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完結済 長編 SF / 戦争

※打切※ 機甲操兵アーカディアン

イラスト:辰
公開日時:2021年7月21日(水) 23:10更新日時:2021年10月19日(火) 17:00
話数:60文字数:150,000
ページビュー
722
ポイント
651.2
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5
レビュー
1
作品評価
N/A
わたしの評価

あらすじ

※お詫び※

 本作では今より未来に作られることになっている機械が現実ですでに発明されていると知って、作品の土台が揺らいでしまいました。これは今と地続きの未来を描くことを主題とする本作においては無視できないことで、また物語の大筋を保ったまま現実に沿うようにその機械の設定を変更することも不可能と判断し、本作は未完のまま完結済み、つまり打切とすることに決定いたしました。

 

 応援してくださった読者の皆様には心苦しい結果となってしまいました。申しわけありません。

 

 

※あらすじ※

 21世紀後半。

 

 地球人類は月まで生活圏を広げ、月が宇宙環境を活かした産業で栄える反面、地球は田舎と化していた。その格差は対立を招き、地球と月との戦争が始まった。

 

 地球で暮らす少年アキラは月から亡命してきた少女カグヤと竹林で出会い親交を重ねるが、カグヤは町を襲った月の軍勢に連れかえられる。アキラはカグヤを取りもどすため、地球軍の黄金のロボットに乗って戦うのだった。

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ここのえ九護
ここのえ九護 投稿日:9月10日

本作は一切の不純物を含まない、正真正銘の超王道リアルSFロボットノベルです。

 

本作で特筆すべきはまずなによりもその緻密に構築された世界観と、そのリアリティある世界で繰り広げられる、どこかおとぎ話やファンタジーを思わせる独特の雰囲気でしょう。

 

かつて心を震わせた様々なロボット作品の要素を丁寧に踏襲しつつも、その枠に留まらない独自の世界観。

本作で描かれる数々の描写からは、作者様の「既存のロボット作品が大好き」という想いと共に「だからこそそれを越える作品を生み出す」という強い信念を明確に感じることが出来ます。

 

ゆえに、普段からロボット作品に触れている読み手にとっては王道を外さず、ロボット作品に初めて触れる方にとっては入り込みやすいという、ロボットを扱う作品としてとてもバランスの取れた構成にもなっています。

 

また、作中で生き生きと描かれる登場人物たちの描写も特筆すべき点でしょう。

とかく暗くなりがちな戦争という凄惨な題材を扱っているにも関わらず、主人公であるアキラはどんなときにも前向きに、ひたむきに前へ前へと進んでいきます。

 

ここでひねくれた書き手であればそういった少年の成長を阻害するような不快な要素を入れたりすることもありますが、本作では懸命に生きるアキラを支え、後押しする立派な大人が数多く登場するのも本作の安定感に一役買っています。このあたりのバランス感覚も昨今の少年向け作品の流れを捉えた素晴らしい判断だと思います。

 

ロボットという尖った題材を中心に据えつつ、ただ王道を書くだけに留まらないオリジナリティ溢れる世界観と、その世界観を丸く収める幻想的な筆致が描き出す唯一無二の作品。本作を一言で表すならば、そのような言葉になるでしょうか。

 

ストレス展開になるような部分も丁寧に角を丸められ、老若男女誰でも楽しめる内容で、ロボットに興味がなくても楽しめ、ロボットに興味があればもっと楽しめる。そんな素晴らしい娯楽作品に仕上がっています!!

 

この機会にぜひ!!

2人の読者がこれを役に立ったと思っています