保育園にいた頃印象に残っていることがもう一つある。
それは、ひな祭りのお祝いとして、その日の給食のデザートがやけに豪華だったことだ。
「うわー!なにこれ?!」
クラス一同興奮していた。見慣れない飴細工や、金平糖など、日本では、特別な日に食べるお菓子が山のように並べられていた。
僕には、仲が良かった女の子がいた。
その子と僕はお互いに口に含んでいたカラフルな飴を舌に乗せ、自慢げに見せ合いっこをしていた。
お互い机の位置が対称になっており、背を向け合った状態だ。
だから、振り返り飴を自慢していた。
平和だ
〈そんなわけないだろ!〉
一瞬で楽しい時間が吹き飛んだ。
自慢げに飴を見せ合いをしていたら、真ん中を通ったもう1人の女の子が倒れた。
「僕じゃない...」
確かに僕じゃない。いくら5歳児といえど足に何か引っかかったら、ましてや、同じ歳の子が躓いたら、流石にわかる。
「僕じゃない!僕じゃない!、そうだ、きっと飴を見せ合っていた子の足に躓いたんだ!。」
そう思ったがしかし、女の武器というのはなんでこう~、ズルいんだ!
飴を見せ合ってた子は泣いていた。
「ごめんなさい」
すぐにその一言を発した
「そう、それでいい!引っかかったのは
君の足なんだから、僕が謝る必要はない!」
数十秒ほど、経過したら、園長先生が来た、倒れた子は、まるで痛みを感じていないかのように、立ち上がり、その頬は濡れていなかった。
「ねぇ、皆!何があったの?」
園長先生が皆に尋ねた。
「飴を見せ合ってたら、足が引っかかって転んだんです。」
と、答えた。しかし、一部始終を傍観していた、他の女の子、が割って入って、
「彼の足に引っかかって転ぶところを見ました!」
「ん?彼?彼って、君のこと?」
園長先生が僕を見た。
一瞬間が空いて
「え?、なんで?僕じゃないよ。引っかかったのは、飴を見せ合ってた、その子の足だよ!」
反論した。というか事実だ!
そしたら、
「だってその子泣いてるじゃん!」
耳を疑った、
「え?泣いてるから?なにそれ?」
ありえない、そんな理由で僕に責任を押し付けようとするのか?バカなやつだ!
そう思った矢先、園長先生が、
「あなたがやったんですね」
嘘だ、そんなわけのわからない主張で、
「引っかかったのは僕の足じゃない!その子の足!」
必死に抵抗した。
「嘘つかないで!本当は?」
園長先生がそう言った。
(嘘つかないで!本当は?)
なんだ?この意味のわからない質疑応答は、嘘をつくな!本当は?ってそれw
確実に僕のせいって決めつけてきた!
瞳には涙が出てきた。
「なんで?僕じゃないのに」
お迎えの時間に母が来た、僕は放心状態だった。
母が頭を下げたような動作で何やら園長先生と話している。
申し訳なさそうに、転んだ子と足を引っかけた子に何度も、何度も、何度も
「僕のせいなのか?僕が意地張ったからなのか? だから、母が下げなくていい頭を下げているのか? 僕が認めてあげればよかったのか? 僕も泣けばよかったのかな? 何でだろ?楽しい1日になるはずだったのに。」
また、自信が消えた
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皆さんは、人間の性格がどんなふうに、出来上がると思いますか?
家庭環境が裕福だからでしょうか?
家がお金持ち=欲しいものはなんでも買ってもらえる。
親が優しい=自分のやりたいことをなんでもやらせてくれる。失敗を許してくれる。
人脈が広い=コネがある。高級な食べ物がタダで手に入ったり、芸能人なんかは、TVとかCM出演できて、たった30秒足らずで何千万稼げるでしょう。
そんな、家庭に、産まれたかったですよね。
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