もう遅いの作品一覧

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完結済 短編
 俺ことテリー・ダマスカスは一仕事を終えたあとに、今まで一緒に闘ってきた幼馴染であり仲間であり恋人であったアリスにこう言った。 「アリス、悪いが今日で君はこのパーティーから抜けて貰う。正直なところ、君の実力では今後も俺たちのパーティーでやっていくことは難しいだろう。このままだと君は確実に大怪我するか、最悪だと死に至るかもしれない」  これは本心であり本音ではなかった。  それでも俺は今後の自分たちのためにも伝えるしかなかった。 「……うん、分かったよ。そうだよね。これ以上、足手まといの私がいたら皆の迷惑だもん。ごめんね、テリー。今までずっと嫌だったんだよね?」  アリスは俺に対して怒りもせずに、俺と僧侶のマイアを見て「お幸せにね」と薄っすらと涙を浮かべた笑みとともにパーティーから抜けた。  そして、これは2週間前にパーティーに入ってきた僧侶マイアに提案されたことだった。  アリスがこれからもっと危険な目に|遭《あ》う前に辞めさせるべきだと。  Aランク冒険者となり勇者パーティー候補となった【飛竜の牙】の中で、アリスだけがCランクを超えるほどレベルが上がらず、この国では珍しく魔法が使えない体質だったからだ。  それでも俺は一向に構わなかった。  俺が頑張ってアリスを守ればいいのだと。  そう、今の恋人であるマイアに提案される前までは……。  だが、このときの俺は知らなかった。  アリスを追放したことが俺の破滅に向かう大きな一歩だったことと、愛くるしかったマイアという女の本性が別にあったことに――。  これは自分勝手な理由で恋人と別れたことによって、後悔と絶望と懺悔する男の物語。
公開日時:2022年3月26日(土) 14:47 更新日時:2022年3月26日(土) 14:47
話数:1文字数:8,344 ポイント12.8
自称病弱な妹と婚約者が私のベッドで性行為をしていました。 もう二度と妹に寝取られないようにしました。 今更謝られてももう遅い自業自得ですよざまぁ
連載中 短編
「お姉様ぁ、お姉様の婚約者のダーニエル、クラーラに頂戴ぃ。 いいでしょ〜クラーラ病弱なんだからぁ。 もう寝取っておいたわぁ。 お姉様って隙だらけのとろいどんくさ聖女よねぇ。 そんなにとろくて隙だらけでどんくさいからぁ、結界もすり抜けられるのよぉ。 お姉様ってぇ、コルツレ王国第一聖女にも相応しくないわよねぇ。 私の方がぁ、ダーニエルの妻にもコルツレ王国第一聖女にも相応しいわよねぇ。 ダーニエルもコルツレ王国第一聖女の座もぉ〜クラーラに頂戴ぃ」 「お姉様のベッド汚しちゃったけどぉ、いいでしょ〜。 だってぇ、クラーラ病弱だからぁ〜」  病弱と関係ありませんよね。 クラーラは自称病弱でいつも『クラーラ病弱だからぁ』と言い訳してきましたが、 今までのクラーラの病弱だからぁ言い訳でも一番無理な言い訳です。   「ロネッテ、お前のベッド汚したけれど別にいいよな」  「クラーラ、ダーニエル。今更謝られてももう遅いわよ」  「自業自得因果応報という言葉を知らないのかしら」 今更謝られてももう遅い自業自得ですよざまぁ ダーニエルのような元婚約者より、イケメンに溺愛されてもふもふもいるスローライフを過ごしてハッピーです。
公開日時:2022年1月16日(日) 23:06 更新日時:2022年1月16日(日) 23:06
話数:1文字数:555 ポイント0.9
連載中 長編
【なろうでも同じタイトルで連載しています!】  Aランクパーティ『深紅の鷹』の荷物持ちであるクロノスは、ある日リーダーのエレンから追放される。 「実は俺、荷物持ちついでにお前らの援護してたんだぜ? 俺抜けたらお前ら死ぬけどいいの?」 「嘘を付け! 何もしてないだろ!」  ただ、彼らは知らなかった。クロノスが三年前魔王を倒した元勇者であることを……。  実はクロノスが戦闘中に時を止め自分たちのサポートをしていた事を……。  クロノスがいなくなり、Aランクパーティー深紅の鷹はBランクモンスターに壊滅的被害を受ける。 (くっそ! あの時クロノスが言った言葉は本当だったのか!)  仲間が殺されたエレンはクロノスを追放した事を後悔する。    一方その頃……クロノスは、今や幼女になってしまった元魔王ロゼに国賓として招待されていた。 「お主の望むものなら何でも用意する! だから儂の城に来てくれ!」 (めっちゃ……いいじゃん)  ロゼに国賓として招待されたクロノスは、そこで叫んでいた。 「おかしいとは思ってたんだ! なんたって魔王であるお前が直々に俺に頼み込みに来るからな! なんで部下が二人しかいないんだよ! しかもガキ!」  そこにいたのはドワーフの幼女ピットと、ダークエルフの幼女エリザ。  ロゼはピットとエリザと共に日銭を稼いで暮らす日々だった。  そしてクロノスは決意する。 (ガキが腹を空かせてどうする! 肉を食え! 飯を食え!)  国賓なのにモンスターを倒し、幼女達に良いものを食べさせる日々。  クロノスは幼女三人と暮らしながら、徐々にこんな生活も悪くないなと思っていく。  デメリット無しの時を止める力で完全無双!  悪役には圧倒的力を見せつけます!  幼女がとにかく懐いてきます!  チートすぎる元勇者のスローライフ&ざまぁ物語です。
公開日時:2021年2月10日(水) 04:29 更新日時:2021年2月11日(木) 20:24
話数:5文字数:10,522 ポイント12.6