第三弾の限定エッセイはお勧めアニメの紹介です。
昔の作品ではなく、今話題の新作アニメを1000字程度で簡単に紹介していきます。
クレヨンしんちゃんやプリキュアなどのキッズアニメではないです。
あくまでも大人向けの作品が中心です。
……と言っても昔のアニメにはそれほど詳しくないですね。
当時はテレビを観る暇もないほど、バリバリ働いてましたね。
エヴァとか最近放送された劇場版で知りましたし……本当えげつない内容ですよね……。
それでは記念すべき第一話は今人気沸騰中なあの人気作品からです。
いや、タイトルでモロバレだってば……。
地震のように警報レベルが発令し、都市から奇怪な怪獣が現れる異世界な街。
32歳となるスポーツ刈りで肉体派な主人公のおじさん、日比野カフカは今年最後の機会となる防衛隊員を目指す傍ら、生きるために防衛隊員が殺した巨大な怪獣の死骸を処理する株式会社モンスタースイーパーで働いていた。
そんな中、同じく防衛隊員を目指す新人の生真面目な市川レノと出会い、お互いに息が合う素晴らしい友人通しとなる。
そこへ並みの防衛隊員では処理できない強力な怪獣が現れ、カフカたちは人生最後のピンチに陥ることに……。
何とか怪獣を退けたもの、カフカは骨折をして入院し、同じく怪我を負ったレノに防衛隊員になりたいきっかけを説明するが、突然侵入してきた虫のような怪獣がカフカの口に入り込み、人型の怪獣となってしまう。
騒ぎを尻目に窓から飛び降りて病院から抜け出し、怪獣8号とマスコミから名付けられたカフカはどうにか人間の姿に戻り、普段と変わりない生活をする。
だが、怪獣になるとずば抜けた身体能力な戦闘力となるので、その力で次々と巨大怪獣を葬っていくという衝撃のストーリーでもある──。
──舞台を彩る音楽もアニソンにしては別格の代物である。
オープニング曲、YUNG BLADのAbyssのロックサウンドに乗せて、近未来の都市から誕生したCGの怪獣が迫り、最後に防衛隊員のカフカと幼馴染みの亜白ミナとの後ろ姿が過ぎ去り、怪獣8号のアップで決めたり、
エンディング曲、ONEREPUBLICのNobodyではパソコンに保存した防衛隊員のオフな写真のデータファイルを見返し、ディスコ調のロックだったりと、両曲も海外の男性ボーカルのロックバンドで、全編英語歌詞というのも味があって良い。
そんなカッコいい二つの歌をダウンロード配信や、シングルCDとしても発売している。
──後にカフカは期間限定だが、念願の隊員になれ、常人離れした腕前のツンデレ少女、四ノ宮キコルに自身の怪獣のことがバレてしまうが、怪獣討伐の模擬戦にて変異した怪獣から助けてもらった恩を返すように秘密にしてくれることに……。
だが、隊員の副隊長であり、秘めたる実力を隠し持ち、少しズレた性格な保科はそのことに次第に疑問を抱くようになる……。
──この作品は人間とそれを襲う怪獣たちの生き様を実にリアルに再現しており、ファンタジーながらも現在の日本の風貌、怪獣による大災害の成れの果てを上手く描いている。
怪獣とのバトルも大迫力で見応えがあり、怪獣モードのカフカのパンチ一発で肉をえぐられて臓物が飛び散ったり、上空から血の雨が降り注いだりと色々と描写も細かい。
松茸の断面図のような怪獣9号という新たな人型怪獣との死闘を繰り出したり、上には上がいることを教えられる……。
──アニメのようで実写ドラマのような演出、原作のような刺々しい絵柄がアニメで滑らかになった本作は、他の春アニメと比較しても群を抜くように面白い。
ちょっと怪獣とのバトルが生々しく、お菓子を食べながらの視聴は難しいが、防衛隊員となった仲間たちの友情や葛藤、怪獣の恐ろしさがくっきりと分かりやすく伝わってくる。
人によっては一昔前のゴジラやウルトマンの怪獣を彷彿でき、どんな世代でも観て損はない作品だ。
──ドラマチックに見せかけて、怪獣の恐怖に怯えながらもめげずに立ち向かう、人間臭いアクションがふんだんに漂うアニメ作品。
原作共々、これはお勧めである。
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