本作はファンタジーです。ただし『ただの』ファンタジーではありません。
人間、亜人、魔獣が互いに均衡を保っていた世界で、人間が増えすぎ、亜人を滅ぼしてしまったことによるパワーバランスの崩壊。それによる魔獣の増加の責任を取らされたのは、主人公の神様。それも、戦の神『マルス』です。
彼は、冤罪によって追放されると、名誉を挽回するべく、下界で魔獣と戦うことに……
日本をモチーフにしたような組織、そしてマルスとその周囲とのやり取りが実に鮮やかな描写で描かれています。
テンプレ無双にはもう飽きたという方、たまには硬いファンタジーに触れてみたいという方。
是非とも読んでみてはいかがでしょうか?