ノベリズムデビューいたしました! これから戦ノ神の壮大な物語が始まります。是非、最後まで見届けてください!!
とある世界では人間、亜人、魔獣の三つの種族が暮らしている。
人間は道具を作ることで発展した種族、亜人は人間から生活を保証されている代わりに魔獣と戦う種族、魔獣は人間へと牙を剥いているが亜人によって抑えられている種族だった。
三つの種族は絶妙なバランスで保たれている関係をとっていたのである。
しかしそれもすぐに崩れ落ちる。増えに増えた人間の総数、それにより人間の経済がまわらなくなってしまった。人口が増えすぎたが故の食料自給率の低下。そういった問題を解決するために人間は口減らしと亜人への迫害を開始した。
増えた人間の飢えを防ぐために既存の亜人の数を減らしていく。そして当然でもあるが亜人との戦争が勃発。これを人魔大戦という。この大戦争によって罪もない人間に協力した亜人は死んでいった。
そのときに人間に牙を向いたのが今まで亜人に邪魔をされていた魔獣である。魔獣は亜人の怒りが乗り移ったかのように活性化を始め、今や食物連鎖は天地がひっくり返ったかのような事態まで陥った。
というのが人間の世界の運命。
この世に存在するもう一つの存在、神。
神は人間、亜人、魔獣を創った存在である。今日はその神にとっての運命の日だった。神には掟が存在する。それは「役割を失った神は死ぬ」。
下界の亜人が消えたことにより、亜人を司る神達は次々に死んでいったのだ。 神の三分の一が一回の戦争で滅んでしまい、今日はその戦争の元凶とも言われた神を裁く日なのだ。
生き残った全ての神は創ノ神エデンの神殿に集まった。エデンは神の中のリーダー的存在で、下界の三種族の元となる神。つまりは全ての神の生みの親であるということ。エデンの神殿の中にある大会議場で裁判が行われる。
こんな裁判をするのは創世記以来だった。全員の神が集まったのを確認して裁判は始まる。そして悲劇の元凶である愚か者の神はエデンの前に姿を現すのだ。
エデンは知らない、この神が今後新たな神話を紡ぐことになろうなんて、それは裁かれる神自身も知る由もない。
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