ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。

ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態OK=絶賛連載中÷微妙に癖になる。
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第3話【ネーミング】

公開日時: 2020年9月13日(日) 19:01
文字数:1,066

とりあえず、一つ疑問が解決した。


ステータスの見かたが分かったぞ。


ただ【ステータス】と呼べば出てくることが判明した。


半透明な画面が目の前に現れる。


その下に、これまた半透明なキーボードが浮かんで見える。


入力は、これでやればいいのだろう。


でも、ステータス画面には、たいした内容は書いていなかった。


名前の欄は空白だし、レベルは1だった。


アイテムスロットの枠が有るが、やはり何も持っていない。


もうしばらくは全裸が続きそうだ。


それと【スキル・魔法】と書かれた枠も有るが、記入されているのは【ハクスラスキル】だけだった。


早くもシステムが空気を読んで、勝手に訳してくれている。


あの糞女神よりも、よっぽど役に立つな、このシステムは。


さて、レベルは1だ。


経験値0と書かれている。


レベルはこれから自分で上げろってことだろうな。


だとすると、無双は程遠い話に成りそうだ。


それと0Gとも書かれている。


文無しってことだろう。


さてさて──。


名前は勝手に付けていいのかな?


悩む……。


もしかしたら、一度決めたら変更できないかも知れない。


おそらく、その可能性が高い。


ここは慎重に決めたほうがいいだろう。


俺は半透明なキーボードに両手を添えながら考えた。


キーボードには成れている。


中学の頃から父のお古なPCで、ネットゲームを遊んでいたから問題はない。


でも、マウスが無いのが、ちょっと不便だと思う。


少し悩んだが、やっと名前が決まる。


この名前に、決まりだ。


【アスラン】


有名な海外の小説から取っている。


ライオンの名前だ。


決してガ○ダムからではない。


俺は、空白の名前の欄に、そう打ち込んだ。


すると頭の中に女性の声が聞こえてきた。


『あなたの名前が決まりました。アスラン様、良い冒険をお楽しみくださいませ』


おお、美人そうな声だな。


あぁ……、なにこれ……。


胸が痛いわ……。


このぐらいも駄目なのかよ……。


ペナルティー、厳しいな……。


しばらく座って休むと苦しさは直ぐに治まる。


これからは煩悩には気を付けなくてはならんな。畜生……。


よし、とりあえずステータスの見かたも分かったし、名前も付けた。


次はどっちに進むかだ。


これによって俺の命運が決まるな。


飯も無い。水も無い。


人間は水が無ければ、三日と持たないで死んでしまうみたいなことを聞いたことがある。


タイムリミットは三日か──。


それまでに水辺か人里を見付けなくてはならない。


とりあえす歩こう。


山とは反対側に進めば海に出るかも知れない。


浜辺に出れれば、少しは希望が有るかもしれないからな。


なんの根拠も無いけれど──。


兎に角、歩くんだ、俺。


【つづく】

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