何も無く平穏な日常よ

平日
ゆーj
ゆーj

日焼けが

公開日時: 2021年3月4日(木) 00:06
更新日時: 2023年10月29日(日) 13:15
文字数:2,163

「海だー!」

急過ぎ&突拍子過ぎな叶出の発言、本当に申し訳ないと思ってます。

この話をするには少し遡ることになります


5日前/8月中旬


今日の最高気温は39°という最高で最悪な日になっております。

こんな暑い日は外に出ずのんびりクーラーの部屋でアイスを食べるのが1番。外に出てしまったら家の前に素早く通りゆくトラックにひかれて死んでしまい、やがて神様的な人に『貴女はこの世界で暮らしてもらいます』的なことを言われて異世界に連れて行かれても困る。ん?おやおや?困らないな。寧ろ美味しい話だ。

だが私は暑いのが苦手なので外には出ないのですがね。


ピンポーン


こんな暑い日でも働いてる人はどんな思いでやっているのだろうか。

私はドアを開ける

「はーい」

目の前には配達の人ではなくサービス業の人でもなく私の親友の叶出がいた

「お届け物でーす」

「私は頼んでません。それじゃ」

「あぁー待って待って外暑いから入れてー!おーねーがーいー」

ドアの隙間にねじりこもうと必死に泣きながら何か訴えている。それに対し私は力強く閉める

なんでこんな暑いのに私の家に来ようと思うのか全くわからない。そんなに会いたいの?好きなの?いや私も好きだけれどさぁ嬉しいけれどさぁ、他にやることないの?

叶出がデッカい涙をこぼしているのをみて私はこれ以上意地悪できない

「あーはいはい、どうぞ」

あきらめて私は叶出を家に上げる。叶出がムスッとしている。

「なんですぐ入れてくれないのさ!こんな暑いのに余計汗かいたじゃん」

「なら自分の家で大人しくしてろよ。なによお届け物でーすって」

自業自得だろ。私が叶出を困らせるのは困ってる叶出を見たいからなんだし仕方ないよ。うん。あれ?私が悪いのか?

私は叶出を部屋まで連れて行った

「んで、今日は何して遊ぶの?」

「あ、今日は遊ぶ前に話すことがあってね」

話すこと?また夏のイベントかな?

「へぇ、それでなに?」

「今度の土曜日海に行こうよ!」

「えー」

正直行きたくない。海まで行くのがめんどくさいし何より私が苦手とする人混み、そんなところに行って何がいいのかよくわからない。

「何よその嫌そうな返事は」

「嫌そうな返事ですが?なにか??」

私は夏休みの課題を終わらせたのでアイスを食べたりライトノベルでもみて過ごそうと思ってたのに

「もう!夏休みと言えば海でしょ!夏に海に行かないのは人生勿体無いよ!ね?一緒に行こうよー」

「嫌だよ。こんな暑い日が続いてるのに外に出るなんて日焼けするし」

「そんなこと言わずにさーお願いだよ。私はまいっちと海で遊びたいんだよー」

「うっ」

そんな上目遣いで私を釣ろうとしているのだろうがそうはさせないよ!私が叶出の可愛い上目遣いで負けるなんて

「分かったよ行くよ」

はい負けました。私ちょろいです


現在


と、言うことなのです。

「まいっちー!早く海に入ろうよー」

左胸に黒と白のドット柄のビキニ姿の叶出。無邪気な笑顔で私に手を振る叶出。守りたいこの笑顔

「ちょっと待ってー」

私は海に行く前にビーチパラソルとレジャーシートを設置する。

軽くストレッチをし、いざ海へと行く。

「ひゃーー冷たい」

火照る体に冷たい海水が凄く気持ちが良い、クーラーより冷たいのではないのだろうか。

「まいっちビニールボール持ってきてるからラリーしようよ」

「よし!落としたほうが異世界で使ってみたい魔法または能力名を名付けて大きな声で言う。で良い?」

「それまいっちも落としたらするんだけど大丈夫そ?」

「望むところ!!」

「これ私だけが罰ゲームな気が」

なんやかんや叶出も了承しラリーゲームが始まった。

「いっくよー!まいっち!」

「よしこい!」


数分後


結果私が負けた

「じゃあまいっちやってねー」

どうしよう。負ける気しなかったから考えてないや。

何を言うか迷ってしまう。別に恥ずかしくはない、ただ沢山ありすぎてどれを言うべきか考える。

考えて考えた結果

「よし。これだな」

「おっそれではどうぞ」

私は深く深呼吸をする。そして

「Drop the mallet Siva (ドープ ザ マレット シヴァ)」

ふふんっ決まった

「……」

格好良すぎて声が出ないか。まぁ仕方ないな

「あのー質問なのですが」

叶出が手を挙げて質問してきた

「なにかね?」

「えっとその、どーぷざまれ?なんちゃらって何なの?どういう意味なの?」

「ドープ ザ マレット シヴァね。意味は鉄槌を下すシヴァ」

「シヴァって?」

そんなことも知らないのかこの子は、お勉強してるのちゃんと?

「シヴァって言うのはギリシャ神話の破壊神だよ」

「え?破壊神はビ○スじゃないの?」

「それはドラ○ン○ールのキャラクターでしょ?」

「あ、そうだっけ」

この子ったらわざとじゃないから余計悪い

それから私達は海を満喫した。そして塩が満ちる前に私達は帰ることにした。

「今日は楽しかったね」

「人がいなきゃもっと楽しめたのになー」

「「あっははは」」

私達は電車で帰り寄り道せず帰宅した。

「ただいまー」

「あらおかえりなさい。お風呂用意してるからパッパ入ってらっしゃい」

「うん。分かった」

お風呂場に行き服を脱ぐ。洗面台の鏡を見ると少し肌が赤くなっていた。

「このまま入って日焼けしみたらどうしよー。髪の毛もゴワゴワだし」

海はやっぱり行かなきゃよかったな

お風呂に入りシャワーを浴びると案の定日焼けの部分がしみた

今日は楽しかったけどとても痛い思いをした一日だった

今日は流石に体がだるいので早めに寝るとしましょう。

【今日の日常生活】

(海は危険がいっぱい)



皆さんこんにちはゆーjです

今回は海編でした。次回からは二学期へと突入します。

お楽しみに

読み終わったら、ポイントを付けましょう!

ツイート