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中学の進学直前に隣の家から去ってしまったあの日。
僕はめちゃくちゃ泣きまくった。
ーーなんでいきなり何も言わずにいなくなったんだよ……。
親交のあった両親に聞いても話してくれず、僕は中学に進学してからも入学式も出ず、数日間自室に引きこもってしまった。
突然愛する人がいなくなり、目の前が真っ暗になる……こんな体験をこの年でするなんて正直思ってもみなかっただろう。
しかし、僕は決意する。いずれはまた会える日が来るかもしれない。これは運命だから仕方がないことだ。だけど、次会う日までは変わった自分を見せてやろう。
その時の僕の成績といえば……目も当てられないほど悲惨だった。
そこから中学に進学し、高校と僕は勉強を頑張り、ついには県内で一番偏差値が高い大学へと進学することができた。まだ他県の偏差値が高い大学も目指せたのだが……直感? というのだろうか? なんだかここに行けば会えるような気がして……。
そして、主人公こと富田誠司は六年間離れ離れになっていた幼なじみであり婚約者と再会する。
ここから明るいキャンパスライフが送れると思いきや……彼女はすっかり何もかも変わってしまっていた。悪い方向で……。