大量の砂に覆われて、大被害を受けた学園都市キヴォトス。
ここでは銃を装備した生徒たちが集う、非日常的な光景が広がっていた。
そんな中、砂の影響をもろに食らったアビドス高等学校は建物の修繕費や運営費などにより、多額の借金を抱え、廃校の危機を迎えていた。
その状況を変えるべく、対策委員会に所属する5人の女子生徒たち。
クールなシロコ、いつも明るいホシノ、ツンデレなセリカ、落ち着いた物腰なノノミ、生徒のまとめ役のアヤネ。
個性豊かな5人が先生と呼ばれる大人の男性と知り合い、この物語が始まろうとしていた。
5人は近い将来のため、学園での任務で得たお金の殆どを学校の存続のために注ぎ込んできたが、あまりにも借金が多いことに疑問を感じ、カイザーコーポレーションという裏会社が絡んでいることを知ることに……。
──生徒たち、青春の一ページを撃ち抜く銃という存在。
壊れかけた学園にて、彼女たちが手にするものから、自由という平和を得られるのだろうか──。
──オープニング曲は『青春のアーカイブ』はアビドス高等学校対策委員会の5人がグループとなり、世界を救うために立ち上がるアゲアゲのダンスミュージック。
あのボーカロイドの楽曲を提供する作曲家がメロディーを担当している。
緩やかな学園での過ごし方からガラリと一変し、サビの部分から生徒たちが銃を発砲しながら、向かい来る敵に勇敢に挑んでいく。
エンディング曲『真昼の空の月』では、ホシノ、シロコ、ノノミ、セリカ、アヤネの5人の生徒たちによるギターリフが冴えたキャラソンで、シンセの高音を軸として、透明感のあるEDMが鮮やかに鳴り響く。
エンディング曲なのにキャラがところ狭しと動く映像にも目が離せない。
普通、エンディングは予算の都合上、あまり動きは付けず、静止画で音楽を流すのがメインなのだが、アニメーションのように動きのある凝った作りとなっている。
──この物語はアプリゲームのブルーアーカイブのアニメ版となっていて、ゲームをしたことが無くても楽しめる内容だ。
日々の日常にコントのようなシーンも含まれており、全体的に明るく元気なイメージに包まれている。
たまに入るシリアスな場面にも切ないピアノなどのBGMと共にスムーズに入り、物語を自然に繋げる演出が上手く、感情移入もしやすい。
銃を乱射してカタカタヘルメット団や便利屋68を前にして激戦を繰り広げるシーンにも迫力があるが、流れ弾に当たっても、血は一滴も流れず、肌にかすり傷が付くだけである。
武器を手にしても、血と血で争い合うグロいシーンが全く無く、建物を爆破されても、重症者や死傷者はゼロ。
鬱になるようなシーンがないので、気軽に観れる作品でもある。
──ただ、この作品にはあらすじのようなものが存在せず、いきなり学校で女の子たちの対策会議が始まるので、ゲーム未プレイの人には不可解な部分もある。
──なぜ、学園都市というものができたのか、
これらの建物を埋めた大量の砂はどこから来たのか、
キャラに猫耳が付いてるのはファッションなのか、
キャラの頭のテッペンに付いた丸い輪っかは何かの意味があるのか、
そもそも人に混じって二本足で歩き、言葉を喋る動物がいたり、
その二本足で立った柴犬がラーメン店を経営していたり、
生徒たちが危険な銃を持ち歩く部分も曖昧で……と様々な疑問点が浮かぶ。
──そして普段は天然キャラのホシノが物語の鍵を握る重要キャラでもあり、陽キャに見せかけ、一人で何かを抱え込む姿を見せるホシノに驚いてしまう。
過去への自分のいさしめか、自分のことをおじさんという理由も分かるような気がする。
──CM中はこのゲームの広告がオンリーだったり、様々なCMのバリエーションがあったりと、アプリゲームでは欠かせない存在となったブルアカ。
私自身、アプリもスマホゲームには詳しくない(興味がない?)が、アニメとなった彼女たちによる、これからの動向に期待したい。
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