ゾンビサバイバル 【比翼の鳥の物語】

終末世界を少女と二人で生き抜くお話(完結)
sadojam
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現実.122

公開日時: 2021年3月29日(月) 08:30
文字数:625

パルと肉弾戦の練習をする。

パルが俺の右肩の一部分をナイフで突き刺し、クイっとひねる。俺の右手がダラリと垂れ、右腕が全く動かなくなる。持っていたナイフが落ちる。


股関節の近くの太ももを刺される。片足に力が入らなくなり崩れ倒れる。


「たいがいのポピュレーターはすぐに松果体を狙いう。攻撃パターンがすぐ分かる。刺してきたり掴んでくる腕がガラ空きだから、その腕をまず狙う。狙う所はここだ」

とパルは言いながら俺に頭を狙えと言う。俺はナイフでパルの頭を突き刺そうとするが、パルは俺の膝をナタで切る。俺の腕が切れて落ちる。


都市に居る時でも色々とレクチャーを受ける。

その場にある物で防御する。色々な防御方法を知る。俺は質問する。

「突然、目の前に隠れてたマシンガンやショットガンを持ったポピュレーターが現れたら?」

「それは死ぬ」

先に気付くしかない。


あるポピュレーター。首回りと口周りに金でできた太い輪っかを巻き付けていた。ご丁寧にダイヤモンドまで敷き詰めていた。

狙撃しても身体は傷付かない。更に頑丈そうな鎧みたいなのとまとっていた。両手にはマシンガン。腰には何丁ものショットガンをぶら下げている。背中には日本刀を交差に二本挿していた。

「あれはどうやって倒すの?」

俺はパルに聞く。

「ガソリンかけて火をつける」

パルはサラッと答える。


多くのパーティクルを集めるには。

強いポピュレーターの仲間に入り、裏切る。それが一番手っ取り早い。俺ならそうする。それを実行出来るかは別の話だが。

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