「……分かったわ。私がやる。私がアリシアさんを救ってみせる!」
イザベラは決意を新たにする。
そして、両手を前に突き出した。
「私の想いよ、届け! はあああぁっ!!」
イザベラが全身全霊の魔法を放つ。
闇を打ち払う光の波動。
それはアリシアの放つものとぶつかり合う。
未熟なイザベラの光魔法は、本来はアリシアに届かないはずだった。
だが、今は違う。
覚醒したエドワード達の闘気や魔力と合わさり、出力が高まっているのだ。
増幅された光の波動がアリシアを覆っていく。
「グアアアアァッ!?」
「アリシアさん……正気を取り戻して……」
「イザベラさまぁああ!! わたしはアナタをウランデいますよぉお! なぜ、わたしをステタのですかぁ! わたしはずっとイッショにいたいのに! わたしはあなたのことをアイシテいるのに! どうして、わたしをヒトリにするのですかぁ!」
「私は……私はただ……!」
「わたしはあなたとイッショに生きたいのに! あなたとおなじバショで生きたいのに! あなたとケッコンして、こどもをつくって、いつまでもシアワセなセイカツをおくりたいのに! わたしは――」
「私はあなたを愛してるわ!」
「――……っ!」
イザベラの叫びがアリシアの心を揺るがす。
「これが友愛なのか性愛なのかは分からない! でも、私がアリシア・ウォーカーという人間を愛していることは確かよ。あなたが何者であろうと、私は絶対に離れないわ!」
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