「私の世界に聖女として来て欲しい!」
「嫌です、そっちの世界の事情なんてわたしには関係ありませんから」
と言って断ったのに転移は強制らしいです。ふざけています。かなり不快に思っていたら『なんでも』願いを叶えてくれると言って来ました。なので屋敷が欲しい(あとその他諸々)と頼み、好き勝手過ごすことにしました。魔法もあるとのことなので退屈はしないでしょう。ですが聖女などという面倒な職業は御免なので、見つかりにくいような場所に屋敷を、と念押し異世界へ送られました。
森の奥で自分のために・・・と思っていたら屋敷に変な男が不法侵入し、私と取引したいと言い出しました。考えた末取引に応じることに。まあ、割と充実してきましたが、ある日街で男を狙った暗殺者に囲まれました。
問いただ(脅)したらこの男、異国の訳あり皇子でした。本当になんの冗談でしょうか。勘弁してください。しかし、私の事情など知らぬとばかりに厄介事がやってきます。いい加減にしてほしいですね。
貴方方の事情なんて知りませんよ。どれほど頼まれようが助けません。だって、私には関係ありませんから。
面倒がとにかく嫌いで自己中な冷めた主人公と面倒ごとの種で紳士な俺様皇子との異世界ラブストーリー