「わ、悪かったって…!」
「「私」が出てこなければ、どこまで進んでいたんだろうな?」
言ってる意味がわからない。
何もかも謝るって…!
行き過ぎてたと俺も思う。
今思えば、キスをしたのだって半ば強引だった。
…いや、「強引」って言うと語弊があるな
なんとなくというか、そういう「雰囲気」だったからさ…
スッ
さくらは鞄からある「物」を取り出していた。
それは俺もよく知っている物だった。
“知って”はいる。
けど、「それ」は、日常的というにはあまりにもかけ離れた物だった。
「…それ…」
「これは“魔弾”と呼ばれる特殊な弾丸が込められている「銃」でな。下級魔族なら頭で撃ち抜くだけで事が済む。もちろん、「人間」にもな」
…は?
ま、まだん…??
俺が目を疑ったのは、それが明らかに「銃」の形状をしていたということ。
彼女が言うように、それが「銃」であることは間違いなかった。
…でも、なんで…?
「エアガンか、それ…」
「レプリカに見えるか?貴様で試してやってもいいんだぞ?」
額に突きつけられる。
銃口がおでこの皮膚の上に接触する。
…さっきから目のやり場に困ってしょうがなかった。
さくらとはもうなんでも言い合える仲だ。
海で一緒に泳いだりもした。
…だけど、下着姿で至近距離に近づいて来られると、どうしても…
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