序
1.エルフさんも木から落ちる
2.エルフさんを観察しよう
戦乱の世、エルフの森を切り拓いて建設された前線都市ヴェルノ。
その周囲を頑強な石の城壁がぐるりと取り囲んでいる……はずだった。
しかし城壁は建設途中でぷっつりと途切れ、そこにそびえ立つのは一本の大樹。
その樹に住むエルフの少女(95歳)が、ただひとりだけ、かたくなに立ち退きを拒んでいるのだった。
城壁を完成させるべく、武骨な建築官ノアとエリート騎士隊長アンリは、あの手この手でエルフさんを説得しようとするが……。
異種族交流ファンタジーコメディ。