ゾンビサバイバル 【比翼の鳥の物語】

終末世界を少女と二人で生き抜くお話(完結)
sadojam
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現実120

公開日時: 2021年3月27日(土) 09:54
文字数:905

パルはトニのパペットに話をしに行く。トニを通じて志織と話す。志織は俺が激戦区に行く事を断固として反対した。

話し合い中にトニが、俺を挟まず直接話し合え。とキレて俺と志織の会話は終わる。


俺はやって来るポピュレーターを狙撃しまくる。俺に出来る事はまず射撃の命中精度を上げる事。それしか出来ない。


たまにトニが志織に俺のやってる事を報告してくれる。志織は何にも言わない。とトニは言う。

俺は反対しなくなっただけマシだと思うようにした。


狙撃は意外と面白い。風向きと銃の癖を早く掴む事が精度を上げるコツ。

ポピュレーターが現れない時は練習した。毎日銃声音が響く。大きな音が鳴り響いてもパルは止めなかった。


時間は無尽蔵にあるが、弾は無尽蔵にある訳ではない。調達しに行く事になる。ダビデ達が次々と街へ移動している。まるで狩りをしてるようだ。とパルが言った。その跡地でパルと俺で弾や銃を集める。


移動は極力、高いビルの屋上を移動する。誰よりも早くポピュレーターを見つけ、出来るだけ遠い場所から狙撃する。屋上からだとビル風が邪魔になる。雨もまた影響する。


下を移動する時には相手が単体だと戦うようにしている。ほとんどが銃を持っている。銃の音で他のポピュレーターがやって来る。


跡地でもまだポピュレーターは居る。逃げ延びたのか新たにやって来たのか分からない。


横たわってるポピュレーターの遺体のほとんどは喰べられている。

俺達も、遺体から銃を剥ぎ取るついでに摂取をする。銃をかついだ血まみれのゾンビ。


銃についても詳しくなる。詳しくなるにつれ、もっと性能のいい銃が欲しくなる。

できるだけ遠い距離に離れて狙撃する。その分、命中率は下がる。必ず当たる距離を把握する。

危険な目には何度もあった。地雷というか罠を踏み、下半身が吹き飛んだ。たまたま敵が居なかったから良かったものの、居たら確実に死んでいた。

信頼出来る仲間を集め、グループで行動する事が激戦区を生き延びる最大のコツだと思う。


頭を守る事以外に、俺は目も守らないとならない。それとスコープ。腰に水の入った水筒をぶら下げるようになる。スコープの汚れ落としに必要。いくら気を付けていてもスコープは汚れる。

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