アリストア帝国ではある慣わしがある。帝国に産まれた女子は『運命の花』を育てその花により評価をされる。公爵令嬢のミレイも幼い頃に種を貰い育てていた。しかし、その種は花ではなく端から見れば何処にでもある雑草にしか見えない物だった。家族や友人からは『雑草令嬢』、『ハズレ令嬢』と馬鹿にされ公爵令嬢でありながら肩身の狭い日々を送っていた。遂には婚約者を妹に奪われてしまう。『もうこんな貴族社会なんてやってられないわっ!』我慢の限界を迎えたミレイは全てを捨てて人生をやり直す事を決意する。その際、鑑定士に雑草を見て貰った際、ある事実が判明する。実は雑草だと思っていた物は伝説の薬草だったのだ。ここからミレイの人生は大きく変わる事に……。
公開日時:2021年12月10日(金) 16:08
更新日時:2021年12月14日(火) 20:10