夢・成長の作品一覧

4件の作品が見つかりました。
あの頃の僕たちは
いつか大人になったら、一緒に行きたい場所がある
連載中 長編
 「俺、未来から来たんだぜ?」  「何それ…」  「俺とお前は永遠の親友。って言っても、可能性のひとつだけどな?」  菅野拓也はへんなやつだった。  出会った時から、まるで昔から知り合ってたみたいに絡んでくるやつだった。  俺たちは同じ町の、違う地区に住んでいる子供だった。  中学生になるタイミングで同じ学校になり、クラスも同じになった。  拓也は野球が好きだった。  いつかプロ野球選手になるんだって夢見てて、そのために“過去に戻ってきたんだ”って、息巻いてた。  「俺さ、人生をやり直したいんだ。未来じゃお前を殺しちまったけど、この世界じゃ、絶対にそんなことしないから」  「俺を殺した!?」  「ハハッ。まあ笑えない話なんだが、一応言っておく。俺はお前を殺した罪で指名手配になって、逃亡中に死んだ」  「はあ??」  「まあ、大丈夫だ。こっちの世界じゃ、なんの関係もないことだから」  俺を殺した?  最初聞いた時、頭おかしいなって思った。  信じるつもりはなかったし、それは今もだ。  拓也はどこか、他のことは違ってた。  どこか別世界にいるようで、他の子にはない明るさを持ってて。  いつも笑顔を絶やさないやつだった。  いつも、人一倍努力してるやつだった。  拓也の訃報を聞いた時、俺はどうすればいいかわからなかった。  かつて同じグラウンドにいたあの頃のことを思い出して、夏の終わりに蝉時雨が、町のどこかに響いてて。
公開日時:2024年12月29日(日) 02:53 更新日時:2024年12月29日(日) 02:53
話数:1文字数:716 ポイント0
もう一度、キミに逢えたら
あなたにしか、変えられない時間がある
連載中 長編
8番地区の電話ボックス。 広島市内のとある街角に、昭和初期の頃に建てられたと思われる電話ボックスが、ポツンと現れることがある。 その電話ボックスは、電話をかけた先の日付に行くことができるとされており、“忘れてしまった記憶を思い出させる魔法の電話“として、古くから親しまれていた。
公開日時:2024年9月19日(木) 14:44 更新日時:2024年11月1日(金) 08:38
話数:61文字数:27,877 ポイント0
あの海が見える街の丘で
追いつけない明日に、向かって
連載中 長編
 世界に存在していない街、——神戸。  1995年に起こった阪神淡路大震災からおよそ100年。  「ジャイアント・インパクト」と呼ばれた災厄から、世界は滅びの一途に向かっていた。  全ての始まりは、ある科学者がもたらした1つの機械装置の稼働からだった。  遥か未来から来た少年、木崎亮平は、「世界が終わる日」を知っていた。  世界を救う唯一の方法は、明日を捨てること。  人類が生み出した機械装置を使い、過去に戻ること。  ——つまり、“世界の記憶を変え続ける”ということだった。
公開日時:2024年10月13日(日) 20:02 更新日時:2024年10月23日(水) 13:59
話数:33文字数:26,641 ポイント0
真夏のパンク・ロック 〜清楚なクール系美少女は、マネジメント業務にハマっている〜
連載中 長編
万年予選敗退落ちの弱小野球部、春日高校は、メンバーの不足により廃部寸前の危機に陥っていた。 メジャーリーガーの父を持ち、アメリカ育ちであった氷室ネルは、父親が通っていた春日高校に通い、選手育成の道に進むことを志そうとしていた。 彼女の夢は父親のような「プロ野球選手」になることだったが、性別の関係で夢を諦め、途方に暮れる日々を送っていた。 そんな中、父親からある言葉をかけられる。 野球をプレーすることだけが、野球の「全て」ではない。 野球をするための環境や、それをサポートする人たちがいるからこそ、今の自分がいる。 いつか、「自分」を越えるメジャーリーガーを連れてこい。 彼女に伝えていた。 日本には才能あふれる選手たちがいる。 お前が今まで培ってきたノウハウを、日本の子たちに伝えてみてはどうか? メジャーリーグという舞台で、いつか、父親を越える選手を連れてきたい。 彼女はそう決心し、生まれ故郷である鹿児島市に、一時帰国することになるが…
公開日時:2024年8月16日(金) 16:43 更新日時:2024年8月16日(金) 16:43
話数:1文字数:510 ポイント0