とんでもなく物騒な会話をしている。
とても女子高生が扱っていいようなワードじゃない。
死んでも困らないって…
つーか、問題はそこじゃなくてだな…
「あの…」
どっちに声をかけていいかもわからないまま、目を向けた。
“2人”にだ。
…ん?
…あそこに倒れてるのは?
「一つ聞きたいんだが、コイツをどこから引っ張り出してきた?」
「…ああ、それは」
「まさか金でも払ったのか?」
「いいえ。私の元に訪ねてきたんです。お姉様に会わせて欲しいと」
「ほう?」
「最初は断ったんですよ?彼は恐らく『SHEL‘TTER』の下部組織にあたる構成員の1人でしょう」
「そんなことはわかっているが、どういう差金だ?」
「とくに深い理由はございませんわ。ただ、少し異様な気配を感じて」
「異様な気配、だと?」
「ええ。彼は恐らく”ただの「契約者」ではない“かと。公安の監視下にはあるようですが、名簿には載っていませんでした」
「ということは、「無法者」の可能性もあると?」
「はい。恐らくは」
読み終わったら、ポイントを付けましょう!