クラス全員で異世界に転移するまではいい、でも男の俺が踊り子って誰得よ

発情体質の踊り子♂がクラスメイトと魔王倒す
荒瀬竜巻
荒瀬竜巻

侵されて、犯していく

公開日時: 2021年7月26日(月) 21:00
文字数:1,902

本日2回目の目覚めを迎えた。ベットに大きなドア、そして窓の景色から察するに同じ部屋だろう。とんだ失態を晒した。恥ずかしい話だが、この異世界に来て以来迷惑かけっぱなしな気がする。


自分の力を過小評価し過ぎたようだ、チートな力を持ったクラスメイト達ですら魅了にかかってしまうのに、ただの一般市民が平気なわけがなかったんだ。自分に対して油断した、これは全面的に俺が悪い。


「悪かった!俺、そんなつもりじゃあなかったんだ!」


希望から深く深く頭を下げられた。話によれば、俺の服のそこかしこにねじ込まれていたお金は仁と希望、あと詩歌いのフリしてた奏がとってくれたらしい。どう使うかは後で会議とのことだ。土下座状態をなかなか辞めない希望の頭を撫でた。


「いや、今回は俺が悪いし……なんかごめんな、俺のせいで商売もダメになっちまったし」


「大丈夫だ。またあの商店街で露店やると、あの踊り子ちゃんはどこだって聞かれることが確実になったけど大丈夫だ」


「何が大丈夫なんだ?」


「お前が無事だからセーフだ」


「紳士だな……」


思ったより紳士だった希望がようやく頭を上げだ、俺が撫でてたところを気にしながら。


「その、ベルトルトの爺さんが言ってたぜ。めっちゃ可愛い踊り子が城にいるって情報が、城下町に出回ってて収集がつかないらしい。当分は城の中にいたほうがいいと思う」


マジかよ。なんでだよ、男しかいない世界だからって俺そんなに可愛くないぜ。ここまで来ると俺の感性の方が、おかしいのではないかとそろそろ勘繰ってしまう。


「後で仁が来るみたいだから、俺はそろそろトンズラする、超機嫌悪いからな。気をつけろ」


声が震えていた。あのデカくて怖い悪役顔がキレてるのを想像したら、俺まで震えてきた。希望の反応は正しいとわかる。


「そ、その、梓。逃げ切れよ」


「ああ、お前もな」


互いの健闘を祈り合い、希望は部屋を出ていった。これで一人だ。まあ仁も取って食うって訳じゃあるまいし、そんなに身構えなくたって話せば分かる。と思う。そんなに悪いやつじゃないってわかったし、何より守るって約束したから……


『この異世界を救うまで、いや、元の世界に戻っても、お前はオレが守る!』


仁の言葉を思い出す。あの時は頭が混乱していてプロポーズみたいだなとかの感想しかなかった。けれど今思うとあんな熱烈な告白をされたのは、人生で初めてだと気がついた。初めてが男かよ、どうせなら可愛い女の子に俺が言いたかった。


……まあ仁も悪くないけど。あいつ背が高い、力強い、顔も悪くない、意外といいやつとか不良なことに目を瞑ればかなりの優良物件だ。それにアレがデカイし。夢の中でしか見てないけどマジでデカイし、凶器だったから。本当まさか童貞の俺の初体験が夢の中でしかも男にひいひい言わされるとか本当に予想してなかった。


「……ん?」


ふと我に帰った。俺何考えてんだよと。できるだけ夢の話はしたくなかった。あの夢を思い出すと、なんかヤバいから。恐る恐る下半身を見た、うん、まあ勃ってるわな。なんとなくわかってた。……誰もきませんように、仁が来るまでに終わりますように。


ゆっくりと下半身を脱がした。よかった、淫魔野郎のせいでナニが不全になってるかと思った。いやそんなわけはないんだけど、毛も生えてないツルツルな下半身はあまりにも頼りなく、そんな発想が降ってきてしまった。こんなスースーしてるの小学生以来だ。


「さっさと終わらせよう……」


頭の中に理想の女を思い浮かべてヌく。これがいつものやり方。でも今は何故かそれで抜ける気がしなかった。何故。上手く説明できないけど、頑張って教える。


目の前にやりたい事がある。慣れているとそれをやっているときに、ああこれは良い感じにできるなとか、これは失敗だなとかが、作業中でも勘づいてくるものだ。それはオナニーにも同じ事が言える。コレで抜けると思う時もあるし、ダメだと思う時もある。ダメな時は他の理想の女のシュチュエーションを考えるものだが、今日という今日は誰もしっくりこない。


梓、すげぇ可愛いな。女みたいに乳首で感じて、腰揺らして。


「……」


いい子だ。すげえ可愛いぜ梓……


「…………」


頭の中にいるのは夢の中の仁だけだった。信じられないが、俺の身体は夢の仁で抜こうとしている。身体が熱くなって、萎えかけていたそれがどんどん大きくなる。それだと言うのに、俺が手を出したのは後ろの穴だった。今の俺が最高に気持ちよくオナニーできる場所を考えた時、そこだった。俺の身体やっぱり変だ。どう考えても淫魔に侵されている。


辞めなくてはと思うのは所詮頭の中だけ。俺の右手は着実に後ろから下半身を犯していた。

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