無人島に探索しに来たら有人島だった

~転移そして始まりは剣と魔法の世界 ~
すたりな
すたりな

油断禁物? ~だいぶ慣れてきたころに~

公開日時: 2020年9月17日(木) 17:30
文字数:1,927

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あらすじ:

アリーシャが部屋に来て


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――さらに夜はふけていく。


 あれから食堂に集合した俺たちは、宿の食堂で夕食を取っている。


 アズラックとクレスも合流して夕食を取るわけだが、その際の分配の話もされる。



 ――閑話休題。本題に入ろうと思う。



今回の報酬は20,000bit以上になるらしい。


 今回の報酬の分け前として20bit金貨と10bit銀貨を受け取る。


 どうやらこれは、2,100bitに相当するらしい。


所持品収納スキルを使ってしまっておく。無くしたりとられたら大変だからな。



 「クウト、ほんとにいいの?」


エリナが確認をを取ってくる。



 「ああ、今後いろいろお世話になるかもしれないからな」


そう言っておく。



 エリナたちに、5等分しても良いんだがと言われたが断った。そこまでの仕事はしていないわけだし、そんなに貰うのは気が引けた。

 報酬が高額なのは質の良い魔石が混じってたかららしく、それを持つモンスターの討伐は相当苦戦したと言ってた。

 なので、雑魚しか狩っていない俺は1割だけ頂くことにした。



 そして気になるのがアリーシャだ。

 相変わらずアリーシャは俺にくっつこうとする。なんで俺は気に入られているんだ? 気に入られる要素はないはずだが。

 エレナがまるで漫才のように引き離すのだが、あきらめない奴だな。



 決して俺はイケメンという部類に入らない。むしろ現世にいるときは、深夜アニメを愛し、ネットゲームでチームを組んでは毎週行う攻城戦に参加してたりする部類だ。

ネトゲでは大手ギルドと同盟を組んで活躍してた時もあったし、作戦などをエクセルで作ってた時期もあった。



 ――つまり、俺の世界はモニタの中にあるのだから、よほどの理由がない限り家から出ないのだ。



 最後は帰宅部だったが、走るのは好きだし、以前の陸上部時代からの癖で、夜にコンビニに行くために(これはよほどの理由に該当する!するったらするんだぜ!)ジャージに着替えて走って行くことも多かった。

自称走れるオタクの俺、元々脚力には自信があったのだが、この世界に来てからは更に体が軽い。今なら100m7秒ぐらいで走れそうだ。



――これがスキル効果というものだろうか。



 短剣修練のスキルも取得したことだし、何か違いが見えてくるかもしれない。部屋に戻った俺は、今日の狩りを思い出しながら剣を振るうのだった。




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――次の朝、アリーシャは一緒に朝食を食べようと誘いに来た。ノックもせずにドアを開けて。


これ男女逆の立場だったら、明らかに問題だろう。



 「もうすこしゆっくり寝てたらよかったのにねっ!」


幸い早起きしてスキル振りをしていたのでそのまま迎え入れたけど、アリーシャの意味深な言葉が印象に残る。


 こうやって明らかなハニートラップを仕掛けてる人にはある程度注意は必要だ。騙そうとまで考えてはいないかも知れないが、からかって遊ばれてる自覚はある。だって走れるオタクで非イケメンの俺がモテるとか、それこそどこの異世界だよって話だ。



 一晩悩んで習得したスキルはこんな感じだ。






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阿良々木 空々



【習得スキル】


異世界言語 能力向上+α 


ヘイトリアクション(特殊) 所持品収納(中)疲労回復(中) 気力アップ(中)


リサーチ(小)罠回避率(小)回避率(小)


衝撃耐性(中)剣修練(中)武器研磨(小)魔力回復(小)


毒耐性(中)魔法攻撃耐性(中)物理攻撃耐性(中)


火属性耐性(小)水属性耐性(小)風属性耐性(小)土属性耐性(小)


短剣修練Lv1 スタミナLv1 敏捷Lv1


スキルポイント残り0


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 ぎりぎりまでスキルを振ることができた。



 昨日の狩りで必要かなーと思われたものはある程度取ってみた。

どうもアクセサリーの効果で振り分けれるスキルには、レベルの概念がないみたいだ。




 逆に、レベル制のスキルは自力で身に付ける必要がありそうだ。取得可能リストにも上がらないし、レベル上昇を選ぶこともできないからほぼ確実にそうだろう。




振り分けで取得したスキルに魔力回復がある。今はあんまり必要なさそうなスキルだ。なんでも、肉体の疲労が回復しても精神的に疲れが残るのは、魔力が戻っていないからなんだとか。




魔力を使ったという自覚はないが、魔法じゃなくても普通に攻撃する時に力と気合いを込めるのにも微量な魔力を使用しているらしい。



 故に一応可能な限りスキルを振っておくことにしたのだ。



 

――エリナも来ないし、アリーシャと朝食のため食堂に向かうことにした。


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