「今日の相手はいつもとは違うわよ?」
「あぁ?」
「さぁ、来なさい!」
バンッ!
体育館のドアが豪快に開くと、そこには、次なる刺客が。
ダボダボのズボンに、裾のはだけたシャツ。
“いかにもヤンキー”って感じのガラの悪そうな男が、くちゃくちゃガムを噛みながら現れた。
今回も他校の生徒かよ…
毎度思うが、こうも易々と他校の生徒を敷地に入れていいのか?
いやいいんだろうけど、もう少し節度ってもんをだな…
「…前回よりは弱そうだね」
「そうか?」
前回はそれこそゴリゴリマッチョっていうか、どう見ても高校生じゃねーだろっていうプロレスラーじみた風貌のやつが来たから、剣道部の奴らはみんなビビってた。
そもそも今回のヤツは経験者なのか?
話はまずそこからなんだが、“運動神経がいい”ってだけじゃ話になんないぞ?
そこらへんわかってるんでしょうかね。
お嬢様は。
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