ゾンビサバイバル 【比翼の鳥の物語】

終末世界を少女と二人で生き抜くお話(完結)
sadojam
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志織の小説.10

公開日時: 2021年2月6日(土) 13:46
文字数:581

  ヒロに英語を教えながら北へ戻る。ダビ達と合流し、一緒に中国に向かう為に。

  ダビは私の居場所を感じ取ってるはずだ。タゥオーもヒロの存在を許してくれれば仲間にしたい。


  ギリギリ合流するも、タゥオーは既に単独で向かっていた。トニとパル。ダビ。そして私の知らないポピュレーターが数人。ヒロは軽視されるも大人しくしてくれている。


  中国。広大な土地。ダビはもちろんだが他のポピュレーターの方が私のパーティクルははるかに多い。

  パーティに参加したのは既にパーティクルを奪おうとするポピュレーターも居るから。せめて私の身体がシェーリーに戻るまでは。


  私だけ人間の身体は流石にキツかった。日本と違い中国は食料が少ない。

でも皆からパーティクルを分けては貰えない。

  ヒロにおぶわれて回収する日々が続く。移動スピードが全く違う。


  ダビが連れてきたサニーとヨウコが私に悪態を吐くようになる。ダビがなだめ抑えてくれるのだが、サニー達の意見が正論。

  自分のパーティクル回収が最大の目的なのに、私のせいで思うように回収出来ない。

  パルですらシェーリーの身体に戻っている。襲われないだけマシなのかもしれない。


  移動し回収するだけの毎日。ヒロは練習出来ない。誰も教えない。ヒロだけ圧倒的に経験値が足りない。


  その日を生き抜く事から、出来る限り長く生き抜く事へ変わる。その為にはパーティクルの取り合いをするリスクを背負う。


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