【完結】TS! 俺、女の子になってるっ? 魔法少女になった俺は、最強になって百合展開を楽しむようです

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静内
静内

第45話 俺の水着は、まさかの──

公開日時: 2020年11月7日(土) 17:27
文字数:2,069

「もう少ししたら、ここで水着コンテストを行う。それに参加してほしい」


「水着、コンテスト?」


 リヒレが思わず声を漏らす。


「ああ、この後行われるんだけどさ。まだ、水着の知名度を上げるために開催することにしたんだけど、人ば少なくて集まらないんだよ」


「けど半額になんかしたら採算は大丈夫なの?」


 リヒレがさらに突っ込む。彼女はカフェを営んでいる。そうしたら利益が少なくなることを知って、言っているのだろう。


「参加人数が増えればそれにつられてここに来る人が増える。先行投資というやつだ」


 ミュクシー、微笑を浮かべながら言葉を返す。そしてルールの説明に入る。


「まず全員ステージの上で自己紹介。そのあと1人1分ずつアピールタイムがあるから、そこでかわいさをアピールしてくれ。

 あと上位になったものには賞金が配られることになっているぞ」


「へぇ~、なんか面白そう」



 サナはその言葉を聞いてワクワクしているのがわかる。しかし水着でみんなの前でアピールタイム、恥ずかしそうだな……。


 けど安く買うためには仕方ないか。


「わかった、参加するよ」


 俺がそう伝えるとサナたちも答えを出す。


「いいよ! 水着コンテスト、やってみたい」


「私は構わないわ。私の体で、私のアグナムを振り向かせるんだから!」


「私……ちょっとやってみたいかも」


 するとミュクシーははご機嫌な表情になり始める。


「そうかい、ありがとうねぇ。あんたが参加するなら、大会も大盛り上がりだよ。あと、水着は1番安いやつでいいね」


「まあ、まともな奴ならね」


 するとミュクシーは奥のタンスを開け、ガサゴソと水着を探す。あれこれ見ているのがわかる、恐らく俺たちにあっている水着を探しているのだろう。


 そして俺、サナ、レテフ、リヒレに水着を渡す。



「とりあえず、この水着なら貸してやるよ。これなら半額で売ってやるよ。多分サイズも会うと思う」


 ミュクシーが見せた水着、それはフリフリがついたかわいい水着という印象だった。


「わかった、これでいいよ」


 サナ達も水着の柄に納得し首を縦に振る。


「ありがとうね、ちょっと待ってな。袋に入れるから」



 そして一回水着を預かり、奥の棚へ。そこから水着を持っておくための袋を取り出し1人ずつ入れる。


「あいよ!」


 そして俺たちに水着の入った袋を渡す。


「控室は更衣室も兼ねていて奥にある。食事はここで取るといい。後コンテストまではあと15分ほどだ。とりあえず着替えて準備してるといいさ」


 まあ、最初ミュクシーと会ったときは、驚いたけど、案外さっぱりしたいいやつで驚いた。


 とりあえず、控室に行って着替えよう。





 控室はやや広く当然ほかの女性たちと一緒。コンテスト前だけあって、みんな普段の服から水着に着替えている。


 いつもながら当然見えてしまっている。


(もう、勘弁してくれ)


 顔が真っ赤になる。恥ずかしくて死にそうだ。

 けど仕方がない。とりあえず着替えよう。




 何とか目をそらしながら服を脱ぎ、着替え始める。そして服をから水着を取り出すと、その水着に衝撃を受けてしまう。


「えっ? これ──」


「アグナムちゃん。どうしたの?」


「い、いや、何でもないよ」



 あれれ? 何だこの水着、おかしい。ミュクシーが見せたのは、柄は同じだけどもっと普通の水着だったはず。


 そして俺はミュクシーの袋に詰めるときのしぐさを思い出す。


 そうか──。あの水着を袋に入れる時。


 すり替えたんだ。健全な水着を見せた後、それをこの恥ずかしい水着にすり替えて袋に入れて持ってきたんだ。

 どうしよう、こんな水着──。



 するとサナが話しかけてくる。俺は服を脱ぎ、手ぶらの状態でサナの姿を見る。


「ねえアグナムちゃん。私の水着どう?」



 サナは着替えを終えて、俺に見せびらかしてくる。

 サナに水着は、ふりふりがついていて薄いピンクを基調としたかわいい系の水着だ。

 笑顔が似合う彼女とぴったりだ、彼女のスタイルもいいし、絶対優勝狙えそう。


「水着かわいいね」


「アグナムちゃん。ありがとう」



「あ……、私は、どう」


 次はレテフ、彼女の水着は黒を基調としたビキニだ。


 上品な黒髪、真っ白な肌、控えめな胸と合わさって上品さを醸し出している。

 セクシー系のビキニといった所か。


 リヒレは上下が一体になった、かわいい感じだ。彼女の品の良さと、とてもマッチしていると思う。


「ほら、そろそろ始まっちゃうから着替えたほうがいいよ」


 サナの言葉に俺は視線を泳がせる。しかし、出るのが約束となっている以上着ないわけにはいかない。

 勇気を出して服を脱ぎ、着替えを始めた。

 そして2~3分ほどで着替え終わる。


 俺はサナのほうに振り向き、その姿を見せる。


「えっ? 何それ!」


 大きな俺の胸を包み隠しきれていない。

 本当に隠さなければいけないところ以外すべて見えているといった状況だ。下の部分も最小限の部分しか隠れていない。お尻の部分が丸見え、恥ずかしさで胸がいっぱいになる。



 ──マイクロビキニというやつだ。


 あまりの恥ずかしさに思わず顔を真っ赤にして胸を押さえてしまう。サナは目をキラキラさせながら羨望のまなざしで話しかける。


「すごいよ。アグノムちゃんセクシーだね」

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