式神の作品一覧

　現代に陰陽師の末裔でありながら、その力を受け継がない少女がいた。 陰陽師の血の宿命か、物の怪にとって脅威とも呼べないその少女がなぜか物の怪から狙われ始める。 陰陽師の力である呪とは〝まじなう〟と読み。それは災厄を除くことのできる、陰陽師の想いの強さが反映された神通力のこと。 それは痛みに寄り添う優しさであったり、誰かを大切に想う温かな気持ちであったり…。 始まりは痛みに震える心から。 大切なものへの想いの力が紡ぐ癒し系ダークファンタジー。

学力、運動能力、その他さまざまな能力が全て平均の、異常な程に普通な野仲恭平。 転校してきたエセ関西弁で陰陽師の少女、紫宝院和との出会いから”妖”を知り、普通とはかけ離れた陰陽師と妖の世界へと身を投じていく。 努力が報われずどこまでも平均的な能力しか持てない、普通ではなくなりたい野仲恭平は、奇々怪々な世界で特別な何者かになれるのか。 陰陽師と妖の争い、そしてヒトと妖の繋がりの物語——。

江戸時代の陰陽師・蒼頡。かつて漢字を生み出した中国の伝説の人物と同じ名を持つ彼は、筆をとり、和紙に言葉を記して文字に魂を入れ、自在に操る力を持っていた。時代は江戸時代初期。戦乱の世が終わり、徳川家康によって新たな時代が幕開けようとするその過渡期。そこに渦巻く妖、怨霊、もののけ、悪鬼、妖怪、魑魅魍魎。個性豊かな数々の式神たちとともに、巻き起こる様々な怪事件を陰陽師・蒼頡が解決する。爽快感溢れる、純和風ファンタジー。 【参考】 ★与次郎稲荷神社（Wikipedia） ★中国古典文学大系 抱朴子・列仙伝・神仙伝・山海経 第8巻 本田済・沢田瑞穂・高馬三良 訳 発行者 下中邦彦 株式会社 平凡社

式神を召喚できる少年、霧生嶺山。 彼は戦いに巻き込まれていく。そしてそれは悪意に満ちた黒い陰謀だった。