アルファポリス出身だからページを見た人数がわかるのはなかなか新鮮な気分です。49にんもみてるよやったー。
ノースウェルズ王国はこの極寒の乾燥した山脈ノースバーグのオアシス群周辺の村落を起源としている。乾燥しているため雨どころか雪すらほとんど降らず、天からの恵みは険峻な山脈を転がり落ちる不毛の地。
かつてのノースベルグではオアシスの近くでしか生きられず。しかし、オアシスにたどり着くのは至難なため内側に住む人々は外界から隔絶されていた。
そんな状況は魔導の発明そして、優秀な人材の漂着によって崩壊した。今では当たり前に用いられるそれは当時では画期的なものだった。科学的な魔術、それは電気ににていて電気よりもずっと人々の生活を向上させた。
そして、追放同然に捨てられ流れ着いた貴族たちのリーダーが村落の民衆の支持を得て国を作った。
延髄ものの技術は軍事的にも強かったので今のところ外界の人々に負けることは決してないとされている。
私はその内空から人が降ってくると思っているが私の生きている間はなさそうだから放っておいている。
そんなノースウェルズの王都フリード。つけたのは初代国王陛下。どんだけ祖国を離れたことがうれしかったのかだなんて思うような名前である。この都市は高度に魔導化されているがそれでも冬は寒いし食料が高騰する。だから買いだめをしなくてはならないのだが。今大事なのは晩秋のフリードは日が沈み始めるまでは動きやすい気温だということだ。
コートを羽織って見えやすいところに守護の魔道具をつけた私は実家へと足を向けた。若干距離があるけれど道中に危険な場所はないはず。一度しっかり話をしたいと思い立ったのでそうすることにした。手紙は送ったが届いたかは微妙だ。鞄をしっかり握りなおして十歩歩いたころ。右側の家の扉が開いて見覚えのある女性が出てきた。
「エマ!!!!!!!!」
ヴィーシャだ!家を出て5分もしないうちにヴィーシャにあった。会おうとはおもっていたけどこんなにはやく会えるとは。
「いた!なに一人で歩いてんのよ。連れ去られてたらどうするつもり?!」
「え、でもこれ。」
「ケガさせられたって難癖付ける人もいるのよ。ちゃんと用心しなさい!!!というか家はどこ?!」
あれよあれよというまに家に招待することになり気がつけば教えていないはずの情報を元にこんこんと説教をするエマに一番高い紅茶をごちそうしていた。
「いい、出かけるときは私の家のサムを連れて行きなさい。どうせ木工細工しているだけなんだから。」
という約束に強引にうなずかされてヴィーシャの家に連れていかれてそのまま夕食をごちそうになった。
シチューとサラダとパン。どうやらレオさんは意外と稼いでいるらしい。
シチューの肉をサム君に貢ぎつつ、私はヴィーシャになぜ知っているのかをようやく聞くことができた。
サム君はその年頃の少年らしく食欲旺盛だ。
うちの息子は食事より本、人脈、そしておそらく謀略だったからこうゆうのはなかなかに新鮮だ。
そんなうちの息子はアイリーンにヴィーシャ家のすぐそばの家を私に紹介するように頼んだ上、ヴィーシャの家族に私の面倒をみるよう「誠意」をもって交渉したらしい。そして、その誠意はこの場にはいないリドル君の学費になったそうだ。
やっぱり息子はしっていたのか、凄いな。本当に私の子?私のためにこんなものを用意してくれるなんてうちの子はかわいい。
申し訳なさそうに語るモリ―に、受け取ってくれてありがとう、うちの子はその方が安心すると思うわ。と伝えておく。多分分かっていたのだろう。ほっとした顔をした。
その後の食事は和やかな雰囲気だった。私は夕食をこの家で食べることになるそうだ。あと、息子から保存食を預かっているそうなので遠慮なく受け取っておく。
食糧庫の半分を占領しつつも自分の好物を増やすために明日市場に行くときにつきそうことをサム君に頼んだのであった。
エマの名前を忘れて何度も見直したのは内緒。
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