大まかな下地が出来たので投稿させて頂きます。割と良いできだと思っています。
前々回の続き
パウリがバタっと倒れる前に発動した結界魔法幻想の彼方で聖騎士と十二使徒評議会議長(カトルセアポストルス・レーテマギステル) アフクセアズレート枢機卿、サードニクスアント、アメシストアントが閉じ込められバッタっと倒れたパウリを生きたまま手脚を裂いてサードニクスアントはそれぞれ喰っていったと思われる記憶の描写があったものの、十二使徒評議会議長(カトルセアポストルス・レーテマギステル) アフクセアズレート枢機卿の安否は不明であったことからハルエス・ウラドヴェルグの最後の記憶だけではこれ以上の情報が引き出せずに謎を残した感じに終わってしまった。
えっ…これで終わり? どういうことなんだ? 僕が想像していたものとは違う!? えっ…えっ!? どこから驚けばいいんだろう?みたいな唖然とした表情をしている2人を横目に音春は「 さて、どうだったかな? 優音 プルケル 2人が見たかったもの・知りたかったものはあったかな? 優音に関してはあったと思うけど…プルケルに関しては不完全燃焼っていう感じだよね? 私が分かる範囲の質問なら答えられるよ? 」っと言った。
( まぁ、今は聞いても答えられないか… それに質問だらけだろうしな。とりあえず、周りの空間を元に戻して、周囲に存在する数多にある記憶が映し出されるところに戻るか。それにもうそろそろ無属性記憶転写の効果時間が切れるな。)
「 じゃあ… 僕との記憶が出てこないのはなんで? あと、途中の記憶飛びはなんなの? どういうことなのか教えてくれる?? 」
( そうだ。確かに こいつの言う通りだ。こいつが出生したということは記憶上 特に言及されていないし、記憶が途中でジィーーーーーっというスノーノイズ音がするたびに記憶が一気に進んだりしてるな。 )
「 うん、いいよ。理由は二つ 一つ目の理由として挙げられるのが結界魔法幻想の彼方によってパウリの生前の記憶がすべて書き置き換えられた可能性とジィーーーーーっというスノーノイズ音と共に記憶が飛んだ際にプルケルが出て来ていた可能性の二つの理由があると思っているけれども間違えなくこの2人は君の両親で間違いないよ。」
( 音春様、アシェル族の者が我々の家に侵入して来ていたので気絶させておきました。)
「 なるほど 結界魔法幻想の彼方の効果にそんなものが… 」
( 了解した。ありがとう。)
「 私はジィーーーーーっというスノーノイズ音が気になったんだけど…誰から干渉されている可能性は? 」
( おそらくですが、優音様の言う通り この者たちが無属性魔法を使って鑑賞していたと思われます。現に無属性魔法を発動していたようです。)
「 その可能性も考慮していたんだが…まさか、アルシェ族が侵入して来たらしいが…シグマによって全員、気絶させられている。優音たちはもうすぐ無属性魔法記憶転写の効果が切れると思うから とりあえず、捕らえておいてね。」
( なるほど だから、シグマさんをこの世界には連れて来なかったんだ。)
「 あぁ、いい忘れてたけど この世界自体のことは夢で終わっちゃうんだ。でも、さっき見た記憶はそのまま引き継がれるから安心して目覚めるといいよ。 3人の共通の思い出だよ? んね? だから元気だしてね。」
アルシェ族がまた侵入して来ても2人は対応出来るように戦闘モードの中で少しほんわかする一言を音春が言ったことでさっき見た記憶の全部が吹き飛ぶようなインパクトがある言葉に聞こえた。
( シグマ、私 何かちょー恥ずかしいこと言ったような気がするんだがどうしよう…? )
「 何で君はそんなことをサラリっと言えるの? ずるいじゃないか。君は… 」
最後の言葉が無属性記憶転写の効果時間が切れるタイミングと重なり、聞こえなかった音春 逆に最後の言葉だけが鮮明に聞こえた優音は「 えっ… 最後、何か言った? 」っと聞き返す。
だが、プルケルから返事は帰って来ることは無く優音はお姉ちゃんがいない時に聞こうと思った。その瞬間、2人は目を覚ます。
( そうですね。そんなに恥ずかしいことは言ってないようにも思えますが… まぁ、ただ 音春様が慣れていないだけだと思います。もう少し男慣れしてくださいね。)
「 それにしても優音もプルケルからも質問が来ると思っていたけど…記憶飛びの影響がエグくて軟化の映画を見てるようだったけど本当にアルシェ族の者が干渉していたなら話は別だよ。なんで干渉して来たのか探るべきだよな? 」
( はい、アシェル族が表裏で我々の事を探っているようですし、アシェル族族長の記憶をまずは見に行きましょうか。)
「 うん、建国の一歩としては最高の宣戦布告じゃん。土地を一つは確保してそこに神域を作れば神聖国の建国宣言出来るんだよね。」
( はい、その通りでございます。アルシェ族自体はある程度、大きい村を持つ種族であることと最長老がエルフ族と人間族のハーフだとか。)
「 優音 プルケルは気絶してるアルシェ族の者から指令書的なものがあれば起こして 私は族長の記憶を探るから。」
( さて、探りを入れたこと目に物見せてあげましょうかね? )
「 了解 お姉ちゃん プルケルはパルフェさんの所に行ってるみたいだよ。」
( アルシェ族族長の記憶は見つけました。このまま、記憶を探って見ます。敵の情報発見次第、通告します。)
「 こっちも準備完了したから どうされたいのかな? 」
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