KnghitsOfDarkness

英雄戦記
JULIUS
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第Ⅰ章 災禍の顕主編(Ⅱ)

第Ⅰ章 災禍の顕主編(Ⅱ)

公開日時: 2020年9月4日(金) 14:57
文字数:14,246

第Ⅰ章 災禍の顕主編(Ⅱ)KnghitsOfDarkness

 英雄暦51年

極北の国アガートラーム国でセフィリアとダインの終局戦が始まる。

支えるのは新世代のKnghitsoflastのブラッドだ。

ブラッドは腕を解放し禍々しい異形の腕が帝国軍を喰らい、双剣で切り裂いて攻め込んで城に近付くと龍が上空に飛び交いゴブリンが列をなしていた。

「アーク・ブラスト・グレイヴ・レイン!」

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

 ゴブリンが鬼気の奇声で叫び灰と化して龍はユークリッドが抜刀の状態で踏み切った。

「龍滅刀・神明鏡花琥珀翡翠斬月」

 スパアアアアッと龍を斬る刀にユークリウス・ジークフリートはザイの孫。龍を狩り、城内に攻め込みブラッドの腕がアガートラーム化で灼熱の焔が燃え上がる焔で帝国兵を喰らい、城内は砦で半壊状態の荒廃したブラッドが唸る。

「うっ!ぐぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

 ブラッドの腕が硬化し銀腕から放たれる焔があらゆる異種を燃やし尽くしその目が魔神化し災禍の顕主に反応するように心が叫んでいる。

「アルヴィック?」

「へいーへーいさー」

 タバコを吸い銃でドラゴンを撃ち落としアルヴィック・スレイプニルは銃に長けている。フェンリルの弾丸生成で上空に発砲しアルは龍だけを撃ちフェンサーは至近距離で、剣を振り払いアガートラーム国の現段階はセフィリアの劣勢だ。

 マジュリアも慌ただしくアガートラームは銀腕を装填後に遅れてレイナとエイゼンヴェルグが来た。

「遅れて申し訳ない、父上、して現状は?」

「それは俺が割って話した方がイイだろ?親父に御袋に兄貴にねぇちゃんも、俺だ。ダイン・ヴェスタニエ卿だ。全員一家揃うの久しぶりだけどセフィリアをこの手で終わらす。」

「ダイン!?」

 全員驚くのは無理もない。英雄暦40年の時代に死んでいると言われていたがダイン・ヴェスタニエ卿はこの世界のセフィリア打倒に手を打つ最終作戦だ。

「災禍の顕主を完全に殺す。ブラッドが平和な世界で生きる為だ」

「家族一同が力を貸すわ。バスターソードの名が泣くわ。これでもKnghitsOfDarknessの副長経験で買われたこともある。よっしゃ!」

「兄貴としちゃ黙って置かねぇよな、隅に置けないお前だからこそ俺らはお前を愛している。兄とはそういうものだ。兄のメンツにかけてセフィリアは任せろ。時間稼ぎぐらいしてある」

「私も忘れないでね。んじゃ」

 エイゼンヴェルグが白銀の剣を腰に差して災禍の顕主と向き合うのだ。KnghitsOfDarknessの終焉とKnghitsoflastに繋げられる英雄譚、ここに始まる。

「一家総出の合図だ。全員生き延びて勝つぞ」

 ダイン・ヴェスタニエ卿は黒コートを着てフードを被り双剣を腰に差してセフィリアを終わらす。これがヴェスタニエ家のケジメノつけ方でジュリアの11人の子相手にセフィリアを目指すアガートラーム国の果ての孤島の神殿に居る。

「これからは、神相手のお仕事。命がいくらあっても勝ち目無いと思え」

「あいさ」

「父親らしいことするとき来たか。」

「母親もだけどね。私も一時代に活躍した王の一人よ」

「姉を忘れるな!私だってお前の手枷になってやる」

「行こうぜ。ルヴィア・ド・ラヴェグラードに!」

 ルヴィア・ド・ラヴェグラード

英雄暦52年 KnghitsOfDarkness終局が始まる

同暦最期の騎士団Knghitsoflastが引き継ぎ新体制でアガートラームの地にて挙兵。

同暦アルヴェルリア・ジュリア・フォン・サー・ジェラフバルト・ヴェスタニエ・アイゼンガルドの崩御に伴いジェラフバルト卿の真名セフィリアが英雄譚に幕を閉じる。

 11人の魔獣の罪の子が世界災厄にセフィリアに集いヴェスタニエ家史上最大の戦いだ!

「もう俺を止められはしない」

「そろそろのお時間です」

 11人の子がこの地に目覚める。天地が創造された古の罪だ!

フレアが下がる。

 其の頃ブラッドたちは帝国軍とたたかい、ユークリッドも刀を振り下ろした。

「魔喰腕・超究極破壊砲」

 オーバーチャージのビームを放つがブラッドは歯を食いしばりその腕で強力な一撃をくらわし、先に進んが湧いてくる髑髏兵にキリが無い。

「ドゥルル!なんとか、ならない…チっ」

「本来は戦闘員じゃないがこんな戦乱だからこそね。退いてくれ」

 ドゥルルの魔法型聖霊術剣が髑髏を滅び去る。

「アーク・ド・エクスプロージョン」

 焔の聖霊にして五大元素を剣に宿し城内に突入し、ヴェスタニエ直系は北の果てに移動しジュリアが産み落とした天と地の罪と11人の子相手にダイン・ヴェスタニエ最期の戦いだ。

 英雄譚の終焉がジュリア記に記されている。

《天と地の果てに創造の英雄は乖離の兵器として真名は英雄譚の心臓。神の終わりに残り物を託し災厄を終わらす。これが神の終わりに罪を持って英雄は創造の起源と処す》

 今になってこれが最期の節と説明だがダイン・ヴェスタニエ卿はセフィリアに挑む。

セフィリアの待つ神殿はルヴィア・ド・ラヴェグラード

災厄の神殿最下層

11人がセフィリアを護る

フレアが近づく

「御計画に狂いはないですか?」

「ない。目覚め出る罪がダインを終わらせる」

「ヴェスタニエの終わりに相応しい。俺も神の子。ジュリアが産み落とした悪の象徴」

 ため息を吐くセフィリアは自らの名であるジェラフバルト卿(アルヴェルリア・ジュリア・フォン・サー・ジェラフバルト・ヴェスタニエ・アイゼンガルド)の名に経緯も意味もあり神殿最下層に禍々しい悪が眠っていた。

「俺はここで待っている。フレアよ」

「何?」

「私なら心配いらないわ。私のまだ・・・・」

 フレアは真紅の髪の毛に爆乳の女子に黒コートを着て大剣を担いで神殿を出る。ルヴィア・ド・ラヴェグラードはアガートラーム国から距離がある。アガートラームその家族はセフィリアを追いブラッドはバルムンクを握りアロンディーンを口で咥えて城内のフロアに突入し、帝国兵を薙ぎ倒し城内に進みブラッドの剣が冴え渡る。

「魔神真生剣・留怒威焔」

 ブラッドに続きアルヴィック・スレイプニルは銃で援護で3階に登り発砲。ロルテシアは補助だ。KnghitsOfDarkness終局にサイラスも動き出す。

 長年世界の管理者に所属していたサイラスはウォーカー家で功績を遺し現在アシュリー・ロンディナックもルヴィア・ド・ラヴェグラードのテンガ村の宿屋に居た。この危機にルーラシアも災禍の顕主の首を討ち取る最大の機会に伺える様にエイボンも飛空艇の部屋に居た。

 ルヴィア・ド・ラヴェグラード

災禍の神殿

第Ⅰの罪

 マジュラ・ド・ララス

猛獣で醜い猪の王で牙を持つ獣人。アガートラームとエイゼンヴェルグが剣を抜く。

「忌々しいってね。戦いに終止符を打つ。それがみんなが繋いできた未来だからさ」

「そうね。蒼天八極神としてケジメヲつける。それが出来ることね。私たちの罪を払う番さ」

「頼んだ!母さん、オヤジ」

 薄暗い洞窟を走るダインは神殿を走り最初の子供が両親が抑えている。

「行くとするか」

「グウゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウアアアアアアアアアアアアアアォヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

 獣の咆哮に売る板津闘争心と興奮で猪が立ち上がり子供が魔獣ッ!罪の正体。アガートラームは接続しクラウソラスを握り銀腕で硬化。神との接続は精神と同調。痛みや死の伝わりも同様。

 マジュラ・ド・ララス

猪の一撃は大地を削る衝撃のインパクトにアガートラームは腕と剣の一体技にエイゼンヴェルグは長剣を合わせて一対の大剣でガードからのカウンターだ。

「絶剣天魔剛剣・焔覇武刀真」

 焔の大剣連続技の衝撃波からのケリの一撃で剣を投げ飛ばし龍の息吹が込められた焔のアガートラームが魔獣の心臓を直接叩き込み魔獣はそれでも怯まず吠える。

「グウウウガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッァアアアアアアアアアアアアツウウウウウウウウウウウゥ!」

 エイゼンヴェルグの聖剣からのガードの重たい連撃のカットインだ。

「これは世界の聖剣よ我が契約に承認せよ」

《十二拘束最大解放・英雄決議開始》

《オペレーティングシステム再起動・再構築・再設定に続き使用者をエイゼンヴェルグ 承認》

《解放承認これより展開》

《聖剣よ本来の使用者の契約により真の実力此処に集え》

《ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエ》

《イシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエ》

《ジュリアの許可》承認

《クレアの許可 承認終了》

 これが失われていた拘束解除の聖剣

!?

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアこれが」

 エイゼンヴェルグが十二拘束の接続に成功した。

魔獣が混信に一撃を叩くが周りを焔が囲む。

「聖剣絶命奥義最大接続解放真正中出・終式・超究超乳武覇魔神滅王剣・煉獄乖離天使開闢星堕」

 魔獣も跡形もなく消し去りジュリアの罪の子が消失し門が開いた。神殿は細いが複雑で薄暗い。

「お疲れだね。久々見たよ、あの奥義」

「貴方と出会う前の私の切り札ね。」

「聖剣は君に相応しい」

 アガートラームはエイゼンヴェルグに微笑み次に向かうと、次はマジュリアだ。マジュリアは神の子の大地に忌まわしき銀腕を解き拘束解除し接続で同調は精神を圧迫だ。

 第Ⅱの罪バアル・スァヌ・ドゥレイ

人間だが神だ。神だ。人間が創生以前に神の子。

バアル・スァヌ・ドゥレイは黒髪ロングの女性で*イヴとも言われるが原初世界の魔術剣士。全裸でぼかしとモザイクだがこの罪が次の相手でマジュリアとレイナがダインを送った。

 マジュリアの命が燃え尽きるのが先かバアル・スァヌ・ドゥレイと一戦。

「いやー、年甲斐なくにゃんぱすっけど、こうも戦うとか歴代の王様頼みます!」

《マジュリア既に貴様と承認している。アヴァロンが誇る夢想の理想よりも!》

「はいっはぁい。オレもヴェスタニエの人間だ。・・・・んじゃっ!」

「ならば、どうせっと」

 バアルの焔と光が神殿を異空間にマジュリアとレイナが相手だ。

「Ah・・・Ah・・・AAAAAA・・・イッてな。私は快楽の欲で生まれた。快楽の蹂躙」

「マジュリア?気を抜かないで。コイツヤベェーよ」

 レイナのバスターソードは黄金の鞘に鋼鐵の青銅の真鍮製。重たい一撃が大地に衝撃を走るが、バアルの焔が剣の影に攻撃が届かない。

「絶剣天星飛影斬・倶利伽羅・絶ッウウウウウウウウウウウウ!」

 17回連続攻撃の斬撃にマジュリアのアガートラームでガードし一閃が相手を斬る。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「まだまだわね。痛くもないわ。私からイカせてあげる」

「ヴェイピング・ランス」

 鮮血の槍を交わしレイナの剣がバアルの光に打ち消される。その頃ブラッドたちもアガートラーム国の城内で戦場にフェンサーも腕が高鳴る。

 まだだ!?

ブラッドの腕が硬化し敵を喰らい、フェンサーも親譲りの焔と氷で相手を封じ先に階段を上り城は誰も居なくアガートラーム国は敵が退いてこの北の果ての極寒の神殿だけが空が漆黒だった。エイボンも嫌な感がして杖を鳴らした。

「勘付かれたのは予想外だ。ルヴィア・ド・ラヴェグラード」

 エイボンは街並みに出てルヴィア・ド・ラヴェグラードの方角に術式を描いた。

 全くだ。エイボンは術式の問題が山積みでルヴィア・ド・ラヴェグラードの結界に頭を抱えた。

「これより先の事だがダイン君が終局に向かう。ブラッド君には荷が重いが僕に出来ることする」

「流石だな。エイボン」

 ルーラシアも隠居の身だが来ていたのが分かる。セフィリアを倒す最期の幕開けだ。

時代も変わり災禍の顕主はここで死ぬ。

「だろうね。セフィリアが全ての元凶だったか」

「もたもたしてるな!飛空艇に乗って取り急ぎ神殿に行く」

 エンジンブーストチェックにディゾンが直々にヴァチカンの勅旨で全世界の軍隊に大規模な終局戦に時代の荒波にブラッドたちも巻き込まれた。

 Knghitsoflastのアルヴィック・スレイプニルは銃を抱えて屋上に登りフェンサーは双剣で敵を投げ飛ばしブラッドの腕が喰らい尽す腕を犇々と伸ばし敵を追いブラッドの悪魔が暴れそうなのをギリギリで抑え込みアガートラーム国は荒廃した世界の中で神殿に行く準備を済ませる。

 KnghitsOfDarknessも近くの宿屋に集まってきている。

その頃バアル・スァヌ・ドゥレイと死闘を繰り広げるマジュリアとレイナが異空間でボロボロだ。

「ヘルツ・アインス・ソアウ」

 マジュリアが編み出した防衛魔法。光を無効化にレイナの剣が響く。

「天命魔神飛翔剣・突牙龍牙十六夜」

 レイナの得意とする無影剣だ。最古神速最強の武術でバアルの腕に掴まれたレイナが黙る。マジュリアも出来ることならばモードは避けたかったがこうなれば賭けだ。

「神覇依化承認解除システム再起動再構築全アガートラーム解放」

 姉兄の最大の魔力解放でバアル・スァヌ・ドゥレイを打ち破るつもりだ。ヴェスタニエとして。

「魔王化銀腕最大展開承認開始」「魔神銀腕硬化・鬼神阿修羅」

「アガートラーム解放」「ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエ」

 全てをクリアしマジュリアとレイナが覚醒でアガートラーム化した姿にバアル・スァヌ・ドゥレイも驚く。

「神々しい白銀の騎士!?」

「・・・・・・・古の戦争でも思い出すわ!」

「これは正直キツイ勝負だ。・・・・時間稼ぎもこれは!?」

 マジュリアの腕も届かぬ思いがレイナの剣とバアルの焔と光が包み込む。

「私に敵うか!原初の大罪に敵う人間が天空に虚構に堕ちろ」

 ダインは追っていた。

マジュリアも天命に察し最大魔力圧縮にアガートラームをしっかり型を組みマジュリア・ヴェスタニエも長年生きて来た老騎士最期の務めの印籠を渡すのに全身全霊最大構築のデバイスを脳に接続。

「俺は生きる!生きてやる!」

「マウス・デクス・ノザ・ヴェィティ・ジュオ・ナーテ・ファ・サーサ・ゾー・ド」

「ヴィサ・ァチチェ・ヌジュヴィテ・ナート」

「アガートラーム国王である俺が承認する」

「神の光を穿つ銀の聖剣」

 即ちマジュリア・ヴェスタニエの持てる術の神器だ、否王としての責務の果てだ。

「それはイシュガルド王の!?」

 バアルの脳裏に浮かぶ罪の子が処されるイシュガルド・アーサー・ミカエル・ヴェスタニエの前史においてその剣が意味するのはバアル・スァヌ・ドゥレイの負けだ。

「負ける!嫌!負けない!この身がある以上私は負けない!」

「ファブ・ルアッテ・ヴァードリュバンジィ」

 焔と光の極大ビームの斬撃波動・衝撃波をレイナの剣が絶ちマジュリアの銀の剣がバアルを討ち取った。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「ゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「勝ったの?兄さん」

「だしい。勝ったぞ・・・」

「先に行くぞ、俺らはブラッドに託せる世界は今はこの災禍を終わらせる」

「はい。行きますか」

 第Ⅲの罪まで突破を開きダインを追いルヴィア・ド・ラヴェグラードの結界が強くなる。ダインは走り最下層のセフィリアを追った。

(ジェラフバルト卿の真名セフィリアという人物・・・・俺は終わらせる。この果て無き週末の破壊は俺が手を打つ。ヴェスタニエ家の歴史において神と人に時代にルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエは生まれた。初代はセフィリアに殺されたのだ。)

 セフィリアは静かに玉座に座りジュリアが眠っていた。宇宙根源の祖にしてすべての生命の種だ。ジュリアにより世界や宇宙や星や銀河や惑星が誕生し十億の蹂躙・民の土・宇宙系の叡智。ジュリアの罪の子の怨嗟の鎖をセフィリアが握っている。

 Knghitsoflastはセフィリアとダイン後の世界なのだ。それは死んだ後?ジュリアが覚醒した時に創世の天十二将は動き出す。

十二の創世の天に仕える将

ジュリア本体の機能を持つエゴだ。

現在、ダインはセフィリアを討つのに向かっている!

 英雄暦52年末

Knghitsoflastも神殿に行く準備の為に飛空艇に居た。

ブラッドトユークリッドはルーラシアに呼び出されていた。

「呼んだのは他でもない。災禍を討つのに君が魔神と化すのを防げるクスリだ。」

「俺にも用って?」

「ユークリッド君にはその反転で鬼神と化す武人のクスリだ。持続に注意だ」

「気が利くね」

「ですが、希望はある。絶望じゃない世界がそこにある・・・・」

 ルーラシアはコートを着て飛空艇の進路を神殿に設定。

「女性陣の回収はこちらで手配した。全員傷はない。無事さ」

「良かったです。ツヴェルフが無事で僕は何よりだ」

「ブラッド君?君は3代続けてのヴェスタニエの英雄だ。気を悪くしないでくれ」

 それはなかった。クラウド・ダイン・アルヴレイヘイム・ヴェスタニエ死を受け入れた自分は父さんが心で生きてるのが分かる。

魔神にはなるつもりがない。

ブラッド・ヴェスタニエはバルムンクを腰に差してアロンディーンを背中に担ぎ外に出る。アルヴィック・スレイプニルはグレンと再会で手を合わせた。

「親父!生きていたのか」

「生きてるとも、俺はしぶとさが取り柄よ」

「災禍を討つ上弾を狙うのは気分がいい」

「勝手に死ぬなよ。俺にも請求が来る」

 アルは銃剣にも長ける元傭兵団団長。神殿までもう少しだ。

完全に眠りから目を覚ますジュリアが目覚めれば創世も動き世界は完全に銀河の何光年宇宙の混沌は生命が死に絶える星の危機だ。

ダイン・ヴェスタニエ最期の剣が災禍の血で終わるか、どうかKnghitsOfDarknessも終焉だ。セフィリアはフレアと居た。クラトスはクラウドの死から5年後に病死だ。

「セフィリアさま?準備ですがどうなさいますか?」

「順調で至極で良い手前の準備だ。ジュリアはこの世界の宇宙の内核の祖。神が目を覚まし」

「神に何を為さるつもりですか?」

「天地乖離の星を終わらせる神葬儀式だ。エルセリウスは崩れる」

「宇宙を終わらせるとでもいうのか?」

「お前の望みだ。世界を終わらせる」

 グレンはその銃だけを手放さずに神殿の結界が三重。エイボンも頷いていた。天才魔導士エイボンの秘策に災禍の時代が終わりに近づく。

「ブラッド君に期待が荷が重い。セフィリアを終わりだよ。」

「それはそうだけど、俺は!俺はさ!俺はでもよ・・・」

「言いたい気持ちも分かるがダイン・ヴェスタニエは死なないよ。」

 エイボンに荷重の負荷だが魔術結界を突破するのにディゾンも同席だ。聖騎士の教皇は光属性。ディゾンの肩を叩いたエイボンが指示を出した。

「女性陣は前に!魔術結界を打ち砕く!おつくるる」

 エイボンが姿を消して代わりにルーラシアが重たい腰を上げてエミリアが煙管を咥え乍らツヴェルフ・ダジェリン・ディゾンは飛空艇の外に出た。

「さむーい」

「寒いです」

「ハチャメチャは昔からだな・・・しゃーねぇ」

 ディゾンは身震いせずに長剣を抜くがツヴェルフ・ダジェリンは寒くてコートを着て剣を抜くが外は極寒吹き荒れる吹雪に凍ってしまうがエミリアの固有結界で保っている。

 神殿前の結界

最下層に居るセフィリアとダインは剣で薙ぎ払い駆け抜けた。

20年前

 神の御柱に居る時にジュリアと対峙自らの名を知る。

ダイン・アガートラーム・ジュリア・ルヴィア・エイゼンヴェルグ・ヴェスタニエそれが本名。ダイン・ヴェスタニエと略したのは長いからだ。

「今日こそは終わらせるさ」

「ダイン!来たか!遅かったじゃないか」

「ゴムだろうが、コンドームだろうが、セックスだろうが誰の嘘をホラ吹きのお前か?悪い冗談でも俺は誰の英雄じゃない。ジェラフバルトお前の首を討つ。世界から災厄を終わらす」

「人間とは?神に創られた寓物が!」

 ジェラフバルトの罪だ。ジュリアから産み落とされた膿であり災厄の原種。今そこに居る男に対してダインは双剣を構え抜きその目を閉じた。

絶望だが、希望の反転

ルヴィア・ジーザス・ダーインスレイヴ・ヴェスタニエの死から何千年経ち俺の代。セフィリアを唯一の機会にダインは剣を振った。

「お前ともう一度剣を交えるとは魔術師の俺でも剣士で俺を遣れるか?殺せるか?」

「惚けるなよ、災禍の顕主」

「ハッハハハハハハハ・・・俺はお前を殺せる男と見込んでいる。ヴェスタニエは災厄の大罪だ!」

「ジュリアを目覚めさせはしねぇ・・・ッ!その前にお前を殺す。本気だ」

 ダインとセフィリアの最終局面。

「モードチェンジクレアフォーム」

 クレアの能力で俺はクレアと同調し閃光の鎧に纏い光の剣を握る・・・・。ダイン・アガートラーム・ジュリア・ルヴィア・エイゼンヴェルグ・ヴェスタニエはジェラフバルト一点を狙う。

「俺の魔力最大解放・・・・俺はお前を終わらせる」

「不可避にして無能だとも言えるぞ、ダイン」

「ざけるな!」

 ダインと緊迫だがブラッドたちは結界を破るのにツヴェルフの傍に居た。

「その腕で結界を喰らい聖剣を束ねた一撃で風穴を開ける。イイね?」

「出来るよ、やってやらぁ」

「うんうん・・・・了解」

 エイボンはコートを脱いでその目を開眼。魔眼が災禍を突き止めて全ての防衛強制解除。神殿は無防衛の裸だ。ブラッドはその腕を圧縮解凍解放し、漆黒の異形の怪物の巨爪と巨躯の腕を伸ばし結界と魔法を喰らいブラッドが叫んだ。

「まだ・・・だあああっ!まだあああっ・・・ぐううっ」

「魔神に呑み込まれるな!!!!!!!!」

 ルーラシアの檄が飛ぶ。ブラッドは境界線を保ちつつ腕を戻しコートに手を引っ込めた。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアゴホッゴホッゴホッゴホッ・・・・グウウッガアッ・・・・ゴホッゴホッゴホッ・・・ヴヴヴヴヴヴヴヴ・・・ウウウッウウグ・・・ガアアアアアアアアアッウガアッ・・・・ゴホッゴホッ」

「おつおつ!ブラッド君やればできるじゃないか?関心は出来ないがこのまま内部に行ける。」

「俺はぁ、行ってきます。災禍の顕主喰らいにくいによ」

「うん。喰うのはいいが君自身が災禍にならないことを祈る」

 頷きブラッドは神殿の中に入ると最下層に続く扉が閉ざされていた。ルヴィア・ド・ラヴェグラードは11人の子が罪としてその骸の上に築かされた神殿。最期の1人こそジェラフバルトだ。罪の原初の記憶に生まれた赤子は最悪の魔術師の顔と騎士の顔を持つ。

「俺たちは俺達でここで戦う。そうだろ?」

「ああ、へいへい、女性陣はエミリアがついている。俺らは災禍を討つ」

 確かにだ。フェンサーは焔の剣と氷の剣を振り雑魚を蹴散らしユークリッドは刀を何本持ち神殿の中の暗い穴は底暗い地獄の穴だ。

「ついてきてる?ハグレナイデヨ」

「わーってるよ」

 アルは後方支援の枠で銃を構えて道なりに進むと第Ⅲの罪で閉ざされていた。骸の瘴気に居るアガートラームとエイゼンヴェルグが居た。

両親がこの場所に来ていたのは先だ。

第Ⅲの罪 マギア・ラ・ルクセゥセサ

歯車と時間の交差の歪な空間がその英雄が閉ざされた流星が如く暗転と時間の空間。

アガートラームもエイゼンヴェルグも乗り越える夫婦の強さだ!

「行くわね。アナタ」

「おうよ、お前だけを愛してる。エイン・・・俺を支えてくれ!」

 アガートラームはクラウソラスを振りエイゼンヴェルグはアスカロンを握り締めた。デバイスとしては準備段階でブリューナク形態には光の力の消費が居る。

 エイゼンヴェルグは光の盾と光の槍を手にし、剣をチェンジさせた。エイゼンヴェルグが鮮やかな剣戟をマギア・ラ・ルクセゥセサは平り交わし指で受け止めた。

「ボクには無駄さ・・・神の時間で創られた人形のボクにはね」

 マギア・ラ・ルクセゥセサは時間で創られた人形も人形。神の意志。時間の空間でアガートラームは銀腕の剣を持つ男は時間の歯車が動く。

 この空間は歪で歯車のギシギシが音が聞こえる。

「剣聖天剣・銀腕英雄譚」

 一際目立つ黄金のアガートラムで巨躯の左腕をアガートラームはその目を閉じて光魔力集中。マギア・ラ・ルクセゥセサの時間は生物全体の時間を止める鎖だ。

 時間がカウントされる中でエイゼンヴェルグが剣を握った。

「・・・・・・・ブリューナク第一来るよ」

 光の槍が瞬時に止まった。体が動かない時間と空間。マギアは少年のような口調だが性別不明。マギアの鎖がこの空間が飛んできた。

「鎖とボクの関係性だ。すまないね」

「アガートラーム・エクスプロージョン」

「ミラー・グランドオルヴェルア」

 焔が穿つ腕を拳がマギアの鎖の威力は生物の心臓を止める。その時間と鎖が交差で空間がエイゼンヴェルグが槍と盾の光の魔力が束ねた剣の斬撃と剣戟に時間がもう止まって中にも入れない。両親が苦戦中でエイゼンヴェルグの槍と剣が時間の交差で戦えない。

 結界がこの世界の空間にアガートラームは銀腕をマギアはそれでも微笑んでいる。

 この世界の動くのはマギアしかいない。

「ボクの時間は罪なんだ。神のね」

「オルダ・ドア・ギュリニク」

 鎖とこれは闇の魔力。アガートラームは力を溜めて一撃を放つ機会でも鎖を伸ばすこの先にエイゼンヴェルグは聖剣でもアスカロンを振り払い異形の空間が歪が進む。

「ドゥア・テットアロ・ヒュリュバイ」

 連続の鎖に自分自身の一部を連携にクラウソラスを投げてアガートラームはルーの加護と光の投影でアガートラームは光の鞘を掴みその目を諦めてはなかった。

 鎖の時間がその神を穿つ怒りが空間自体が歪んでしまう。

「バン・ヴイキ・ヴィクトラサーテ」

 結界外に居るブラッドはその腕を喰らい魔神の異形の腕が結界でも食えない。無理だ。Knghitsoflastの結成にこの神殿がザワザワとしている。

「どうする?流石神が産んだ子供だ」

「あの奥に居るダインとセフィリアが居る。でもさぁ、この先に行けるか俺でも」

「行けるわ。あの手での魔術結界でも壊せねぇようじゃ英雄とは言えないね。退いてろ」

 フェンサーが来て双剣で扉を壊し時間の空間に入るとマギア・ラ・ルクセゥセサの鎖に掴みフェンサー・ベルガモット・アーヴィングは焔と氷の連続剣で落とし斬った。

「焔魔氷絶真正中出封剣」

 魔法の効果を一切無効にし二属性の技の使用中時に場の結界が消える。この機を生かしたアガートラームはその腕を最大解放しマギアを吹き飛ばした。

「クロス・エンド・グレイヴ・アガートラーム!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 立ち上がるアガートラームは鉄の遺志でエイゼンヴェルグも奮い立った。結界破壊時に駆け付けたマジュリアとレイナも居る。

「まだまだ先がある!王である俺が終わらせる」

 マジュリア・ヴェスタニエが剣を抜いてヴェスタニエ家の集結にブラッドも前に出る。

「初めまして名をブラッド。ブラッド・ヴェスタニエです。この腕で喰らいます」

 魔王ですらを喰らう漆黒の腕を持つブラッドがマギアを喰らい、次が開かれた。

「これで多少は行けるよ。時間の鎖・・・・有り難く使わせて頂くよ」

 ブラッドの捕食は喰った者の魂を解放しその力の英霊でバルムンクとアロンディーンにリンクさせる戦い方。ダイン・アガートラーム・ジュリア・ルヴィア・エイゼンヴェルグ・ヴェスタニエが通った先に罪が消えていた。

最後の扉を前にジェラフバルト卿が居る。

 ダインとセフィリア

覇権が終わる。

静寂な空気が流れる。

ダインが剣を抜いてセフィリアも剣を構える。

「これで終局と行こうぜ」

「よいやく・・・終れる」

「クロス・エンド・グレイヴ・アガートラーム!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 爆焔の拳と閃光が凄まじくセフィリアを叩き潰しセフィリアも宙を飛び刀からの連続刀技。

「黒門」

「赤門」

「黄門」

「青門」

「神門」

「十六一閃」

 ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッバアアアアアアアアアアアン

ダインは肩に傷を負い剣を持ち替えてセフィリア本来の腕を持つ技だ。

(防げるな。ジェラフバルト卿を災禍の顕主を完全に討ち取る。ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアアでもよ、俺も高齢だ。この時代でお前らを終わらせる。俺が!だから!クレア!ジュリア!お前ら承認しろ!俺は!)

「黙っとレ・・・不本意だが承認はしてある」

「私の光の部分が認めた。本体を目覚めた瞬間世界は災禍と包まれる」

「わーった!サンキューじゃん」

 塵から出て突っ込むダインはセフィリアを払い崖に掴まり双剣から大剣に変えた。

「アーク・エンド・ローグ」

 無と闇の魔法で対界を壊す。世界の文明を壊す破壊に、足踏みで飛び移るジュリアのクリスタルに足を延ばし剣で突き刺してセフィリアは何処だ?

 セフィリアの投影によるアガートラーム!?

「ルヴィア・グランデロート・アーソ・ザールラ!」

 ダインの魔法でセフィリアの魔法では完全に動きを止められないが、この魔法は自身に対する神葬付加の二重魔法属性だ。

「俺自身に付加だ!勝てる計算じゃねぇとーどっちだろうがお前を終わらす」

「笑止だぞ」

「アルヴェルリア・ジュリア・フォン・サー・ジェラフバルト・ヴェスタニエ・アイゼンガルドは死なぬ。不死の罪の源泉。神に産み落とされた人類悪だ。」

「この世界によ!」

 ダインはコートを脱いでセフィリアを叩き潰し剣を取り、宙を飛びその姿は英雄譚の主人公。ダイン・ヴェスタニエは人類史が誇る最強の主人公でKnghitsOfDarkness一の英雄。

「魔王剣・絶剣刃天神留焔命彦」

 セフィリアの雷撃・焔撃・髑髏の死霊の残影の放つ剣を交わせずに、ダインはジュリアを踏み台に駆け上がりブラッドの剣を合図した。

「ブラッド!俺に剣を投げろ」

「あっ、うん」

「いくよー」

「ッシャ!バルムンク!アロンディーン!!!勝利確定だ!セフィリア」

「フッ」

「・・・・・・・・・・・・」

 バルムンクとアロンディーンを手にダインはクリスタルを割り凍結のジュリアにキスをした。

「わりぃーなっ!」

 神とのキスだ。

「ダレダ?ソウカ?ヴェスタニエ?ワタシノコ」

 ・・・・・・・・・・・・・・・

ジュリアの裸体。

「私か?神だ」

「ジュリア!ジェラフバルトはアンタの子供!俺らの祖先が縁終らす」

「そうか?合点がいかないがアヤツは心臓が弱点だ」

「面倒だが剣を貸せ」

「あ、おいよ」

 ジュリアが一糸纏わずに美しい金髪の神乳神尻の技が現世再臨。

「魔戒天剣飛翔滅王千剣」「魔性天乳菩薩阿弥陀如来和塵剣」「ジュリア」

 印を組剣で織り成す技がセフィリアをジェラフバルトを追い込む。

「自分の子供に大喪嫌いだ!愛層がねぇ」

「俺は母さんを愛していた!何故だ?」

 一突きの剣がセフィリアをジェラフバルトの心臓が・・・・血が・・・

致命傷だった。

 これはある男の人生を話そう

名をアルヴェルリア・ジュリア・フォン・サー・ジェラフバルト・ヴェスタニエ・アイゼンガルド(真名セフィリア)世間ではジェラフバルト卿と言われた物語だ。

 世界創世前の小惑星でまだ陸と海の頃

男はジュリアの末子として生まれた。

人間という形でだ。

ヴェスタニエの名を持つ唯一のVの遺志がそこに誕生した。

 幼少時にジュリアから魔法と剣は鍛え込まれた。ジュリアは創世の十二天将が目覚める以前神の母で粒子から生命を育み惑星として銀河何億光年から生まれた。

「お前は私最期の子だ。いかなる時も強く生きろ」

「母さんの愛は僕の愛です。強くなります」

「剣と魔法はお前は誰よりも強い。世界を見てくるがいい」

 それから幾年が過ぎて俺は魔導士としてある国を建国。後にアイゼンガルド帝国だ。

初代皇帝としてそして世界史上最厄の黒魔導士の名を異名に災禍の顕主とも呼ばれた。

ジェラフバルト卿は名をセフィリアに切り換えて生きていたのだ。

銀髪の剣士として降臨した男は刀を持つ騎士だ。

「俺の幕引きだ!」

「潮干期の引き際だ。・・・・・・ダインよ」

「あ?」

 ジュリアの剣がジェラフバルトを掻っ捌きセフィリアは地面に倒れた。力尽きた。

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

「俺はまだ死なねぇよ」

 セフィリアが起き上がりその眼は涙と血が滲んでいた。

「もうしめぇーだ」

「ハァ・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハアアアア」

 災禍の顕主の最期はダインが双剣で首を刎ねて心臓を斬った。

「クロス・トライデント・アークグレイヴ」

 長き戦いが終結した。

災禍の顕主亡き後の話になる。

世界はそれでも崩壊は変わらない。

ジュリア目覚めたと同時に創世の十二天将が完全に動き出し最期の騎士たちが世界を救う。Knghitsoflastがその任を受けて彼等が目指すのは何億光年も離れた惑星だ。エルセリウスとネルセリウスを救うのにブラッドたちが任された。

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