【完結】TS! 俺、女の子になってるっ? 魔法少女になった俺は、最強になって百合展開を楽しむようです

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静内
静内

第52話 ぶりっ子アイドルの。ドキドキ!? 衝撃の秘♡密

公開日時: 2020年11月25日(水) 20:43
文字数:2,168

そして日も暮れ、夜。


 東部にある上流層の人が住むエリア。


 道を歩いている人たち。俺とサナが住んでいる人と比べて、豪華な指輪などを身に着けていたり、あきらかにお金持ちという雰囲気だ。

 そんな、お金持ちが住んでいるエリアを俺たち4人は歩く。


「確か家はこの先だったはず」


「そうだねリヒレ。じゃあここから先は俺一人で行くよ」


 ローチェの家近くまで接近。ここからは奴に気付かれないように俺1人に。


「じゃあね。行ってくるよ」


「行ってらっしゃい!」


「3時間ほどたっても帰ってこなかったらサナと私は突撃ね」


「うん、それでリヒレはギルドに行って助けを呼ぶ。いいね」


「はい」


 俺に何かあった時の、取り決めの再確認が終わる。そして俺はローチェの家へ歩いていく。


 地図を片手に2~3分ある木、その場にたどり着く。


「ずいぶん小さめだな」


 富裕層が住む家の中では、比較的小さい家。それでもそれなりに豪華そうな家だ。


 行こう。そして庭の中を歩く。


 無意識に足音を消した歩き方になる。すぐに玄関へ。


 ふぅ──。


 玄関の前、1度深呼吸をした後、ドアをノックする。


 トントン──。


「俺だ、アグナムだ」


 数秒ほどたつと、扉の奥からローチェの声が聞こえだす。


「入っていいよ。鍵は空いてる」


「わかった」


 ここから先は敵地、そのつもりで気を引き締め直す。

 そして恐る恐るゆっくりとドアを開ける。


 玄関で靴を脱ぎ、家の中へ。

 警戒モードで廊下を進むと、その先には明るくて大きな部屋。



 親指をかみしめ、セクシーな目線を俺に向けながら立っている。


「おおっ、僕に恐れをなさずにちゃんと来たね」


 余裕の表情を持つローチェに、俺は警戒の視線を彼女に当てながら言葉を返す。


「ローチェ、話って何だ? 俺の秘密ってどういうことだ?」


「せっかちさんだね。まあ、その前にいいものを見せてあげるよ」


 挑発的なそぶり。何を狙っているのか。

 するとローチェは、右手の人差し指を唇に当てながらあざといくらいセクシーな動きで歌い始める。


「じゃあ~、アグナムちゃんにぃ~、私の秘密ぅ、教えてあげちゃうよぉ~」



 するとなんとローチェはシャツをはらりと脱ぎ始めたのだ。マジかよ、彼女のきれいな肌をした体が無修正で見えてしまう。


 1枚1枚、彼女の服が、床に落ちていく。そしてパンツを除く、すべての彼女を包んでいつものが下に落ち、彼女は腰に手を当てる。



 そして彼女の体を直視してその理由を理解した。


 上半身を見てわかった。


「ローチェ、お前男だったのか?」


「せいか~い。私ぃ~、じつは男の娘でしたぁ~~」


 ま、マジかよ男の娘だったのか。だが、上半身の体つきは間違いなく男のそれだ。 

 そしてローチェはピッと俺を指さし、自信満々に叫んだ。


「アグナムさん。男ですよね」


 ローチェはにやりと笑みを浮かべると俺を指さす。俺は警戒した表情のまま、沈黙しているが、内心動揺が止まらない。


 女神の事を知っているのか? 元の世界のことを知っているのか?

 とりあえず、言葉を返そう。


「誰から聞いたんだ。そんな根拠のない事実」



 するとローチェは、にやりと笑みを浮かべる。


「根拠なんていらないよ。1つ1つの仕草とか動きを見ていれば男か女かなんてすぐにわかるよ。アグナムの仕草は、間違いなく男の仕草だよ」


 仕草。確かに俺、元は男だったからその時の仕草が抜けていないというのはある。

 けど、それだけ? つまり、俺の思い過ごしだったってことか?


「まあ、秘密を知られたくないというのはわかりますよ。僕だってアグナム以外に秘密を教えるつもりはないですし」


 まあ、それなら教えるつもりはないか。


「ち、違うよ。確かに男っぽいとは言われたりするけど、俺は女の子だよ」


 なんか罪悪感はあるが仕方ない。体は女の子、決して嘘ではない。

 するとローチェはジト目で俺を見つめながら、近づいてくる。俺は、その動作に思わず後ずさりしてしまい、壁際まで追いつめられてしまう。


「ふ~ん、しらを切るんだね? そうやってごまかしているなら、僕にだって考えがあるよ」


 ダメだ、自分が正しいと思い込んでいる。どう説得しよう。

 そう考えているとローチェは信じられない行動に出る。


「この胸が──、パットだって証明してやる!」


 なんと俺の大きな胸を鷲掴みしてきたのだ。そして何の躊躇もなく揉み始める。


 俺の柔らかくてマシュマロのような胸が、揉まれる。何かゾクゾクとした奇妙な感覚に襲われてしまう。


「よく出来たパットだな。俺もこれほしい」


「パットじゃない。本物だって」


 ローチェは俺の胸をぱっとだと思い込み、何とか取ろうとするが、当然これは本物。そんなことは出来ない。


「もみ心地が本当にいい。そんなこと言わずに教えてよ」


「パットじゃないって言ってるだろ。俺は女の子なんだから!」


「また意固地になる。だったら、こっちはどうだ!」


 そう叫びローチェは胸を揉むのをやめる。そして1歩下がり──。



 バッ──!!


「こうなったら、息子さんとご対面だー」


 何と俺のスカートをまくり上げた。


 滑らかな肌の太ももに、水色と白の縞パンが、お披露目になってしまった。


「下着まで女の子もの、凝ってるなあ。僕に負けないくらい、女の子っぽいよね」


「女の子だって!」


 頼む、あきらめてくれ。しかしそんな願望はかなわず、あきらめが悪いローチェはさらなる強硬手段に出る。



「あきらめが悪いよね、アグナムって」


「それはこっちのセリフだ」

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