幼い霊夢が奴隷として売られて幼い魔理沙が拾う話

偽りの楽園を求めて
しょーと🎂{不定期連載者}
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第1話 奴隷の霊夢

公開日時: 2022年6月11日(土) 10:02
文字数:3,139

人里の端

(博麗霊夢)私…もういゃぁ…

(店の人)お前が売られないのが悪いだろ

(博麗霊夢)…ん、


(霧雨魔理沙)…?

(店の人)げ、霧雨のお嬢様…

(霧雨魔理沙)なにを…やってるのです?

(店の人)あーん?売ってるんだよ此奴を

(霧雨魔理沙)…じゃあ、もらってもいいんですか?

(店の人)金さえ払えばな?

(霧雨魔理沙)…待ってて!持ってくる!

(店の人)さっすがー!


(霧雨魔理沙)えへへ、もってきた!

(店の人)ん。じゃあ此奴好きにしていいよ

(霧雨魔理沙)名前…

(店の人)博麗霊夢だよ

(霧雨魔理沙)…えっと、博麗霊夢ちゃん!立てる?

(博麗霊夢)あっ…えと…その…

(霧雨魔理沙)ほら!遊びに行こ!面白い場所見つけたんだっ

(博麗霊夢)え…は、はい…


霧雨店 地下

(霧雨魔理沙)んーと、あった、

(博麗霊夢)…?

(霧雨魔理沙)この本みて!魔法使い!私もこんな風になりたいなあー!

(博麗霊夢)魔法…つかい?

(霧雨魔理沙)うん!えっとね、魔法を使って、皆笑顔に出来るんだっ

(博麗霊夢)笑顔…に?

(霧雨魔理沙)うん!魔法使いが住んでる場所は、笑顔になれる場所だから!霊夢も行こうね?大きくなったら、2人で!

(博麗霊夢)…えと、、貴方がいいなら…私は

(霧雨魔理沙)魔理沙!魔理沙って呼んで!私、お嬢様としか呼ばれた事ないんだー、お母さんやお父さんは、他の呼び方するの

(博麗霊夢)まり…さ

(霧雨魔理沙)んー?

(博麗霊夢)ここ、さむい

(霧雨魔理沙)ああ!そっか!霊夢寒いよな、ごめんね!

(博麗霊夢)ん…

(霧雨魔理沙)霊夢、笑って?

(博麗霊夢)どうやるの?笑うってなに?

(霧雨魔理沙)えっと、、この本の魔法使いみたいに、にこってすること!

(博麗霊夢)にこ…?…分からない

(霧雨魔理沙)んー、そっかぁー、じゃあ、魔法使いになったら笑顔にできるかな〜?

(博麗霊夢)魔法使いは、すごいの?

(霧雨魔理沙)うん!

(魔理沙のお母さん)何をしてるの?

(霧雨魔理沙)あっ、霊夢隠れて!

(博麗霊夢)え、うん、

(霧雨魔理沙)えっと、探検!

(魔理沙のお母さん)貴方みたいなお嬢様がしていい事じゃないの早く戻りなさい

(霧雨魔理沙)えっと勉強になるかとおもって、あ、ほら!この本があって、私読みたいからさ!

(魔理沙のお母さん)なっ、なんて本読んでるの!魔法使いなんて悪いものよ

(霧雨魔理沙)えっ…?

(魔理沙のお母さん)貸しなさい、捨てるから

(霧雨魔理沙)あ…、それは…!

(魔理沙のお母さん)いらないでしょ。お嬢様には

(霧雨魔理沙)それは…私と霊夢が…私にとってとても…

(魔理沙のお母さん)いらないの。わかった?その霊夢って言うのも、寺子屋のお友達なんでしょうけど。

(霧雨魔理沙)あ……、、あはは、

(魔理沙のお母さん)とりあえず早く出てよね。明日にはここ倉庫にするんだから

(霧雨魔理沙)え…?お母さんそれどういう!

(魔理沙のお母さん)貴方には関係ないの。

(霧雨魔理沙)……はい、


(霧雨魔理沙)……ここ、無くなっちゃうんだ、

(博麗霊夢)魔理沙…?

(霧雨魔理沙)あ、霊夢!どうしよう、霊夢の事…隠せなくなった、、

(博麗霊夢)…?

(霧雨魔理沙)おいで!私のお部屋!

(博麗霊夢)…わかった


魔理沙の部屋

(霧雨魔理沙)えへへ、ここなら綺麗だよ!

(博麗霊夢)…なにこれ?

(霧雨魔理沙)あ、それ?私ね、魔法使いさんとお友達なんだー!アリスお姉ちゃんって名前なんだけど、その人に教えて貰ってて、その時書いたメモだよ

(博麗霊夢)…魔法使い

(霧雨魔理沙)あ、それだめ!!私の絵…だから

(博麗霊夢)?じょうず…

(霧雨魔理沙)え?

(博麗霊夢)?

(霧雨魔理沙)…霊夢だけだね、そう言ってくれるの

(博麗霊夢)…多分、その絵が私…

(メイド長)お嬢様?開けますよ?

(霧雨魔理沙)霊夢、あっち隠れて

(博麗霊夢)うん、


(メイド長)どうされたんですか?独り言が多いですよ?

(霧雨魔理沙)えへへ、ごめんね?

(メイド長)お嬢様が楽しいのならいいですが、、お母様がご心配されるので

(霧雨魔理沙)…お母さんが。ありがとう、わかった

(メイド長)あ、後お勉強、頑張ってくださいね

(霧雨魔理沙)あ、わかった!


(博麗霊夢)お勉強?

(霧雨魔理沙)うん、お嬢様は、お勉強できないとだめなんだ、でも私家庭教師10人でも50点だから、怒られる

(博麗霊夢)うん…、私におしえて?

(霧雨魔理沙)え、でも私

(博麗霊夢)…しりたい

(霧雨魔理沙)わ、わかった!ちょっとまっててね、霊夢の為に紙もってくる!

(博麗霊夢)あ…うん


廊下

(霧雨魔理沙)えっと、どのお部屋だっけ…


(魔理沙のお母さん)そうね。


(霧雨魔理沙)(?何か話してる?お母さんの声だ)


部屋

(魔理沙のお母さん)あの子は勉強も出来ないし、魔法使いとかいう架空の人物に憧れてるし。頭がおかしいのかもしれないわ

(魔理沙のお父さん)まあ、独り言が多いしな。彼奴は外から出ない方がいいかも知れん


(霧雨魔理沙)(私…の事?魔法使いは…私にとって、魔法使いは…)魔法…使いは…アリスお姉ちゃんは……っ…!


魔理沙の部屋

(博麗霊夢)魔理沙元気ない、なんでなんだろう、心…冷たい笑顔にしたい…


(霧雨魔理沙)ぐすっ…

(博麗霊夢)魔理…沙?

(霧雨魔理沙)霊夢……

(博麗霊夢)なんで、泣いてる?

(霧雨魔理沙)わかんない、わかんないよ…

(博麗霊夢)…あ

(霧雨魔理沙)ん…?

(博麗霊夢)妖精

(霧雨魔理沙)え?どこ?

(博麗霊夢)彼処、通ってる

(霧雨魔理沙)…?霊夢見えるの?

(博麗霊夢)うん、あれ

(霧雨魔理沙)…わたしにはみえないよ?

(博麗霊夢)私…へん?

(霧雨魔理沙)ううん!

(博麗霊夢)魔理沙、私…魔理沙が

(魔理沙のお母さん)どういう事?魔理沙

(霧雨魔理沙)え、あ、、

(魔理沙のお母さん)独り言が多いと思ったら。そういう事だったの

(霧雨魔理沙)…霊夢に触れないで

(魔理沙のお母さん)お母さんにそんな事言っていいと思ってるの?

(霧雨魔理沙)霊夢に触れたら、私……

(博麗霊夢)魔理沙?妖精飛んだ

(霧雨魔理沙)え?すごい!じゃなくて、霊夢?うしろで、ぎゅってしてて?

(博麗霊夢)ぎゅっ?

(霧雨魔理沙)うん!

(博麗霊夢)ぎゅっー!

(魔理沙のお母さん)そんな人捨ててきなさい。どう見ても頭が悪そうじゃない。そんな人といるから貴方は

(霧雨魔理沙)だーから!私は天才になるんじゃなくて、魔法使いに!!

(魔理沙のお母さん)ならなくていいし。それに魔法使いなんて存在しないの。貴方は勉強の実技があるでしょ。それまでに

(霧雨魔理沙)…だから、何度言わせたら分かる。お前は鳥か。

(魔理沙のお母さん)なっ!貴方今なんて!、

(霧雨魔理沙)えっ?私何も言ってない…!!

(博麗霊夢)…魔理沙、ぎゅっ

(霧雨魔理沙)…出てって!かんけーない!!

(魔理沙のお母さん)ちょっと、そこを開けなさい、!


(博麗霊夢)…ぎゅー!

(霧雨魔理沙)霊夢、私さっき怖いこと言ったの?

(博麗霊夢)うん…と、怖かった、と思う…

(霧雨魔理沙)そっかぁー、魔法のせいかな?最近そういうの多いの

(博麗霊夢)魔法使い…

(霧雨魔理沙)え?

(博麗霊夢)魔理沙は多分…魔法使い

(霧雨魔理沙)あっ……、私もう少しで11歳の誕生日なんだ、その日にお家出ちゃおうと思ってるのアリスのお家に行こうと思ってるの

(博麗霊夢)…魔理沙居なくなる?

(霧雨魔理沙)ううん。霊夢はお友達だから、ずっと一緒。だから霊夢も行く

(博麗霊夢)魔法使い…だから、?

(霧雨魔理沙)うん、霊夢も魔法使い

(博麗霊夢)魔法…使えないよ?

(霧雨魔理沙)私も、少ししか使えない

(博麗霊夢)なら、一緒!

(霧雨魔理沙)うん!だから、霊夢とは、離れちゃだめ

(博麗霊夢)ずっと一緒だから?

(霧雨魔理沙)うん…ずっと一緒




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