2020年8月、コロナ禍の盛夏。
30歳フリーターの坂城は家に引きこもり、自粛生活を密やかに満喫していた。
その日常の中で、失業の危機に瀕した大学時代の女友達 中嶋から突然、気分転換のドライブを持ち掛けられる。
アラサー男女のふたり旅。だがそれは同時に、死出の旅でもあった。
「もうどうせ、世界はコロナで終わっているんだ」
コロナ禍で浮き彫りになる明暗と人間関係を描いた、全6編で綴るモラトリアム短編小説。
//最終版は2022年3月21日公開
//他小説サイトで同時公開中です
//本作は2020年9月に『コロナ同人誌』へ寄稿した小説を再編集したものです