私のお名前は霧島絵梨で年齢25歳です。
私自身は20歳から引き籠り生活をしているのです。
何故、引き籠り生活をしているのかと言いますと、
大学2年生である時に、季節は春でした。
その時に、私は大好きな人がいたのですが、
告白すると見事に振られるという結果に終わるのです。
振られたせいで引き籠りとなると母親から
「いい加減にしなさいっ、25歳にもなって引き籠りって
だらしないでしょ」
「お母さんにはこんな気持ちわからないでしょっ!!」
「親に向かって、そういう事を言うのね、アンタは」
「うるさいっ! うるさいっ! ほっといてっ!!」
「!!」
母親は私に近づいて来るといきなり私の頬に平手打ちされると
「痛いじゃないっ」
「あんたが聞き分けないからでしょ」
「何なのよ、お母さんの馬鹿っ!!」
「親に向かって馬鹿とは何よっ」
「馬鹿は馬鹿じゃないの」
母親は机の上にあるカッターナイフを手で持つとそのまま
私に向けていると
「あんたなんか産まなきゃ良かった、殺してやるっ」
「殺せるものなら殺してみなさいっ!」
「っ!?」
母親は本当にカッターナイフで私の事を殺しにかかってくるのですが、
私は間一髪で避けるのです。
「避けるなっ!」
「避けないと死ぬじゃない」
「アンタ何か死んでも誰も悲しむ人なんていないのよっ!!」
「来ないでっ! いやぁぁあああああっ!」
「死になさいっ!!」
カッターナイフが私の胸に突き立てれると胸から血が流れているのです。
「あっ、あっ、あぁああああぁあっ」
と言いながら、母親は何処かへと行くのです。
「私って死んじゃうの、やだよっ、死にたくないよ」
しかし、私はそのまま命を落として息絶えるのです。
そして、私はどうなっているかと言いますと…………。
ラッシッタという異世界に転生していまして、
更には聖女になっているのです。
聖女になっている私はいきなり修羅場なのです。
「なぁ、エリ、婚約を破棄してもいいよな?」
「えっ? えっ? どういう事?」
「あのなあ~、婚約を破棄してもいいかどうかを聞いているんだよ」
「えっと、その、婚約を破棄するのはやめてよ」
「嫌だな」
「そ、そんな、婚約を破棄しないでよ、お願い」
「婚約を破棄するな、じゃあな」
エリは婚約者を追いかけて、婚約者の服を掴みながら
「ねえ、見捨てないでっ!!」
「うるせえな、さっさと何処かに行けよ」
「どうして酷い事を言うのよ」
「あっはははっ、婚約を破棄しているんだから、
もうエリとは関わる必要はないな」
「そんな事って…………」
エリは婚約を破棄された事で婚約者から見捨てられるのです。
『この世界に降り立って、いきなり婚約を破棄されるって
どんな仕打ちよ、本当に信じられない』
『まだ聖女だからいいけど、これからどうなるのよ』
しかし、その後も聖女であるエリは婚約を破棄されるという人生を送っているのでした。
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