KnghitsOfDarkness

英雄戦記
JULIUS
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第Ⅳ章 人類悪編(Ⅰ)英雄死す共に在り

第Ⅳ章 人類悪編(Ⅰ)英雄死す共に在り

公開日時: 2020年9月4日(金) 15:02
文字数:20,701

動き出すKnghitsoflastと人類悪

いよいよ人類悪編が幕を開ける。

第Ⅴ章 人類悪編(Ⅰ)英雄死す共に在り

英雄暦58年

人類悪との対決が迫っている。

KnghitsoflastとKnghitsOfDarknessがヴィヴィアンに合流した。

「人類悪対策に必要な軍事は揃ったな」

「ロキも来てくれたんだな」

「ジャックも居る。ハートも居る。グレンもだろ?」

「ヴァージン・オブ・エデンパラディオン習得するのに50年係ったぞ。人類唯一の希望の槍」

「ハッハハハハハハ・・・・皆さん来てくれたのですね」

 ヴィヴィアンの布陣前に全員が揃っている中でロキが言う。ロキ・ラタトスクは英雄だ。ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエ同時代のKnghitsOfDarknessが一人。当時からフェンリルの腕前を持ちその目は魔眼。

ブラッドが着くとKnghitsoflastが陣屋に集いこのヴィヴィアンが甲冑姿で銃弾に装填。リロード後にサイラスもアシュリーも馬に荷物を乗せて戦場に向かい英雄たちが旅立つ。ロキも。ブラッドたちはモニカが用意した飛空艇に準備次第武装を整えた。

 KnghitsOfDarknessが先に先発しKnghitsoflastは後だ。人類悪のⅠ体目「快楽」。地球上において危険視される快楽の化身と化した聖母を討つ為に向かうのであった。

「気を付けろよ」

「ドン勝ち出来ねぇよ。人が多数死ぬ恐れだ。俺のレヴァンテインでどうにもならんよ」

「フェンサー」

 フェンサーも鍛え直しにジュリアもツヴェルフも居る。人類悪の決戦。「帝国」。人類悪の脅威にダイン・ヴェスタニエはコートを着てダーインスレイヴを担いで移動中だ。

「全員死なないことが一点だ。ヤバと思ったら・・・逃げろ」

「そうさせてもらう」

 ザイだ。ザイ・ジークフリートも隠居後に召集。

全員歴戦を潜りぬけて来た猛者だ。ダインはあの秘奥義をコントロールできる。

人類悪側にも人理の終局が始まる。キリストの遺産であり罪の具現化。

「人類悪側の思惑か?疑うよ」

「まさか」

「名も知らぬ一般人が普通に暮らした人間が?ん?快楽に堕ちるというのは罪だね」

「ジェラフバルト卿がお亡くなりでしたね。世界に災厄を創世させたあの方の御意思」

「君たちが人類悪の片棒を担ぐとはね。僕が呼ばれたのは君らのプランナーか?」

「勿論ですわ。7人が不安ですもの」

「女は毒だ。特に毒牙の妖婦と淫婦と娼婦には気をつけなければ」

 少年染みた背丈の低いが中年が羊皮紙を走り書きして女性に言う。

人類悪側が目を覚ました・・・・

 同じタイミングでヴィヴィアンが戦場に戦の始まりだ。

ダインがヴィヴィアンの傍に就いた。

「無駄死にさせるかよ、俺がお前を護る。」

「頼もしいよ。ダイン卿が私のガードとはね。ただでは殺されないよ」

「人類悪だ。気を抜かすな・・・・ヴィヴィアン?死ぬなよ。マジで」

「任せなさい。英雄が死んでも遺志を継げばよろしい。サイラス君やアシュリー君にはその意思があるようだ。彼らも長年この世界に貢献してきた。その最後の舞台でも用意はしてあげる」

 ヴィヴィアン・エスタンスは銃弾のカートリッジを残り全弾戦場に翔る嵐の風が舞う。

「へいへい」

 ダインはその剣を握り他部隊の合流に帝国の旗が上がる。ダインのダーインスレイヴが帝国兵の首を斬り落とし黒コートが悪鬼の羅刹の魔剣が全てを斬り飛ばす。

「第二階梯・魔術《アルヴェリア・フォン・マーガスハイル》」

 承認得た状態なら歴代の神とヴェスタニエの英霊技を借受けられるのでダインはダーインスレイヴだけで前線を優勢に進ませ、ヴィヴィアンも応戦する。

「まだだ!」

「撤退しろ。人類悪が来るぞ!」

 ダインが防御魔法でシールドを張り帝国の人類悪7人目のうちナンバーⅢ。快楽と闘争の快楽の慟哭の原罪を背負うキリストの名を騙る罪人の女帝。

「キヨったか!」

「おや?その声は殺し損ねたダイン・ヴェスタニエ卿ですか?あなたほどの英雄がこちらに何用?私達には勝てませんよ。絶対に。私は人類悪になったのです。自ら人類の救済の聖櫃に。」

「アホ言うな!俺がお前を止める。7人全員俺が倒す。人類の為に俺も本気を出す」

「ダイン君。彼女が人類悪と呼ばれる存在か?話し合いをさせてもらえないか?」

「よろしくて。無用な争いで終わるならそれも一興。名は?」

「分かってくださり光栄です。レディー。私はヴィヴィアン・エスタンス。世界の管理者の社長だ。見てくれての通り私は戦闘向きではなく交渉人だがレディーが戦う気ないなら私たちが撤退する。」

「それは引き受けできません。周りはご覧に」

 血だ!味方の血だ!人類悪と全員が集結。

先手を囲まれ退路を塞がれたダインとヴィヴィアンに世界連合軍の旗が燃える。ダインは剣を抜いて階梯を最高の七に上げてヴィヴィアンの腕を掴みダーインスレイヴを宙に投げた。

「ここはお互い一旦引き上げようぜ。天の刻を穿つパラディオン!」

 ダーインスレイヴの形状を光よりも早く神槍の威力で脱出しダインがコートを着て、ヴィヴィアンに説明なくブラッドを要請。

「アイツらは本気だ。こっちが死ぬ」

「あの禍々しい存在が人類の罪か?」

「ああ。ジェラフバルト卿が死んだ御蔭でアイツらの出番だ。俺はジュリアから全部聞かされた」

 ダイン・ヴェスタニエが長年世界を征く理由は人類悪に勝つ為だ。

「英雄が死んでも人類を殺しはさせねぇ」

「それはそうだが、サイラス・ウォーカーは?無事か?彼もテゥエルターナーでは重傷だった」

 場合にもよるがブラッドたちは南側でサイラスは北側だ。

人類悪が人類の駆逐に善がり狂うのは時間外だ。

ダインはダーインスレイヴを鞘に納めて神化した。神性を纏う者それは神の代理人。

「ヴィヴィアン!お前は考えろ、この場合の打破はあの野郎を殺す。お前もウォーカー家の人間だ。英雄の人間なら弁えろ!勇気を出せよ」

「君にそれを言われるとは随分と舐められた姫様プレイな発言だ。覚悟はしてある。まったく自分の余生が血で汚す軍人で閉じるとは驚かだ。・・・・KnghitsOfDarknessダイン・ヴェスタニエに命じる。俺の死にざまを語れ!」

「任せるよ」

 ヴィヴィアンの覚悟を聴いたダインはジュリアを呼ぶ。

《騒がしい不協和音だがどうした?》

「手を貸せ。お前が創造神ならこの馬鹿に神話体系の装備を贈ってやれ。冥土の土産だ」

《神を扱き使うのはお前しか居ないぞ。ヴィヴィアンに力を貸す。ほい》

「感謝致します。ジュリア様」

 魔弾に神性付加のヴィヴィアンにダインはエイゼンヴェルグの地図を見て帝国の場所を視て地図に座標を書き込み流石にここまでの手勢とは計算外だ。

ダイン・ヴェスタニエと同様に戦場を翔る兄弟にもピンチだ。

「救護班が来ないよ!兄さん」

「アシュリー、お前は生きろ。俺は本来なら帝國暦に死んでる人間だ。」

「それは・・・・言えるな。けどさ、俺らがやらなきゃならねぇーよ」

 サイラスは疲労しているが剣を担いで弟の手を握る。

「流石は兄さんだよ。僕は役人に染まっていたが戦闘に転職だね。ウォーカー家の血を絶やすな。父さんが言残した通りに僕ら兄弟は生き抜いてきた。どんなときもね」

「人類悪退治に行こうぜ。アシュリー」

「あいよ。来世でも兄さんとともに・・・帝国支配域から僕が惹きつける」

「センキュー、マイク・タイソン。悪い冗談じゃないが・・・さて」

 サイラス・ウォーカーはウォーカー家の誇りを掲げて剣を握る。

 サイラスはエイゼンヴェルグを熟知しテゥエルターナーの古戦場に人類悪の影だ。

「逃がすか!モード・グランドパラディオンカイザー」

 神性を付加し神化した英雄王の姿だ。

黄金に輝く世界最古にして人類創世のウォーカー家の英雄サイラスがその場所まで歩いた。エイゼンヴェルグの古戦場に渦巻く人類悪が7体。

サイラス最後の舞台だ。

帝國暦に生きた男が其の回想を思い浮かべる。

「俺はまだしねぇよ・・・死なねぇよ」

「死ねないな」

 サイラスは帝國暦の回想を話す。

俺の父親ジャック・ウォーカーの子として生まれた。

ジャック・ウォーカーは俺の誇りだった。

荒野を進み人類悪の支配下にはいるとサイラスは振り返り微笑んだ。

この世界にはホント世話になったな。

 サイラスと人類悪のナンバーⅥ「虚飾」と対峙だ。

「クロス・エインシェント・アーク」

「俺は人類を焼却し再編させる。はじめから未来が無いのだ」

「ドアホかッ!人類誰だって生きてるんだぞ。俺もここで死ぬわけにはいかねぇ!」

 エイゼンヴェルグに混乱と人類悪の支配が進みブラッドたちの飛空艇が呑み込まれた。

「しっかりしろ!」

「ヴィンセヴェルト・ペイン・オルァアアルクト」

 漆黒の異形の魔神の腕が飛空艇を掴み鬼神の眼でブラッドが飛空艇の上に立つと人類悪が佇みブラッドは片手に剣を抜いて魔神の腕を戻してアガートラームに切り換えた。

 ブラッドが前線に入ったのを確認しアルヴィックがフェンリルで狙撃。アルヴィックが飛空艇のハッチ外からスコープで撃つと人類悪のバリアが張られた。

「ロルテシアアアアアアアアアアアアア!」

「セイント・ジーク・ヴァイシュヴェルグランディア・アモーレ!」

 鉄拳の聖域の光の拳がバリアを打ち壊しその姿は!?

「最悪だ。」

「任せろ、私が相手しよう。このジュリアが時間稼ぐ。まったく人類悪退治にこの時代にまでご出張とかふざけるな。」

「ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエ?生きていたのか?感覚は似ているが他人か。今は戦うべきではない。」

 人類悪が撤退した。

ロルテシアは鉄拳で追い打ちするが効果は無効。

「人類に時間を遣ろう」

「我ら7人に倒されぬことだな。そして間もなく英雄という偶像は地に堕ちる」

「ちょっ、待てよ!くそが!」

 これは人類に対しての警告

最早世界がこの危機に対しての対策に追われた。

人理悪は名前不詳だが特定したのはガブリエルだ。

流石はガブリエル。エウロパの一件で失職だったが人類悪全員が公表された。

 人類悪顕現

【Ⅰ】世界:ウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログ

【Ⅱ】虚飾:ヘンリー・キャロライン・ベルク・アーゼシジュ

【Ⅲ】快楽・闘争:ビッチ・ラプチャー(スカラヴィーティー・ヘヴンパラディオン)

【Ⅳ】原罪・災厄:ネト・ジェイ・グランブガヴィータニートルラ

【Ⅴ】剣聖冥王:レイルヴリア・アルガヴァッィーノ・レイルヴレイン

【Ⅵ】創造神:クレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリート卿

【Ⅶ】魔神:ウー・ヴヴンドラ・ゴルガバチョニフ

――――反転変性――――

【Ⅰ】魔術:エホバルニアⅩ世(プロミア・ダヴィデックス)

【Ⅱ】愛憎・被加虐:アイオー・ジェイ・ド・フォン・レイチェル・ヴィークデルタ

【Ⅲ】王冠・星:アヴランチ・メメントモリー・ノエル

【Ⅳ】獣・戦車:アルヴェルト・ノーラン・エルマリア・ヴィッシュ

【Ⅴ】愚者・賢者:レーダス・レオニダセ・セルリアフェネック

【Ⅵ】皇帝・女帝:ボンド・エル・ナポレオン・アークデルィオン

【Ⅶ】人類悪:アース

 以上だ。想像以上の危機的と警告だ。

ガブリエルがモニターで映し出して7人全員を特定。イエス・キリストの原罪。遺産。

五賢帝とヴァチカンからも緊急事例にディゾンも会見を開く予定だ。

「これを見てくれたまえ」

「かなり深刻だ。君らが死ぬ可能性が高い」

「見たらわかるだろ?勝ち目のない戦だぞ」

「ディゾン君会見準備が出来た。早急に知らせを。このままでは宇宙系も銀河系ですら滅びる」

「分かっているわよ!人類悪は陰と陽。善悪と光闇に分断されてる。最悪だ。」

 机を叩くディゾンは唇を尖らせてモニターに表示されてる人類悪の写真に悩まされる。

ガブリエルが全員を特定したのだ。

全員が階梯特級のSSS級の魔術師・聖職者(生殖者)・魔導士。こうなれば誰が止めるかとディゾンもピンチに立たされて会見はヴァチカンのベランダにて行われる。

「もう無理だと言わねぇけど、どうするよ?」

「最悪な危険視される警告に何のそのといえねぇぞ、ユーウェイン」

「モニター分析班!各地にポイント摘出」

 この日ヴァチカンで全世界生配信生放送が始まった。

多くの記者やジャーナリストがカメラを担いでヴァチカンでの放送に緊迫が走る。

「テステステス」

「緊張か?緊張してるのか?君は教皇として胸を張れ」

「教皇ヨハネス・パウロ・リアレストの子だ。」

 ディゾンがマイクを握り現状を説明する。

カメラのフラッシュ音が激しいがディゾンが涙を堪えて言う。

「全世界の優秀なジャーナリスト諸君!お集り頂き本当に感謝しかない!人類悪といよいよ向き合いこれ以上の人類が絶滅を免れる為にも最悪な事態は回避千万だ!私は教皇であるがディゾン・リアレストの名に懸けて人類悪は鉄拳でも法と処置は問わない。兵器でも不問だが許可だ!近代兵器でも軍事でも人類悪を打倒す為にみっともないが私力を貸してくれ!Ⅰ~Ⅶの総攻撃に備えろ。全員敵が蹂躙されても犯されてもレイプだろうが、中に出されたぐらいで臆するな!躰や精神に傷つくのはめちゃくちゃ悔しい。一生心に傷を負うけどな!その痛みよりも死というのはもっと怖い!未来を紡ぐためにだがなっ!これ以上の敵の好き勝手は許すな!ガンガンガンツキまくってパコられても、喧嘩上等だ!世界が相手だ!KnghitsOfDarkness・Knghitsoflastには特例に任務を出した。英雄が死んでもここにありだ!世界を護れ!守る戦いだ!ストップじゃない!全員総員抜刀が犯されても突っ込め!これが世界を救う・・・我々ヴァチカンが数千年前から人類が神と隔てた時代から続いてきたこの地球を人理を人類を死守する!野郎ども!気合入れていくぞ!ではこの配信は全世界に生配信だ!ヴァチカンに手を出してみろ、私が相手する。ウォーカー家の末裔であるこの私が・・・・人類悪勝負だ!チャッラッヘッチャラだ!巡りに巡って全員此処が死に場所だ!アーメン!アーメン!アーメン!アーメン!アーメン!アーメン!ハレルヤ!シャローム・・・・くぐっ、ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ・・・ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア!!!!!!!!いいな!私はディゾンだ。KnghitsOfDarkness・Knghitsoflastに私からの指示で既に出陣は出してある。今こそ人類の為に心臓を捧げろ!」

 全国放送で直ぐに伝えられてディゾンは安心して水を飲みコートを着た。

ラジオを聴いていたエイボンとエミリアも深刻である人物を待っていた。

「彼の出番の様だ」

「エメフィール様ですか?エメフィールさんですよね?」

「俺の師匠だ。人類悪に打ち勝てる救済の魔術師とは彼しかいない」

「KnghitsOfDarkness・Knghitsoflastには気の毒だが仕方あるまい。エミリア?誰かが死ぬことがある。その際は遠慮なく言いなさい。」

 ダインは単独でアーヴァンヘルム国に入国しアインス・ジーク・アイン・エルスレイヤー卿が治めている領地に足を踏み入れてダインはダーインスレイヴを鍛え直しに鍛冶屋に頼み人類悪の一人ナンバーⅣのネト・ジェイ・グランブガヴィータニートルラが襲来を警告しに来たのだが、心配そうにツヴァイとツヴェルフも同行だ。

アーヴァンヘルムは女神変性・転生の儀に執り行い現在宮殿は禁足だ。

 英雄暦60年

その日終暦と暦が制定されて最後の英雄暦60年に多くの英雄がこの世を去る一年だ。

「これ以上の好き勝手にさせねぇよ」

「俺たちに手を貸してくれ!アイン」

「人類悪が来るんだよ。・・・・・・・ダイン・ヴェスタニエ」

 漆黒に染まる空を駆け巡る飛空艇が東の大陸を横断し人類悪の前にブラッドは腕を包帯で巻いて魔神の腕は人類悪の因子の一部で天上を喰らう極楽の果てに理を環うアガートラーム化でクラウドの子であるブラッド・ヴェスタニエが東の暗闇の中に進んだ。

「なーにっ、みてええっんんだ?」

「ロルテシアかー、俺は人でもあるが魔神化できる堕ちた器だ。こんな俺でも頼むぜ」

「鉄拳破戒牧師さんよ!御呼びだ」

 フェンサーがロルテシアを呼びに行くとブラッドは虚ろ眼だ。

(人類悪との一大決戦。恐らく人類悪に負けたら世界全体終る。ヴェスタニエ家を代表として俺は英雄を心掛けている。これから先は人類悪が出現するポイントかぁ・・・・こいつらを死なせない。俺は・・・・)

 重圧なのか。精神が安定しない。ブラッドにはあの技を受け継ぐ資格がまだない。合ったとしてもそれは仮初だ。

「俺も怖いさ。そりゃぁ」

「俺も怖いぜ。俺もな」

 ユークリッドが珍しいこの飛空艇が向かっているのは東の国。旧アイゼンガルドの一帯の国。遺跡の国で砂漠と山脈の天空の国だ。

「ディゾンからだ!」

 ジャック・ウォーカー生きていたのか?この飛空艇に乗っていた。ジャックはブラッドに用だ。

「行きます。変わりますよ」

「はよー、ホセ」

「ホセ。」

「教皇からだ。」

 ブラッドは下の階層の連絡室の無線機を受け取りディゾンからの情報だ。

「はい」

《はいはい。ブラッドだけど・・・・教皇ディゾン。俺にご用が?》

《悲報の成仏で済まないがナンバーⅢのビッチ・ラプチャーが遺跡に用がありポイントだ。快楽と闘争で彼女は聖職者だが異常なまでのセックス依存症で男と女と出来ないからだ。万一Knghitsoflastに危害が避けられないが・・・その点はお前がしっかりしろ》

《ですよねー、分かってますよ。最悪はヴェスタニエの秘儀に頼るんで。仲間は死なせねぇ》

《御武運を。》

 連絡が切られた。あの承認技を受け継ぐ自分とは違う。

 英雄暦60年

遺跡と天空の国【ゾーリン・ソムトラ】

 アイゼンガルド南東の高度4500Mの天空の国。飛空艇を下りて大聖堂に着いたブラッド。

大聖堂が天まで聳え立つ巨塔。反応があるのはここだ。

「・・・・気を抜かすなよ」

「イクイクイクイクイククイクックウッウウウウウ」

 美しい女性が喘ぎ声を出して男性が干乾びて血まみれだ。入った瞬間異様な殺気。

「誰ですか?仕事の邪魔です」

「居たよ。居たよ。嫌だね・・・偽善者ってのはよマジで本当に人類悪が聖職者で人類救済とか笑えねぇよ。ジャック・ウォーカーは政府に登録されたコードだ。真名はヴァーミリオン・ヴラレン・ノーブレア・ウォーカー!生だ!ゴム無しのゴジャだ!ヒゲドライバー舐めるな」

 まさか先に剣を抜いて殺気を放ったヴァーミリオンが双剣を構える。

「エロが!生殖者だよ。人間が好きって滑稽だな!お前ら、俺が合図したら上に登れ」

「はっ、はああい」

 ブラッドは指示に従い上の螺旋階段を上りヴァーミリオンだけがビッチと残った。ヴァーミリオン・ヴラレン・ノーブレア・ウォーカーにとって因縁深い女性だ。

 ウォーカー家の血を継ぐヴァーミリオンが殺気解放覇気を解除魔力を全て集中。

「私の正体存じ上げていたのですか?少年」

「俺は少年じゃねぇ!25歳の社畜だ!世界の管理者の仕事でエロ聖職者の首を討ち取れって上の命令だ。アンタみてぇにドが付くほどの豚に成り下がれねぇよ。エロい分パコった人間の家族の報いを受け入れろ。人類悪。スカラヴィーティー・ヘヴンパラディオン!」

「戯言を。戯れを申すな。私にそれ以上言うならば命ないと思え」

「ハッハハハハハハ・・・・先にアイツらに行かせて正解だったわ。俺の終幕さ」

「では変性女神。主よ罪を御赦しにアーメン」

 女性の姿が惑星規模を包み込む・・・こんな女性が星を!長い金髪に爆乳。躰のラインに赤い十字架が刻まれ背中には黒い翼が生えてその裸体は女神であり主の愛だ。

「人間が最も女性に好意を抱くイメージが偶像ではなく実像。」

「チっ、悪いが魔神化を魅せる時だ。俺が魔神と契約したのは母さんが死んだ日」

 禍々しい黒い肌に白髪に灼眼と全身の神経が魔神と同調。

見た目以上にギャップを感じるが二丁槍双銃剣をスタンバイしその男が鬼と化す。大聖堂に靡く黒コートと黒フードにヴァーミリオンが決めた!

「魔神焔獄王牙・無限剣双銃練成改式アクトⅥ」

 ドッキューン!ズバアアアアアアアアアアアアアッ!ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンと固定された固有結界で銃弾から剣で突き刺され貫かれた槍に磔となるが女は無傷だ。

「ハッハハハハハハ・・・・その度ですか?」

「まだまああ!」

 スカラヴィーティー・ヘヴンパラディオンは神と化した女性。快楽で生きてセックス無しに生きられない異常なまでの依存性。

ヴァーミリオンが魔力を腕に集中しアガートラーム化させる。本来なら力を削るがヴァーミリオンは訓練を受けて自然的に対応できる。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・俺は!」

 女性の攻撃が続く。十字架の光に胸を刺され。身動きが出来ない。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 スカラヴィーティー・ヘヴンパラディオン

ビッチ・ラプチャーは人類の愛と救済に隣人愛?キリストの愛か。エロ牧師の救済と言う手がヴァーミリオンを離さずに拘束し拘束器具の磔と聖杯を手に聖水が白い液体と赤い液体が混ざり合い狂気を感じる。

「紅蓮龍牙!双魔冥王斬剣金剛蒼穹武神覇ァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

 十字架の拘束を解いたが聖杯の影響で思うように体は動けないが大聖堂の階段を上りステンドグラス上空にビッチを落す。

「シャローム・慈愛も無い主に逆らうサタンは地獄にファックユーです」

「真・女神胎内受胎告知回帰・神王愛光閃」

 バアアアアアアアアアッンコン!爆音と閃光音。眼が眩み完全に足元を掬われた。

「魔王・魔戒盾壁」

 ヴァーミリオンがギリ回避し女性の懐に入り銃弾でヘッドショットを決めた。

ビッチに攻撃をくらわしヴァーミリオンが剣を振り翳すと身体が止まり時間の感覚が殺がれた。

「アーメン」

「残念ですね。ヘヴン・ド・アースです。今先程あなたの五体の感覚と時間は私の掌。では?」

「うっ・・・うっ・・・・ガオガアアアアアガイ・・・ガッ・・グッ・・ガアアア」

 駄目だ。無用な贖いは体力は失う。

諦めかけたその時に天上から降り注ぐ隕石と閃光に僅かに拳がビッチを砕きヴァーミリオンを救出したのはロルテシアとダジェリンだ。

「ブラッドが心配で見に来たが案の定だ。隊長命令だ!死ぬな!」

「そうですわよ。死んで逝くのは御免。先にあのエロ牧師の息の根を止めるが先の事」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「みつっもねぇー、面魅せた分俺が俺だ!任せとけぇー、ウォーカー家に喧嘩売った思いだ」

 立ち上がるスカラヴィーティー・ヘヴンパラディオンはエルセリウスとネルセリウスの宇宙圏内太陽系銀河系果てや何兆年と一億年の星に成就し巨大な黄金の十字架が宙を舞う。

「さぁ!ヤハウェ―を超えた主である私に懺悔と後悔を!」

「しねぇーよ、悪い。ロルテシア、ダジェリン、ブラッドに悪いがコイツヲ頼んだ」

 ウォーカー家の証であるペンダントをダジェリンに手渡し大聖堂を飛び、決着だ。

 これが人類悪ナンバーⅢ 快楽と闘争

ビッチ・ラプチャーことスカラヴィーティー・ヘヴンパラディオンの神髄と覚醒姿。

ヴァーミリオンも命を賭けて魔神獣神化で全魔力をリソースして無限剣聖だ!

「苦しいが!俺はお前を倒す。人類悪に負けてランねぇよ」

「シャロームで魂の浄化を!」

「子宮回帰・愛王拳無限三千魔神顕戒」

 ぐはああああああああああああああああああああああああああああっ!

ヴァーミリオンは喰われた。体内に棲もう悪鬼に一心一体化した魔神に根こそぎを持って逝かれてヴァーミリオンはボロボロでふらついて教会の床に倒れた。崩壊する大聖堂に下敷きだ。

(情けねぇよ・・・・俺の人生ここで終るのか?)

「終らねぇ世界に俺の手を掴め」

 ブラッドの手を差し伸べて希望を掴みヴァーミリオンが立ち上がる。

「ブラッド!?」

「英雄拘束最終幻想世界解放・議決円卓開始承認」

 来た!専技の中でも上級クラス別特殊の技をブラッドがこの時に発動した。

ジュリア《人類創造の許可は母なる星の下に生を受けた人理が生きる希望を託せ!》

エマ《王の剣よ人理神話の時代に人類は生きる歴史の人物。我が剣に許可を求めろ、希望せよ》

クレア《人は生きる為に性交し命を繋ぐ!英雄よ生を恐れずに命の為に逝き闘え!》

ティア《何の為に戦うはこれは世界を救う星の為だ!海の力が溺れさせろ!海王神》

ディヴェルア《俺は龍だが元は人間だ!龍の怒りならその焔と尾で相手を護れる心を持て!》

ルヴィア《その剣が何の為にあるか?飾りか?英雄の剣は人の為の願望器じゃねぇ!》

アレイン《森の賢者とこれは一体世界が生まれる変わるならもう一度、世界にやり直す機会を!》

レギオンドライヴ《男は女を食わせて生きる生物だ!大小関係ねぇ!愛した人なら一生愛せ》

イシュガルド《剣と魔法は人を殺す為だけで存在しない!大切なモノを護る為だ》

レイヴ《思う存分生きろ、辛いと思うな!生きていたら辛い分が糧になって自然と良くなる》

シューヴェルト《最後のこの騎士の誇りに賭けて騎士の魂に誓い!神槍よ我が英雄譚に示せ》

ダイン《世界を救う双剣よ、神を喰らい、魔を斬り、光を照らせ》

クラウド《俺達が戦ってる以上諦めはない!必ず希望せよ、汝らに祝福を》

ジェラフバルト《罪と悪に災厄の俺でも英雄の落胤なら少なくとも最終幻想を解き放て》

 ブラッドの鋼鐵の遺志が歴代のヴェスタニエの承認。対人類悪の専技が炸裂さ!

スカラヴィーティー・ヘヴンパラディオンを地上に堕ち弱体化し拘束。鎖に縛られブラッドの剣でも最凶の一撃に加えてのコンボで相手を追い込んだ。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアイクイクイクイクイククイクックウッウウウウウ!最高よ!天の御父様ですら味わったことのない天上の快楽」

 ブラッドの黒く染まり魔神同化で人間をコントロールだが機能は魔神だ。

「イクイクイクイクイククイクックウッウウウウウ」

「私にもっと味せろ!快楽を!命を!」

「辞めろ、ドブネズミが。魔王十三拘束七罪解放強制解除」

 あらゆる原罪を解放しその罪ごとにリミットモーション付加のチェイン専技。ブラッドは本気。スカラヴィーティー・ヘヴンパラディオンを討ち取ることに魂の焔が燃え上がり魔戒騎士転生だ。

「英雄が死んだともに記憶の浄土と化せ!」

「魔神よオレの魔力をオーバーリソース!」

 オーバーリソースとか一般的に死を意味するがこの男はそれを承知で魔力変換したのだ。これは流石に英雄専技を撃ち放す準備でもしていたのか。

「まだまだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 断末魔のか。この女は躰を求めて立ち上がる。

ブラッドも腕が重く剣すら持てない電気が神経が痺れて痛むが両手で剣を構えた。黒コートに黒フードはダイン・ヴェスタニエを彷彿とさせる親子三世代似ているとういことか。

 ブラッドの剣を受け止める紅き十字架が突き刺さり、ブラッドが剣を振り落とした。

「なんてことを!?」

 届いた!蒼い炎が体を包み込みブラッドはアガートラームで聖堂を叩いた。

「世界がぁ・・・・愛が・・・・愛した・・・・愛を」

「愛したことないからそういう渇きだ、飢えなんよ」

「・・・・・・・アーメン」

「主よ人類悪の前に人として謳歌したい人生を」

「認めろ!お前を解放する・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・何を言うのですか?」

「テヘッ、お前がこれで諦めないってことさ。決着をつける機会があれば応じるまでだ。もう止せ・・・・俺らはヴァチカン主権で動いてる。直にディゾン直属軍が現地にて現場検証からお前らを特定。マーキングしてその首が白日の下に晒されるだろう」

「御赦し感謝を。」

「主に祈っとけ、エロ痴女牧師」

 ブラッドが元に戻り剣を鞘に戻し黒コートを着てフードを被り大聖堂の荒れた姿からディゾンの直属軍が来たのは3時間後だ。

 ヴァーミリオンの治療にダジェリンが治療していると目を覚ました。随分と魔力消費とドゥルル・ロンディナック・アーク・ウォーカーが任務後から戻ってくるとヴァーミリオンが体を動かした。ディゾンから電話がかかってきた。

《もしもし?私だ・・・初っ端から荒々しい初陣飾ったな・・・ブラッド》

《あぁ、被害は免れたけど俺らは勝てない。魔力リチャージとか毎度無理よ》

《そりゃぁーね》

 電話を切ったディゾンはKnghitsOfDarkness側に指示を出した。

ブラッドが聖堂を離れる際に飛空艇が出発する前だ。KnghitsOfDarknessのザイが来た。

「そちらが無事でよかった。現在ジパングで掃討戦だ。クラスにゃナンバーⅤ剣聖冥王レイルヴリア・アルガヴァッィーノ・レイルヴレインがジパングを喰う気だ。アイツ、剣だけで何千人斬った?俺でも手が出せねぇ」

「ユーなら居ますよ。呼んできます」

「そいつは面目ねぇ。KnghitsOfDarknessの旗はいつでもここにしまってある」

「ユー!」

「ユー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ユークリッドが姿を見せるとザイが下駄で迎えに行った。

「爺ちゃんか?祖国がヤバいんだろ?」

「その通りだ。ユークリッド・・故郷に帰ってお前の力が必要だ」

「っていう訳さ。・・・・・すまねぇ」

 ユークリッドがザイと行くことを決めて一旦ヴァーミリオンをドゥルルが引き受けて世界の管理者に撤退。人類悪を食い止める最前線にオルア・トラサにヴィヴィアンとモニカとネルセリウスの軍の中枢にいるのがウラノス・シンヴィグローペリスだ。エスタンスと古い知り合いの人物で老人だが悠久の老人だがウラノス・シンヴィグローペリスはエスタンスの腕。

 ヴィヴィアンと合流しウラノスは杖をついていた。白髪の老人で帝國暦以来の軍人。

「こんばんは、ヴィヴィアン」

「やぁ、元気かい?ウラノス」

「孫のエルドレッド・オフィリアースも居る。」

 人類悪に対しての対策に剣の使い手であるエルドレッド・オフィリアースも参戦だ。

美少年でイケメンの金髪の剣士がヴィヴィアン共に人類悪対策に出ていた。

「ここにいるのか?」

「まぁまぁーヴィヴィアン?俺も一ちょ人付き合いだ。人類悪のどいつ?」

「ナンバーⅥのクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリートだね。女性だがその戦乙女の軍神の剣が元凶だ。彼女がここら辺がポインツと聞いたのでね」

 ヴィヴィアンが銃弾を装填しリロードからジャンクションで無限銃弾練成に設定。一切弾キレないようにヴィヴィアンも戦闘に参加する。

 ウラノスは杖をついて馬車に揺られるがポイントに移動するがこれから先人類が生き残る戦いの中で世界の管理者の社長ヴィヴィアン・エスタンスは今回の件を真に受けてオルア・トラサはダーヴァンヴェルグとアーヴァンヘルムの中心地から遠いが南大陸の森林と湖が綺麗な場所。多くの軍と兵が集まりクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリートもそれは知っている。自分自身が人類最大の癌である人類悪ナンバーⅥ創造神の名を戴冠しあらゆる物質質量を作れる。ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの実の妹である彼女が人類悪。ヴィヴィアン・エスタンスにとっては兵で劣るが人類の防衛。

「今から俺らは女を討つ。生きるのだよ。」

 英雄暦60年

オルア・トラサにてクレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリートとの一戦。

人類の夜明けがその銃弾に込められる。

既に100年近く経ち帝國暦から英雄暦60年の長い過程の中でヴィヴィアンも気づいた。

「何故だと思ったよ?初期の時代に活躍したルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエという人物が出てくるがその妹である。僕も気になっていた。・・・・史実彼女の名はない。クレア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ジークフリートこそヴェスタニエ家で最初にして神と人の世に生まれた人類悪なんだ。キリスト教がぁ」

「えっ?マジですか学園?

「私も聞いてるよ。エスタンスの話はよく知っているからね」

「目的地前だ。」

 其の頃・・・・ブラッドはルーラシアの部屋で寝ていた。

人類悪未だ進行中

その被害数億越え

英雄が死んで逝く

 ヴァーミリオン・ヴラレン・ノーブレア・ウォーカーは休職だ。現在休暇中のヴぁーミリオンは人類悪に追い込まれる現状打破に身を粉にして世界の管理者の特別班に居た。ドゥルルも居た。ヴィヴィアン不在の代わりに新社長就任したのがアルヴァーフォ・グランデッヴァイキッシュ・エスタンスだ。アルヴァードが現在指揮を行い全ての人類悪を視てモニター表示させて監視中だ。

「社長気合入り過ぎだ」

「休めよ、仕事バカの癖に過労死するぞ」

「俺は人類を護る戦いだ!仕事に心臓を捧げる!こんなところで寝るか!」

「アルヴァード?無茶はするな」

 ヴァーミリオンとドゥルルが空を眺めると漆黒で世界は闇に閉ざされた。各地の英雄の死。KnghitsOfDarknessの旗は千切れて燃え盛る業火の果て。

「ブラッド!そっちは?」

「今、忙しいよ・・・場所はベルガモット国の旧王都の遺跡に居る」

「俺らも向かう。市民御非難は任せた」

「へっ、はーい」

「フェンサー!市民を地下に。これ以上の犠牲を無くす。この身地獄覚悟さ」

「んじゃっ、俺らも行くぞ」

 フェンサー・アーヴィングが市民を誘導した。

「走らないで!走るな!前を見て!焦るな!」

「死にたくない!怖い!怖い!死にたくない!」

 走る市民にフェンサーが指揮する。

「ゆっくり、落ち着いてよ、GO!」

 ベルガモットに反応が出たのはナンバーⅠのウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログだ。最悪な連鎖にガウェイン王も駆け付けるが焔に囲まれた国土と氷に阻まれた国外の貿易拠点地にガウェイン・ヘレネの親子がレヴァンテインに誓い剣を抜く。

「ウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログ?もう最悪だ、これは」

「ドマノフ居ただろ?人類悪がこんなに切迫とか・・・追い遣られる」

「親父がそう心配するなよ。無茶しすぎだろ」

「ベルガモットの戦いは長引く。ダインは行方不明だ。アイツらしい」

「一旦龍の騎士団と合流後に敵の首を討ちます。我々にはその特権があります」

「対人類悪殲滅対世界の秘奥義なぁ・・・俺がクソ親父から教わったのはそれぐれんさ」

 ベルガモット国の王の遺志を継ぐ秘奥義はレヴァンテインの承認だ。

「大世界龍王拘束・焔獄円卓幸福議決開始」

「まぁ、世界の管理者に文句言われてもあのクズの首を手土産に見逃してくれるさ」

「では行きましょうか・・・俺が死んでもフェンサーには伝えとけよ」

「はい、御終いだよ・・・オヤジ」

 大世界龍王拘束・焔獄議決幸福開始

ベルガモット王が初代から続いた龍の騎士団がその太古の前に円卓に座り騎士団を立ち上げ人類世界で活躍してきた騎士の魂がこのレヴァンテインに託されてる。

13人居た龍の騎士団の力が国を救う。

アルブレヒト《焔と氷の巨神族の血を継ぐ我々は鉄血の騎士の御霊が宿る》

モルガレアーノ《偉大なる犠牲の前に臆するな!独りという単価を前に決断しろ!恐れるな》

アーサー《救う価値観とかそんなのは全員救居たが僕は!この剣に誓い世界を護るよ》

ガウェイン《燃える血の太陽の穢れを纏い、祓え!不浄浄土天上の運さ!迷うな》

バース・ケニー《我は呪われるが龍王の拘束権限を解放し!》

アイリニー・パークウィク《人は信念や民を思いやり国を築いて王は明日に夜明けない》

シグルト《俺の全てを!龍の焔よ!燃え上がるぜ!俺の分までをしっかり後に託せ!》

ダーインスレイヴ《多くの武器を創るが俺は俺の好きなことはやる。人を遣る為の者じゃねぇ》

メルト《紅き龍の焔が燃え上がる私が承認認めるが世界救済の魔法で幸せに包み込むさ!》

ベルガモット《人の心読めねぇと人を理解しねぇ人間が王になれねぇよ!王とは言えねぇ》

ユキニウス《エンターテインメントの開幕だ!ショータイムだ!目の前に居るのが観客だ!》

マーリン《魔法最大解放か!ドッタンバッタン大騒ぎのお騒がせの騎士の時間だ!承認》

 これがこの国の秘奥義。発動条件はガウェインの剣スキルを最大まで鍛え上げてベルガモット国のイベントを特定まで終わらせることで無条件に戦闘中発動可能。

 ウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログがベルガモットの神殿に佇んでいた。

見た目は若い貴公子だが人類悪の世界の能力の顕現。

ガウェインは燃える紅い髪の毛をした紅蓮の騎士で焔を纏いタバコを吸っていた。息子ヘレネもレヴァンテインを構えていた。

「親父?ここが正念場だ。炎が俺らを導く」

「龍の騎士団は世界最古の騎士団。その後KnghitsOfDarknessに継がれていった」

 確かにだ。世界最古の騎士団をベースにKnghitsOfDarknessが始まった。

ガウェインの名は太古に居た太陽騎士のガウェインから名づけられた。

この国に脅威を迫られているが遂に動き出す。

「ベルガモット王ならダ―ヴァンヴェルグに出陣です」

 衛兵が言うとガウェインが承認解除だ。その焔を纏い太陽ですらを包み込む2人が来た。

「人類悪は何処だ?」

「親父気を取られぬなよ」

「呼んだか?俺を」

「来ていたのか!来ていたのか!来ていたとも」

 ロキ・ラタトスク。ベルガモット国の前線に居た彼はガウェイン共に溶岩を歩いた。国土面積の7割が火口に面している火の国ベルガモットで大混乱が待ち受ける。

「人類悪との一戦、王よ、地獄で再会しようぜ」

「先に逝くな。ウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログ・・・は、俺はガウェインよ死なねぇよ。まだまだ死にきれねぇよ」

「そこだ!」

 ベルガモット国 旧遺跡 ベルガモット大神殿

「大世界龍王拘束・焔獄議決幸福開始」

「大世界龍王拘束・焔獄議決幸福開始」

 ガウェインとヘレネの連携チェイン技が炸裂しウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログことドマノフが大剣と杖が無に還し重力が時間を止めた。

「ナンバーⅠ人類悪のウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログ真名ドマノフに無意味だ。無駄だ。余計な攻撃でも時間すら自在なんのその。残念だな。人間の家畜よ」

「ガウェイン!息が続く限り炸裂だ!お前の国だろが!」

 ロキの言うとおりだ。ガウェイン・ヘレネのレヴァンテインが燃え上がる焔を放つ。

アルブレヒト《焔と氷の巨神族の血を継ぐ我々は鉄血の騎士の御霊が宿る》

モルガレアーノ《偉大なる犠牲の前に臆するな!独りという単価を前に決断しろ!恐れるな》

アーサー《救う価値観とかそんなのは全員救居たが僕は!この剣に誓い世界を護るよ》

ガウェイン《燃える血の太陽の穢れを纏い、祓え!不浄浄土天上の運さ!迷うな》

バース・ケニー《我は呪われるが龍王の拘束権限を解放し!》

アイリニー・パークウィク《人は信念や民を思いやり国を築いて王は明日に夜明けない》

シグルト《俺の全てを!龍の焔よ!燃え上がるぜ!俺の分までをしっかり後に託せ!》

ダーインスレイヴ《多くの武器を創るが俺は俺の好きなことはやる。人を遣る為の者じゃねぇ》

メルト《紅き龍の焔が燃え上がる私が承認認めるが世界救済の魔法で幸せに包み込むさ!》

ベルガモット《人の心読めねぇと人を理解しねぇ人間が王になれねぇよ!王とは言えねぇ》

ユキニウス《エンターテインメントの開幕だ!ショータイムだ!目の前に居るのが観客だ!》

マーリン《魔法最大解放か!ドッタンバッタン大騒ぎのお騒がせの騎士の時間だ!承認》

アルブレヒト《焔と氷の巨神族の血を継ぐ我々は鉄血の騎士の御霊が宿る》

モルガレアーノ《偉大なる犠牲の前に臆するな!独りという単価を前に決断しろ!恐れるな》

アーサー《救う価値観とかそんなのは全員救居たが僕は!この剣に誓い世界を護るよ》

ガウェイン《燃える血の太陽の穢れを纏い、祓え!不浄浄土天上の運さ!迷うな》

バース・ケニー《我は呪われるが龍王の拘束権限を解放し!》

アイリニー・パークウィク《人は信念や民を思いやり国を築いて王は明日に夜明けない》

シグルト《俺の全てを!龍の焔よ!燃え上がるぜ!俺の分までをしっかり後に託せ!》

ダーインスレイヴ《多くの武器を創るが俺は俺の好きなことはやる。人を遣る為の者じゃねぇ》

メルト《紅き龍の焔が燃え上がる私が承認認めるが世界救済の魔法で幸せに包み込むさ!》

ベルガモット《人の心読めねぇと人を理解しねぇ人間が王になれねぇよ!王とは言えねぇ》

ユキニウス《エンターテインメントの開幕だ!ショータイムだ!目の前に居るのが観客だ!》

マーリン《魔法最大解放か!ドッタンバッタン大騒ぎのお騒がせの騎士の時間だ!承認》

 時間が止まり白い世界が。花咲開く視野が透明な世界が焔が凍った。零地点。

「ぐわあああああああああああああああああああああああああっつうううううううう」

「ぬまぁああああああああああああああああああああああああああああああ」

「があっがあああああああああああああああああああああああぐっわあああ」

 ガウェイン・アーヴィング・ヘレネ・アーヴィングの敗北と属性が効かない。魔法が無意味に感じる。この男の殺気と人類への焼却に対する七十二支柱の魔神共の総本山が彼を動かす。この状態がけん制なら間違いなく命を落とす。

「辞めて言っただろ?お前らがこの俺を倒すことは不可避。それに国の秘奥義も超魔法も無慈悲。全く乍ら俺を倒せないと言っただろ。このドマノフに一切無慈悲無常」

「ガウェイン?俺の銃弾が残っている。コイツ死なねぇのか!」

「ロキよ・・・・・」

「ハッハハハハハハ・・・・」

「レヴァンテインを信じる。俺たちがここで死ねぇるかよ」

「承認最大長奥義秘匿解放」

 ファイナル承認・ファイナルメッセージ。

ベルガモット神殿に辿り着いたKnghitsoflast

ブラッドがその魔神の腕を解放するとボロボロのコート姿でドマノフに喰らい付いた。

「魔神銀王拳・無限練成《咢》」

 超極大の銀の拳が鋭くドマノフを抉りコートが鋼の様に硬化し足蹴りの一撃を与えた。戦闘スタイルを歴代を参考にドマノフを削り切り倒した。

「ゴオオオッホ・・・・・ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

 ドマノフに一撃を与えた。

ブラッドは双剣を抜いて物理に付加したのは神性。

「ツヴェルフ!斬り込め!信じろ!」

 ツヴェルフ・アインス・フォン・マリア・エルスレイヤー

アーヴァンヘルムの国に誓いし戦場に魂を運ぶ戦乙女の女神の騎士団と魔術師が認めよう。

聖剣に託されたその思いを解放する時こそ真の聖剣へと覚醒する。

「聖剣が!真の聖剣よ私の女神が唸るぜ!」

「ふっ・・・ふっ・・・ほう女神の戦乙女ね」

「聖剣エクスカリバー?その黄金の柄」

 ツヴェルフがその手に握る聖剣から放たれる光の束が収束し魔力解放。ドマノフは時間を止めた。その男は範囲を固有結界で時間停止。

(ダメみたい!ダメだけど!エクスカリバーが承認さえ認めれば全部放てるわ!ここで終るぐらいなら全てを終わらせる魂の先に私がこの手に賭ける)

 ツヴェルフの覚悟に聖剣が応えた。

「アーヴァンヘルムが代々聖剣を護って来たのは女神の末裔さ!拘束放つよ」

 ダイン・ヴェスタニエ卿がアインス・ジーク・アイン・エルスレイヤー卿に戦乙女の騎士のエインフェリアの英霊が其の聖剣に込められている。

《汝らに、祝福と希望あれ》

「その気持ち、応えろよ。まぁ・・・聖剣の力はハンパネェよ」

「俺が来たのは伏せろ。俺は先に出るわ」

「ダイン君が言うには聖剣の完成系とか無茶言うわ」

「あの娘が使えるまでは尺稼げ」

「はいはい。妻に代わってだが・・・エルスレイヤー全員逝けるよ」

「イケ!」

 ダインは黒コートを着て既にボロボロの腕だが包帯巻いて隠してアーヴァンヘルムを出た。ツ゚ヴェルフの本気の聖剣が黄金の光として受け放つ。

「これが私なんだと思うが!ああ・・・聖剣が」

「何?」

 ドマノフも驚いた。ツヴェルフがその覇気を解放すると聖剣からその斬撃を放った。

「停止せよ、世界よ、仕方ない。マザーよ」

 ドマノフの剣がマザーだ。神殿が騒がしい中でロキが駆け付けてフェンリルの銃口がオーバーチャージしブラッドを拾い上げてロキが銃弾を撃ち込んだ。

「けっ!まだまだ!撃ち込み上げろ!俺も役立たねぇとよ」

 ロキ・ラタトスクが銃をその目を瞑らずにドマノフに撃ち込んだ。

「フェンリル・インフェルノ・ソリッドブレイン」

 相手の行動を封じ束縛の弾丸でロキがタバコを吸いバンダナを巻いた。

「これで終いだ・・・・一気に潰すぞ」

「無用な世界で済まないが我々は消えも死なないさ。・・・・・残念だ」

「俺はロキ。オーディンの息子だ!その名に懸けてお前を討つ」

 神殿が崩れかけて溶岩が溢れて退路が絶たれるがロキとドマノフ。どんな時でもロキは誇りに生きて誇りで死ぬ。

フェンリル全弾解放のオーバーモードのオートだ。巨人族のブーストで指を噛みちぎり巨人化した剛腕の銀腕をロキは決意で鋼のような体に腕を拳をぶっつけた。

「銀狼神腕・終末無限弾」

 フェンリルの巨体に高圧縮粒子砲の弾丸を充填しリロードが遅くなるがドマノフに命中。

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「何だ?何が起こった?俺は?体がぁ」

「決まった。人類悪に言っておく。体内の細胞にラグナロクをぶち込んだことにより細胞は無限分裂起こす。今頃躰はミリ以下となってお前を侵食する。死んだな・・アーメン」

「ともっただろ?思ったのが神の悪さだ。結果内の時間速度を速めた。今、その世界が灰と化す中で固有内の時間は別だ。質量保存か?ラグナロクは確かに起こった。俺は無事だ。顕能がそうさせた・・・・ロキ?もう決まってるだよ」

「ゴチャゴチャトお前はおジャ魔女か!?ハァ・・・」

 ドマノフの顕能「世界」。創造物の創世と書き換えは創造者の世界なら時間もいとわない。ラグナロクを起こされた世界で自分の消滅を認知させて巻き戻した世界での結界なら自己修復も可能。ウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログはまさに世界の中心人物。神の正位置だ。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「先に負けるのが分かっただろ?俺はそういう人間だ。軸が動くことはない」

「ヘボット!中出しが輝くわ・・・俺はぁ・・・俺が!俺たちが・・・」

 血を吐き吐血の出血量が死ぬ寸前だがロキは立ち上がり銃を手にした。

「俺事弾丸にして撃て。フェンリル?今まで俺と居てくれてサンキューな」

「ん?何言ってる。俺もだ」

「なんだー、そりゃぁー、ハッハハハハハハ・・・・」

「俺らの終わりだ、魔弾としてアイツを顕能さえ削れれば若造が殺せる。ブラッドの魔神を喰うでは顕能をドレイン出来る。ならば、年配の俺がすることは目の前に居るアホを撃つことだ。」

「諦めたか?世界を前に絶望シロ」

「しねぇーよ!」

「最後に魅せてやるよ。ロキ・ラタトスクがこれまでの未来を紡いできた俺が甘くない世界に少しは笑顔だったぜ。ドマノフ!人類悪が何コソコソしてっかぁ分からねぇがお前らを終らす」

 ロキ・ラタトスクの魔力をオーバーチャージしリソースしきった能力を上回る回路の神経に接続し堕ちるとところまで堕ちた。

「面白い男だ。人類史の側面に居ないものだな。元気バリバリだわ!死ぬ気でよ」

「チッ」

「始めて見せた顔だな。お前は焦っている。」

 マグマ噴出で溶岩が煮えたぎる神殿でロキは燃えていた。

ロキ・ラタトスクの雄姿にその目は正義に満ち溢れていた。

「あぁーっ!っしゃ、死期ぐれぇ抱かれた女に孕ましたがったぞ。」

 其の頃ダイン・ヴェスタニエ卿はヴァチカンのディゾン教皇の執務室に居た。

ボロボロの姿で単独で人類悪に挑み仕留め切れずに致命傷を与えたこの男は人類最期の希望としての英雄だ。ロキがその眼と腕に誇りを込めてドマノフを追い詰める。

「互いに退路は断たれた。俺が死んでも他に居る。」

「諦めろ、ウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログ」

「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ロキの拳がドマノフを吹き飛ばし神殿崩壊にマグマに溶岩が溶け込んでくるがロキは最期にKnghitsOfDarkness・Knghitsoflast・家族に遺したメッセージを鳥に託した。

(俺は死ぬかもしれない。長い間生きて来た俺でも最高に楽しかったハッピーハーブさ。家族にも恵まれて俺は嬉しい。後の事はお前らに託す。どっちみち助かりもしねぇよ。俺は生きる。行きたいと思ったがこの状況はそうじゃいかねぇ。あ・ば・よ)

「ロキ!」

「フェンリル、センキュー」

 ドマノフ共にマグマの底に地脈に突っ込み燃える拳と銃弾がロキと化してドマフを撃ったのは引き金を引いたのはフェンリルだ。震える手を抑えて引き金を引きロキの弾丸がドマノフを打ち抜きそのままベルガモット最下層の神世界が出来る前の太古の深層全てを溶かす海に堕ちた。

「新王紅蓮神狼弾拳・天滅双刃暗黒焔龍陣」

 この御技が決まり英雄暦60年春だった。

ロキ・ラタトスクの死亡と言う知らせが全世界に伝わり人類悪ナンバーⅠ「世界」ドマノフことウォルフガンド・ドーヴァ・ニシェルログの消滅が確認された。

 ロキ・ラタトスク

英雄暦60年に死んだ彼だがルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエと同じ時代に生き延びて優れた騎士であり銃を使いこなす異形の浪人であった。

ブラッドたちがベルガモット国首都のアーサー邸に居る時に知らせが来た。

「たったいま!ドマノフ死亡・・・・ロキ・ラタトスクが倒したことの事」

「お前の爺ちゃんやるな」

「爺ちゃんは?ジジイは?ジジイは?どこだよ」

「申し訳ありません!アルヴィック・スレイプニルさま!」

「死んだのか・・・・・一人だけ先に逝くとか・・・あぁーっ」

「アル?気休め」

「ブラッド?サンキュー、気遣いとかしなくていいわ。さて」

 ブラッドが声をかけるがアルは焦心して部屋に戻った。

人類悪との戦いが続く・・・・

ロキに続く悲劇が起こるのであった。

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