんだ。
てきとうに歩いていたら、普通に階段が見つかってしまった。
光を呼んでから、階段を下りる。
<博多駅ダンジョン10階 中ボス>
どうやら中ボスがでてくるらしい。
どんなのが出てくるのだろうか。
楽しみだ。
10階には、ドラゴンがいた。
召喚笛【竜】で呼んだやつと同じような奴。
これが、中ボス、だと?
っていうか、9階までと難易度が違いすぎるだろ。
そりゃ死ぬ奴出るわ。
「人間、何故ここへ侵入した?」
「え、金稼ぐためだけど?」
「そんなことのために、我らの命を奪うというのか」
「何言ってるんだよ。お前らついこの前人間の命を大量に奪ったばっかだろ」
「・・・・・・」
竜を論破してやった。
「光、毒」
「ピッ!」
光の口から紫色をした液体が射出される。
「ふっ、そんなもので我にダメージを与えられるとでもウギャァッ!」
与えられたっぽい。
「ま、まさか、これは猛毒?」
「いや、その上」
さ、こっちも準備できたし魔法放つか。
準備時間長いんだよな、これ。
「【ファイアー】」
40秒の準備時間と80のMPを使ったんだぞ。
効果、出ろよ。
まあ、使用MPは半分になるから40しか使わないんだけど。
「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
<レッサーファイアードラゴンを倒した!>
<ヴァレントの杖3が進化した!>
<鍛冶スキルを習得した!>
レッサーファイアードラゴンというらしい。
レッサーファイアードラゴンの死体が崩れ落ちる。
「ピイ」
食べたいらしい。
「いや、ちょっとはこっちにくれ」
売る分と、食べる分。
ラノベでは、ドラゴンの肉は美味いのが常識だからな。
とりあえずドラゴンの死体のうちの1割ぐらいをインベントリにいれて、残りは光に食わせた。
どんどんステータスが上昇していく。
ドラゴンの死体の奥に、宝箱があったので確認。
中には、巻物。
<サーバーからの提案です。
今後、魔法を見る上で、漢字表示にすると、わかりやすくなります。
漢字表示にしますか。(一部は現在と同じ状態で表示されます)
【Yes】 【No】>
え・・・・・・。じゃあ、とりあえずYes。
<火の巻物【瀑布】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:火【瀑布】
発動条件:黙読>
<水の巻物【浄水】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:水【浄水】
発動条件:黙読>
<風の巻物【風飛行】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:風【風飛行】
発動条件:黙読>
<土の巻物【軟化】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:土【軟化】
発動条件:黙読>
<光の巻物【光球】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:光【光球】
発動条件:黙読>
<闇の巻物【闇球】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:闇【闇球】
発動条件:黙読>
<魔法の巻物【光】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:光
発動条件:黙読>
<魔法の巻物【闇】
一部のダンジョンで得られる低級アイテム。
効果:魔法取得:闇
発動条件:黙読>
多いな。
まあ、ドラゴン強かったっぽいしな。
それに、初討伐になるわけだし。
10階を最初に突破したのは俺ら、ということになるもんな。
とりあえず魔法の巻物を使ってみるか。
魔法が取得できるっぽい。
スキルを熟練度によって取得するならば、魔法ってどうやって取得するんだろう、と思っていたが、技と同じように巻物によって取得するらしい。
光には、やっぱり光だろ。光って名前だし。
光に魔法の巻物【光】と光の巻物【光球】と水の巻物【浄水】を読ませる。
俺は魔法の巻物【闇】と闇の巻物【闇球】と火の巻物【瀑布】を読む。
<経験値所持スキル数が10を超えました。
廃棄するスキルを選択してください。
○刀術
○火魔法
○鍛冶
○採掘
○調教
○飛行
○探索
○射撃
○樵
○木工
○闇魔法>
そうか。
スキルスロットが10しかないから、熟練度をためれるのも10のスキルだけってことになるのか。
ならば、まだ熟練度が1を超えていない3つから選ぼう。
樵だな。
樵はスキルがなくてもできる。
刀でザバッとやればできるから。
<火魔法1.90 スロット:【火球】【火矢】【火壁】【ファイアー】【 】
控え
○瀑布>
<火球
魔法中距離攻撃。
属性:火
使用MP1
準備時間1s>
<火矢
魔法遠距離攻撃。
属性:火
使用MP5
準備時間2s>
<火壁
魔法防御結界。
属性:火
使用MP30
準備時間15s>
<ファイアー
魔法遠距離範囲攻撃。
属性:火
使用MP80
準備時間40s>
<瀑布
魔法遠距離範囲攻撃。
属性:火
使用MP110
準備時間55s>
準備時間、ほぼ1分じゃん。
長いな、瀑布。
っていうか、ファイアーは漢字にならないんだな。
とりあえず瀑布をスロットにセット。
次。
闇魔法。
<闇魔法1.00 スロット:【 】【 】【 】【 】【 】
控え
○闇球>
<闇球
魔法中距離攻撃。
属性:闇
使用MP1
準備時間1s>
闇球は火球と属性が違うだけだな。
とりあえずスロットにセットしておく。
さて。
じゃあさっきから無視してた杖を見るか。
<ヴァレントの杖3.01
プレイヤーが制作した装備:杖
効果:力30 器用140 知力140 精神140 運20
特殊効果:消費MP÷2 燃焼Ⅱ 準備時間÷2
制作評価:51
装備:両腕
制作者:ヴァレント>
なあ、何なんだこれ。
何で武器が進化してんだよ。
<サーバーより連絡
賢者の石を使った武器は進化します。
初進化ということで、贈り物をさせていただきます。>
<サーバーより10万円が贈られました。>
現金かよ。
いや、そういう問題ではなく。
賢者の石を使った武器は進化するのか。
へー、すごいなー。
鍛冶スキルが完ストしたのは武器が進化したおかげかな。
で終わるとでも思ったのか。
制作評価が33から51までになってんじゃねぇか。
アホ。
いや、ありがたいけど。
しかも準備時間も半分になるようになっている。
すごいな。
現金支給ありがとう。
まあ悪いことではないから放置するか。
今後は杖作らなくていいってことだしな。
次。
<超暴食猛毒雛:光が進化条件を満たしました。
進化先
○暴食猛毒鶏
○暴食猛毒鳥
○暴食猛毒蜥蜴>
蜥蜴っ!?
何で蜥蜴に進化できるんだよ。意味わからんな。
蜥蜴は可愛くないから却下。
鶏か鳥か・・・・・・。
鶏って飛べないんだろ?
鳥で。
<暴食猛毒鳥でよろしいですね?
【Yes】 【No】>
Yes。
「キュアッ!」
鳴き声が変わったっ!
何かお前、白くなったな。
というか、でかくね?
俺、乗れる気がするぞ。
<光 種族:暴食猛毒鳥
HP61000/61000 MP54000/54000(27000×2)
力40000 耐久1000 敏捷20000 器用16000(1000×16) 知力1000 精神10000 運50000
称号:ヴァレントのペット 魔法を喰らう者
所持スキル(7/10)
○強蹴術1.00
○水魔法1.23 【水球】【水壁】【浄水】
○鬼毒1.01
○暴食1.00
○氷魔法1.00
○光魔法1.00 【光球】
○飛行1.00
○射撃0.12
○空き
○空き
装備
頭部:空き
右羽:空き
左羽:空き
首:巻物の跡形Ⅳ(器用×16)
胴体:空き
右足:空き
左足:空き>
あぁん?
いや、おかしいだろうよおい。
ついにHPが60000を超えたのか。
俺なんて、ついこの前1500を超えたところだぞ。
MPも50000超え。
俺なんて、ついこの前1000を超えたところだぞ。
んで、スキルは問題ない。飛行がつくのは鳥だからだろう。納得できる。
問題は装備。
巻物の跡形Ⅳ。器用が16倍になる、だと?
おかしいだろうが、おい。
さ、今日も進化したことだし、とりあえず帰るか。
巻物と売る分のドラゴンの死体を売って帰ってご飯食べよう。
「こちら、合わせて最低でも3000万円となります。詳しい金額は後日鑑定にだしますので、そのときにお送りします。住所を教えてもらってもよろしいですか?」
俺は小金持ちになった。
名無しの剣士のサイト
【集まれ!アナザーライフ・オンラインのプレイヤーたちよっ!】
名無しの剣士
作業が進まない
名無しの戦士
進まなくても進めろ
名無しの剣士
誰か手伝いがほしい
俺だって仕事あるんだぞ
名無しの双剣士
仕事ってったってダンジョン潜って金稼ぐだけだろ
名無しの剣士
そうだけど
名無しの美女
それをどうどうと作業が進まない理由にしたわね
名無しの初心者
ありえませんね
名無しの剣士
そんなこと言わなくたっていいだろ
名無しの戦士
そういえば、神レアアイテムの賢者の石が使われたんだってな
誰か情報
名無しの双剣士
レアの階級
神低レア
極低レア
超低レア
低レア
中レア
高レア
超高レア
極高レア
神高レア
(高は省略されることが多い)
(中は省略されることが多い)
名無しの戦士
情報ありがとう
ってことは、最高位ってことでいいんだよな?
名無しの双剣士
そうそう
神レアは一番珍しいやつだよ
名無しの美女
私もほしいわー
名無しの戦士
賢者の石って、永遠の命を得られるとかそういうのだっけ
名無しの美女
そういうのが多いわね
私もほしいわ
名無しのプレイヤー
名無しの美女って本当に美女なのか?
名無しの美女
ひ・み・つ
名無しの戦士
そんなことを言うってことは美女じゃないな
名無しの美女
どういうことよ
名無しの調合師
イベントに残ってるゲーマー戦隊って何なんだ?
名無しの美女
それ私も気になってた
名無しの豪腕
ゲーマーの中でも極めてる人たちの集団
名無しの剣士
レッドが強いのか、やっぱり
名無しの豪腕
レッドも強いが、レッドよりパープルが強いぞ
名無しの戦士
パープルって何色だ?
名無しの双剣士
紫だよ
お前小学生以下?
名無しの調剤師
豪腕先生は何でそんなこと知ってるんだ?
名無しの豪腕
俺がゲーマー戦隊オレンジだからだ
名無しの剣士
おおー
名無しの背印紙
おおー
名無しの戦士
おおー
名無しの美女
たたきましょ
名無しの初心者
干しましょう
名無しの剣士
それな
名無しの戦士
賛成
名無しの双剣士
そうしよう
名無しの豪腕
何でそんなことになってるんだよっ!
名無しの剣士
第6戦勝者じゃねぇかよ豪腕っ!
名無しの戦士
騙り
名無しの豪腕
騙りじゃない
名無しの美女
嘘がへたね
名無しの豪腕
嘘じゃねぇよ
名無しの剣士
おいオレンジ
つまりゲーマー戦隊ってニート廃ゲーマー集団ってことでいいんだな
名無しの豪腕
黙れ
否定はできん
名無しの戦士
・・・・・・そうか、
豪腕、強く生きろよ
名無しの豪腕
黙れ
名無しの剣士
豪腕
あんまり黙れとか殺すとか言っていたらアクセス禁止にするぞ
名無しの豪腕
構わん
名無しの剣士
今、豪腕をアクセス禁止にした
名無しの戦士
脅しじゃないのかw
名無しの美女
もっとやっちゃいな
戦士とかもアクセス禁止でいいわ
名無しの剣士
了解
名無しの戦士
いやちょっと待て
名無しの剣士
できたぞ
名無しの初心者
3秒だけ戻してあげて下さい
名無しの戦士
よかった、戻れた
名無しの剣士
消した
名無しの調合師
おい、人間で遊ぶのはやめておけ
読み終わったら、ポイントを付けましょう!