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第8話 魔王様、リトライ! R

公開日時: 2024年11月13日(水) 07:02
更新日時: 2024年11月29日(金) 23:29
文字数:2,100

 物語の主人公、サラリーマンの大野晶おおのあきらはINFINITY GAMEというネットゲームを運営していた。


 晶自身のやりたいことを詰め込み、親の遺産を全部注ぎ込んだゲームでもあったが、所詮しょせんはただの遊びのために制作したゲームでもあり、海外で大規模に運営したいという意見のミキティという大企業の誘いを受けたが、正体がただのオッサンだと知り、色々と悩んで勧誘を断る。


 それ以降、ゲームの制作会社を転々とし、つまらないゲーム会社でくだらないゲームを作っては会社を辞めての繰り返しだった。


 ──それから15年後の0時、ゲームのサービスの終了の時点でとある森に転移した晶。


 あり得ない色彩の森に圧倒され、磨かれた革靴に渋い声、身なりのきちんとした服装に違和感を感じる晶。

 森の静かな水面を通じて、黒いスーツにオールバックの髪型をした強面の絵面が映り、思わず衝撃を受ける。

 九内伯斗くないはくとというゲームのラスボス、魔王の姿に転移したということが判明したからだ。


 ──こんな怖いオッサンは嫌だと思いながらも、森の中でガーゴイルのような謎のモンスターに襲われそうな少年を助けるため、晶の意思とは別に九内伯斗として、体が勝手に反応。 

 正当防衛でクリティカルヒットによる強力なスキルを発動し、モンスターを一瞬で倒しても攻撃の手を休めない伯斗。


 圧倒的な力の差による戦闘を終え、アクという美少年の体が薄汚れていたので、ステータス表示で石鹸とバスタオルをアイテムボックスから取り出す。

 だが、服を脱いだアクがボクっ娘の女の子だと知り、村の厄介者でゴミ処理や糞尿処理役となり、とうとう悪魔の生贄になったことを涙ながらに告げてくる。


 怖い顔で心身ともに強いオッサンになっても女の涙には弱く、何とかして宥めるのに必死だった……。


 ──アクが水浴び中、適度な距離を取った晶は、ステータス画面で管理者権限でロックを掛けられていることに苛立つさま……。


 さらにアクが自身に触れると汚いと自負するが、人間というものはどんなに汚れても、洗えば綺麗になるものだとクールに言い放ち、強引にアクをおんぶしながら、悪魔が住む願いの祠にいる移動をする伯斗。


 洞窟内にて、伯斗を召喚した玉座に腰掛けた石像が待ち構えており、伯斗に怪しい指輪を装着した直後、石像はそのまま崩れ去ってしまう……。

 それにより元の世界に戻るのは絶望的となったのだ──。


 ──オープニング曲はASCAで『明日世界が終わるとしても』だ。

 女性歌手、大倉明日香おおくらあすかによるソロプロジェクトの楽曲でもある。


 この世界であなたに出会えて良かった。

 君はもう一人じゃない。

 例え、明日で世界が終わっても君だけは笑っていて。

 大好きな君だけは命を賭けても守るからという一途な誓いの歌詞で綴るラブソング。


 サビの出だしから始まり、寂しげに魔法陣が回り、キャラのシルエットがクロスしながら、サビでは魔法の銃弾を浴びせながら、次々とモンスターを倒すシーンは圧巻でもある。


 エンディング曲は『クラッシック feat,北澤きたざわゆうほ』で作曲はMiMiNARIが担当。


 元the peggiesのボーカル、北澤ゆうほを主軸とし、色鮮やかなキーボードに合いの手をかさねるようなギターの音色とカラフルな楽曲。

 静止画でスクロールする映像でもあり、コピックのような色使いに思わず見惚れてしまう。

 ラストはイーグルとルナの再会で締めくくる。


 ──この作品は小説家になろうからの異世界ファンタジーであり、アニメ第一話は一作目のあらすじが主で、最後は温泉に浸かっていて、夢オチだったという流れで終わる。

 いや酒を飲みながら温泉の中で眠るというのも相当ヤバいのだが……。


 九内伯斗は魔王でもあり、最強のステータスを持っているが、魔法が使えないのが欠点でもあり、悩みの末に霧雨零きりさめぜろという別次元のキャラさえも作ってしまう。


 異世界と言っても気候や周期、時間帯も元にいた世界と似たような世界観でもあり、キラークイーンやマダムエビフライバタフライなどネーミングセンスはゼロ。

 一体どこの誰が設定したのか謎だが、いい加減な手抜きのRPGのような作りである。


 ──第一話の冒頭にて、リアルで仲間であった無職の野郎とのギャグのような面白い会話があるが、肝心な台詞はノイズにかき消されており、前作を知らないと少々不明な箇所がちらほらある。


 何の前触れもなく、シーズン1のキャラが登場し、物語の内容が掴みづらいシーンもあるが、その点は九内伯斗の性格上、黙って前作を観ろということだろう……。


 ──九内伯斗が極度のヘビースモーカーでもあり、暇さえあれば煙草を吸っている所が若干不安にもなるが、異世界だけに健康体のままなんだろうなと勝手に解釈してしまう。

 まあ、飲酒の方が体に負担がかかるのだが……異世界だから問題ないはずだろう……。


 ──リアルでの知識を活用し、アイテムボックスを利用して、オルゴールなどを高値で売りさばき、さらに温泉や病院を経営し、絶大な資金を掘り当てた九内伯斗。


 元の世界に戻れる日はいつになるのか。

 ゲームのサービス終了の知らせが来て、この世界の終わりが来る方が先なのか。

 九内伯斗の悠々ライフな異世界生活は始まったばかりだ……。




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