【3巻発売&コミカライズ決定!】自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました

48歳の主人公が異世界で12歳の少女になり、冒険者として生きるお話です
如月 雪名
如月 雪名

第251話 迷宮都市 地下14階 新しい魔法 2

公開日時: 2023年2月25日(土) 18:05
更新日時: 2023年8月2日(水) 11:34
文字数:2,133

 最初に索敵したのはフォレストウサギ体長1m。

 もうウサギの大きさじゃない!!


 ミリオネの森にいた角ウサギは普通サイズだったのに……。

 ウサギの毛も緑色をしていて目が赤い。

 そして角が2本あった。


 怖いので突進してくる前にドレインで昏倒させて倒す。

 あっ、魔法を忘れてた!

 

 確かファイアーニードルを使用するはず

 正直使う事はないだろうけど、やっぱりコンプリートしたいじゃない。


 兄がやれやれとした表情で見てくる。

 旭は苦笑していた。


 つ、次はちゃんと魔法を受けるからそんな目で見ないで下さい。

 フォレストウサギは血抜きして収納。


 気を取り直してマッピングで魔物を探す。

 キラープラント体長1mを発見。

 情報によるとつるを伸ばして巻き付けてくるらしい。


 め殺される前にドレインで昏倒させる。

 体? の中央に大きな目があるけど、素材になるから傷付けると価値が下がるみたい。

 

 一番太い部分に心臓があるので兄がライトボールで瞬殺した。


 森の左側はトレントの生息地になっていた。

 体長5mの大きな木にしか見えない。

 

 人が近付くと攻撃してくるらしい。

 ウィンドニードルを飛ばすので、全員が一度受けて魔法を覚えた。


 トレントは高級木材になる。

 これも貴族が購入する家具に使用されるため、なるべく傷は付けたくない。


 旭がライトボールを針のように出して心臓を止めた。

 2人はライトボールの扱いが上手いなぁ。


 一体いつ練習したんだろう?


 迷宮タイガーは、なんとトレントの森深くにいるらしい。

 という事は襲ってくるトレントを全て倒す必要がある。

 道理どうりで換金額が高いと思った。


 これは普通の冒険者には無理かも……。

 

 私達は魔法があるから問題ないけどね。

 迷宮タイガーに向かって、トレントの森を走る。

 全て昏倒させて2人が瞬殺し旭が回収。


 50体ぐらい倒すと周囲の見晴らしが良くなった。

 迷宮タイガー体長3mが見える。


 白黒の美しいゼブラ模様が綺麗な魔物だった。

 これは白虎と呼ばれる種類の珍しい虎だ。


 傷付けないように脳を石化して倒す。

 金貨10枚(1千万円)頂きです。


 周囲に冒険者がいない事を確認して、もう1体狩る。

 今は2体しかいないみたい。

 個体数が少ない魔物みたいで残念。


「沙良。迷宮タイガーは、サンダーニードルを使用するんじゃなかったか?」


「そうだった! つい金に目がくらんでごめんなさい」

 

「分かってればいい。次は忘れるなよ」


 兄にしかられてしまった。

 つい、狩られる前に倒そうとしたんだよね。


 迷宮タイガー、やっぱりテイムしたいなぁ。

 大きさもシルバーと同じくらいだし。


 ハニーはダンジョンで生活しているから、シルバーとは会えない。

 私達がダンジョン攻略中は、ホームに1匹でお留守番だから可哀想かわいそうだとずっと思ってたんだよね。


 テイム仲間がいれば一緒に遊べるし、寂しくなくなる。

 そして迷宮タイガーはネコ科だ。


 兄は猫派なので、対応を間違えなければ許可が出る可能性が高い。

 どうやって説得したら、テイムする事を許してくれるだろうか……。


 さて次は迷宮ウナギだ。


 迷宮サーモンもだけど、食べる事が出来る魔物は嬉しい。

 森の右側にある川にいるから移動しよう。


 川に着くと旭が待ってましたとばかりに、サンダーボールを撃ち込んだ。

 分かってたけどね!


 迷宮ウナギ体長5mがプカプカ浮き上がる。

 蒲焼にしたら美味しいかしら?


 ダンクさんが兄に内緒で教えてくれた所によると、男性の機能回復に効果があるそう。

 高級食材なんだって。


 日本でも確か鰻はスタミナ食材で、夜のお菓子として有名なパイがある。

 パイ自体には、そういった成分は入っていないけどね。

 あれ、私は結構好きでお土産に頂くと嬉しかった。


 今度百貨店に行って探してこようかな?

 地下の食料品売り場に、各地の名産品が売ってるコーナーがあった気がする。

 

「旭。迷宮ウナギは、ウォーターニードルを使用するんじゃなかったか?」

 

「はい、すみません。忘れてました」


「お前までバカになるなっ!」


 あら?

 旭がしかられてるわ。

 忘れていたのが私だけじゃなくて良かった……。


 迷宮ウナギが気絶している間に、兄が瞬殺して私が収納。

 川沿いを歩いて5匹狩った。


 時間になったので安全地帯に行く。

 ダンクさんとアマンダさんのパーティーが先にきていたらしい。


 初日の今日は、朝早く起きて地下1階から地下14階まで半日以上かけてくるので大変だろう。

 

 私達は魔物を避けながら最短距離を走っているので、早ければ3時間も掛からない。

 マラソン選手も真っ青なスピードだ。


 これはHPが高いお陰。

 ステータス画面が簡素なので、詳細は不明だけど体力値がHPに準じているんだと思う。


 私の記憶力が高いのは、HPもしくはMPが高いからじゃないかな。

 そう考えると、異世界の冒険者は10歳で冒険者登録をしてしまうので損をしているなぁと思う。


 すごく単純な事だけど、やっぱり貴族が秘匿ひとくしていそうな情報だ。

 階級社会は、これだから恐ろしい。


 隣にマジックテントを設置して挨拶を交わし、自宅でトイレ&休憩。

 

 テントから出ると担架たんかで人が運ばれてきた。

 知らない顔なので地下14階を攻略している人だろう。


 クラン内で兄の講義が周知されているみたいで嬉しい。


 地下14階、初の治療だ。


 リーダーから状況を聞き、旭が足の具合を確認して瞬時に治療。

 金貨16枚(1千6百万円)を受け取った。

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