2320年11月28日 午後23:15、我々は夜空に巨大な『火球』、つまり強烈に光る流れ星を観測した。それは夜空を明るく照らし出すほどの輝きで、画像から我々は隕石が落ちた場所を見つけ出すことに成功した。
それは驚くべきことに隕石ではなかった。かつての小型宇宙船の航行記録をおさめた、ブラックボックスだったのだ。記録はほとんど大気の中で焼けてしまい、救い出すことができたのはごく一部分だったが、それをこの報告書に記す。
なお、救い出された記憶はおおまかに二種類あり、種類別に日付ごとに並べて整理をした。
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