【3巻発売&コミカライズ決定!】自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました

48歳の主人公が異世界で12歳の少女になり、冒険者として生きるお話です
如月 雪名
如月 雪名

第284話 迷宮都市 地下14階 ハニーの紹介 1

公開日時: 2023年3月14日(火) 20:05
更新日時: 2023年8月14日(月) 01:07
文字数:2,099

 冒険者の治療を終えて安全地帯から出ると、旭は川の方面へ私は2匹と一緒にトレントの森へと別行動する。


 2匹にトレントの森近くで待機してもらい、その間にハニーを迎えに行った。

 これで私のテイムした魔物3匹が勢揃せいぞろいだ。


 残念ながらシルバーのつがい候補にはならなかったけど、ゴールデン・・・・・ウルフに進化出来たのでその内性別も変化するだろう。


 フォレストをテイムしたばかりなので、兄からは当分次のテイムの許可は下りないだろうし……。

 3匹目の従魔登録も驚かれそうなのでしない方が良い。


 A級冒険者になる頃には、年齢も上がっているので絡まれる事もないだろう。


 リーシャの体はまだ19歳。

 そして自分で言うのも悲しいけれど、身長が155cmしかないから若く見られがちだ。


 この世界の人は、皆背が高すぎなのよ!


 地下13階でハニーを呼ぶと、数分で上空から降りてきた。

 これから話だけはしてあった仲間のシルバーとフォレストを紹介するよと伝えると、ハニーははねを大きく震わせ歓迎の意志を示してくれる。


 ハニーを連れて2匹のもとに戻ると、シルバーが「ウォン」と一声鳴き挨拶をする。

 それに続いてフォレストも「ガルッ」と鳴いて挨拶をしたようだ。

 ハニーは鳴く事が出来ないので、大きな翅をパタパタと羽ばたかせ挨拶の代わりにしている。


 テイムされた魔物同士は、私から魔力のパスがつながっているので仲間だと分かるのだろう。

 種類は違っているけれど、シルバーとフォレストが仲良くなったみたいにハニーとも仲良くしてくれそう。


 ダンジョンの魔物は、基本的に出現階層から出る事はないと言われている。

 小説にあるような、ダンジョンから魔物があふれる事態は起きない。


 3匹は階層がそれぞれ異なっているから、お互い初めて見る魔物だろう。

 

 兄が果物の収穫から帰ってくるまでに、こちらもキウイフルーツの採取を終わらせよう。


 ハニーはいつも一緒に討伐をしているので問題ないけど、2匹は今日が初めてだから獲物を狩る時は傷を付けないようによく言い聞かせる。


 最初に索敵したのはフォレストウサギ2匹。

 私が昏倒させると倒れた魔物の息の根を止めるために、シルバーとフォレストが首をんで仕留めた。


 次はキラープラントだ。

 昏倒させた後で、ハニーが正に蜂の一刺しで仕留める。


 うん3匹との連携も問題なさそう。

 パーティーって、こういう感じよね。

 間違っても単独行動で1日の大半が終わる私達は、パーティーとは言いがたい。


 兄とはほとんど一緒に攻略してない状態だからね。

 

 キウイフルーツを採取するのに、今日も周囲のトレントを狩っていく。

 アイテムBOXに高級木材が百本単位で溜まるんですけど……。

 そして今日のマンゴーがある位置は、トレントの森中央だった。


 また難易度高めな場所にあるなぁ。

 マンゴー好きな兄のために、後で少し狩っておこう。


 ただトレントは体積が多いので、マジックバッグにはそんなに入らないんだよね~。

 新しいマジックバッグ30㎥(金貨410枚・4億1千万円)を、購入するべきだろうか?


 キウイフルーツを収穫する間、警戒は3匹に任せて私は10本の木に生っているキウイフルーツを1つ残らず収穫していく。


 毎日生ってくれるから、森のダンジョンは楽しくて仕方ない。

 しばらく森の階層が続くので、階層毎に生る果物を予想するのも面白いなぁ。


 種の無い果物が生るなら、大きな栗もありそうなんだよね。

 栗好きの旭が、兄の代わりに率先して収穫しそう。


 焼き栗も大きければ、食べ応えがあるだろう。

 りんごサイズだったら、栗きんとんも簡単に作れるかも知れない。


 全てを収納するとハニーが魔力草の位置を教えてくれた。

 相変わらず自分では見付ける事が出来ないけれど、従魔の能力は私の戦力扱いだ。

 教えられた魔力草を採取出来るのは嬉しい。


 迷宮タイガーが2匹出現していたので、『華蘭からん』に卸す分を狩りに行こう。  

 同じ種類のフォレストの事が心配だったけど、一度私にテイムされると余り同族意識はかないみたい。

 

 今日は森の奥にいたので、マンゴーが生っている木と一直線になるようにトレントを狩って道を作っていく。


 2匹の迷宮タイガーの脳を石化して収納。

 石化の魔法は、皮を傷付けたくない時に非常に助かる。


 昏倒させてしまうと、止めを刺すためにどうしても首付近に傷が付いてしまうからね。

 眉間を槍で刺す事は私には難易度が高いし、魔法で処理するとしても兄達の様に極細でライトボールが使える訳じゃないのだ。


 さて、そろそろ3時間経ったかな?

 旭をマッピングで見てみると、川沿いから少し離れた場所にいる。


 迷宮ウナギは狩りつくしたらしい。

 薬草採取をしているみたいで、手には魔力草が握られていた。


 私はシルバーに乗って旭を迎えに行く。

 これからダンジョン内の移動は早く出来るので、魔物狩りの効率も更に上がるだろう。


 合流すると旭はフォレストに乗る。


 ハニーとは、ここで一旦いったんお別れ。

 2匹の背中に乗って移動出来るので、とても楽だ。


 でも明日からフォレストは兄に取られそう。

 なんかすごく可愛がっているんだよね~。


 その子、私の従魔なんですけど……。

 1人で地下11階から地下13階の果物を収穫するのは、距離が多いから貸してあげるよ。


 でもちゃんと返してね!

ポイントを押して下さった方、ブックマークを登録して下さった方、作品を応援して下さった方。

読んで下さる全ての皆様、ありがとうございます。


応援して下さる皆様がいて、大変励みになっています。

これからもよろしくお願いします。

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート