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第5話 忘却バッテリー

公開日時: 2024年5月30日(木) 21:45
更新日時: 2024年6月8日(土) 22:47
文字数:1,611

 中学の野球部で凄腕の投手、仏頂面で感情が読めない清峰葉流火きよみねはるかと、彼のどんな玉でも捕手する冷静沈着な要圭かなめけい

 その噂は飛び火し、全国の野球の強豪校からスカウトの話が来るが、彼らバッテリーは野球には無類な都立の高校に通い、流れ的に二人は名ばかりの野球部に入ることに……。

 さらに要圭に至っては記憶喪失となっており、クールな知将捕手だった姿は見る影もない……。


 ──桜舞い散る都立の小手指こてさし高校の入学式に主人公の山田太郎やまだたろうが、話すのは初対面な要からフレンドリーに話しかけられ、山田が戸惑う中、お近づきのしるしとしてウケる一発ギャグのパイ毛をバンッ! と披露し、要は捕手じゃなく、常に外れたラブアンドピースな芸人となっていた。


 いや、清峰の話では要はこんな一面も持っていたらしい。

 ソレで今回の記憶喪失で、このようなアレな人柄に目覚めたと……。


 おまけに要は野球の知識さえも忘れており、野球に関しては初心者丸出しである。

 右と左のバッターの違いなどと基礎の知識も知らず、さらにファールチップで急に玉が取れなくなったりと、野球部に入部しても使えないさまになっていた……。


 しかし要は悩み、頑張っても出来ないとかどうしようもないていたらく……と嘆きながらもバッティングセンターで秘密の特訓を影でし続けていたのだ……。


 ──中学時代、清峰と要のバッテリーにボロ負けして野球から離れ、野球部のないこの小手指高校にやって来た元野球部員のショートのツンデレ王子藤堂葵とうどうあおい、頭脳派なセカンドの千早瞬平ちはやしゅんぺいとの出会いも魅力的だ。

 記憶喪失と下手な嘘をつく要に呆れ、負けた選手の顔すらも覚えてない清峰に怒った二人も入部し、初めて色のある野球部に染まっていく……。


 ──後に明らかにされるイップスとなった藤堂と、捕手にムラがある要に清峰からツッコミが入る。

 努力家な彼曰く、できるまでやるのが努力なのではと……。

 1%でも可能性があるなら、野球から逃げずにその頑張りを続けるしかないと、弱小だったチームは、がむしゃらに練習をしていく──。


 ──オープニング曲、テクニカルなギターソロに合わせ、透き通る男性ボーカルによるロックバンドMrs.GREEN APPLEによる『ライラック』。

 通学路でメンバーが集まり、部員の練習風景を舞台に甘酸っぱい青春が蘇る。


 エンディング曲、男性ボーカルによるマカロニえんぴつもロックバンドであり、主題歌とは違い、伸びやかな安定感のあるポップスでロックな作りだ。

 そんな『忘レナ唄』はクレパスと色鉛筆を合わせた柔らかいタッチの絵柄に、清峰と要によるバッテリーの青春劇が流れていく。


 ──また家族構成も癖があって愉快である。

 要のお母さんが普通の面白お喋りなおばちゃんだったり、藤堂にセクシーで美人の姉と可愛らしい妹がいて、要はこんな漫画みたいなことがあってたまるかと、自身の生い立ちを悔やむ部分も何とも言えない。

 メンバーが清峰のお兄さんからの丸秘映像を受け取るシーンもだ……。


 しかも父親が出てこない点も不思議で多忙な身なのか? と思わせる。

 メンバーの再スカウトのため、小手指高校に対抗試合を申し込んだ帝徳ていとく高校のおっさん監督だけはやたらとノリノリだったが……。


 ──この作品はよくありがちな熱血スポコンというイメージはなく、どちらかというと要を主軸にギャグの要素をたっぷりと含んでおり、あのギャグアニメ『銀魂』が野球をやっちゃいました感がしかと伝わってくる。


 野球に詳しくなくても要が野球初心者のお陰で色んなルールを学べ、色々と勉強になるし、たまに入るシリアスなシーンでは息を飲む。

 どうも野球が苦手と思う人でも楽しめる愉快なスポーツアニメだろう。


 ──野郎たちが熱く野球をプレイする男性向けの作品かと思いきや、よくある下ネタで攻めてくる雰囲気も少なめである。

 さらに登場キャラもイケメン尽くしなので、女性にもお勧めできるアニメだ。


 ──君は中学時代の野球部の伝説を再び、垣間見ることになる……。


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