志織は、俺の思考が志織に操られてる事を心配している。
俺は志織を守ろうとした事は、車の中の志織を見つけた瞬間だった。
これが志織ではなく、他の普通の人間だったら?とも考えたが、きっと同じく助けていただろう。
志織だから助けた。というのは少し違う。
やるべき事をやる。ずっと逃げの思考に使っていたが、今は攻めの思考に使う。
志織の不安を払拭させたい。俺は思ってた事を志織に告げた。
「志織がたとえ小説のような人物でも普通の人間でも俺は変わらず守りたいし、離したくない」
少し言い澱み、ここまで素直に言ったのだから。と言い聞かせ、
「だから離れないでくれ」
これが俺の本音。本心。離したくない。離れたくない。
志織は重くうなづいた。
「私も約束するわ。離さないし離れない事を」
志織は、俺の理解を得るのはもっと遅くなると思っていたらしい。
小説では俺が意識を失った時に教える事になっていた。だがそんな必要はない。俺は最初から自分の意思で志織を離さない。離したくない。
これからの現実はトニと会い、俺に身体の使いこなし方を教えてくれる事になっている。
誰でもいい。志織の敵でなければ構わない。俺がもっと安全に志織を守れるようになればいい。断る理由は何もない。
九州に行かず、すぐに中国に行こうと俺は言った。志織をシェーリーに。まずはたくさんパーティクルを回収する事。
永遠の時間を志織と共に生きる為に戦い抜く。
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