「絶対付き合った方がいいって」
「なんでそんな話になるの?」
「…え、逆にそういう話にしかならなくね?」
「先輩はいい人だよ。話しててもおもしろいし」
「付き合わない理由がねーじゃん!」
「だーかーら…」
孝太は納得してないみたいだった。
気持ちはわかる。
俺もてっきりそういう話になるのかと思ってた。
でもそんな感じじゃなさそうだった。
東條先輩の方から誘ってきたって言うから、告ればうまくいきそうだけどな
それか、あっちから告ってくるとか??
「…告られた」
「え、まじ!?」
「うん」
「返事は??」
「保留中」
「えぇ…」
保留中??
なんで?!
理由は教えてくれなかった。
なんか、深い事情があるみたいで
「たのもー!!」
教室のドアがガラッと開く。
騒然とするクラス。
ドアの方を見ると、空手部の先輩が。
「葛城ユウトはいるか?」
…げ
またかよ…
俺は「ヤツら」を知っている。
孝太や夏海も同じく。
まさか教室まで来るとは…
ってかこれからホームルームなんだけど??
空気ってものが読めないのか?
このアホ共は。
読み終わったら、ポイントを付けましょう!