全てのレビュー
歴史好きもそうでない人も読み進めると癖になる面白さ。史実に忠実に進めながらも作者独自の表現力で楽しく読めるようにする読者への気遣いがとても素晴らしいです。私の中では「国盗物語」よりも面白いです!
天涯孤独の主人公が若き日の秀吉と出会い、内政と補給に力を入れながら秀吉を助けていく物語。
この物語のいいところは、主人公がブレないところです。
秀吉と出会っていなければのたれ死んでいた。だから恩を返す。
その姿勢が最後まで変わらず、信長の直属に誘われようが将軍から目をかけられようが、秀吉の最初の家来という立場を貫こうとします。
出世しようと、どこまでいこうと秀吉の部下であり、友人のような存在であり続けようとするところは。
最近のIF戦記にありがちな「チートで楽して天下取ろう!」という真逆です。
異質と言えば異質ですが。
無駄なご都合主義も無く、最後まで楽しく読めました。
お久しぶりのレビューをさせて頂く殴り書き書店でございます(*'ω'*)ノ
そして今回、私がおススメさせて頂きたい作品はコチラ!!
橋本洋一様が書かれた【猿の内政官】
では早速今回も、私は変人なので穿ったお薦めポイントをレビューで書いていきたいと思います(笑)
①安い友情や、安易なチート能力にうんざりしてる人にオススメ。
②本当の意味で、小説を読んで感動したい人にオススメ。
③人が生きていく上で、本当に必要な物を知りたい人にオススメ。
……っと言う3点がおススメのポイントです(*'ω'*)
まぁ、私がこう言うのにも理由がありまして。
昨今、小説を読んで【面白い】と感じる事はあるのですが。
何処か【マンネリ感】【テンプレ感】が否めず【これを書いて置けば、ある程度は人気が出るんじゃないの?】って作者さんの意志が見え隠れしている様な気がするんですね。
勿論、これが悪い事だとは言いません。
まぁ確かに、これを【リサーチした作品】だと言ってしまえば、そうなのかもしれませんからね。
でも本来小説って【誰かに、自分の持っている大切な何かを伝える道具】だったのではなかったのかなぁ?って思うんですよ。
自分が他人に伝えた事があったからこそ小説を書き始めた筈なのに。
いつの間にか【人気と言う罠に踊らされて】それを辞めてしまっていませんか?
なのでもし、このレビューを最後まで読んで下さって。
何か思い当たる節があったら、この『猿の内政官』を読んでみて下さい。
この作品から【自分が忘れていた『何か』を思い出させてくれる】かもしれまんせんよ。
私は個人的に良い勉強をさせて頂けましたので、レビューさせて頂きました(*'ω'*)ノ