ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。

ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態OK=絶賛連載中÷微妙に癖になる。
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第35話【わくわくチェック】

公開日時: 2020年9月19日(土) 02:00
更新日時: 2020年9月19日(土) 06:52
文字数:2,839

ゴブリンたちとの戦闘が終わって一息ついていると、完全に日が沈む。


夜になったのでマジックトーチをショートソードの先にかけて明かりを灯す。


辺りの森は静かだった。


それにしても、まことに済みませんでした。


暴力的描写や残酷的描写にチェックを入れていない作品なのに、ついつい思わず本気で戦ってしまいました。


ザクッとか、ザバッとか、ブスッとか、モッチリとか、やってしまいました。


あれ、モッチリは無いか?


その結果、頭からホブゴブリンの返り血を浴びてスプラッタゾンビのような見てくれになってしまっています。


てか、ギャグも無かったよね。


マジで戦いすぎました。


まあ、それだけ強敵だったのかな。


ホブゴブリンとゴブリンシャーマンの存在がさ。


そんなこんなで休憩を終えた俺は、ゴブリンたちの死体と山小屋内部を漁って目ぼしいアイテムをゲットする。


それから村の近くに流れている川に向かった。


水浴びと洗濯が目的である。


何せ全身返り血でドロトロだからね。


このままでは村長のところに戻れないだろう。


完全に引かれるか、下手すりゃあ悲鳴を上げられて大騒ぎになりかねないしね。


俺は洗濯をした衣類を近くの木に引っ掻けて乾かしている間に、新スキルや戦利品のチェックを始める。


まあ、全裸でだ……。


でも、この瞬間だけは、いつもわくわくするな。


戦利品チェックってさ、冒険の醍醐味の一つだよね。


まずはレベルが8に上がったので新スキルのチェックからだ。


どんな新スキルを習得できたか楽しみである。


兎に角、キャラの成長も楽しいものだ。


「ステータス画面、かも~~ん!」


おっ!


今回は四つも同時に新スキルを覚えているぞ!


凄くね!!


どれどれ、どんなスキルかな。説明文を見てみよう。


【パッシブ・アーチャー。弓系武器の戦闘技術が向上】


【パッシブ・ダガーメン。短刀系武器の戦闘技術が向上】


あ~、この二つは戦闘力の基本値が上がるタイプだよな。


でも、ダガーメンってラガーメンみたいなネーミングだよね。


ちょっとダサくね?


でも、ラガーメンをディスってるわけじゃあないからね。


それとダガーって、|短剣符《たんけんふ》って和訳するんだな。


初めて知ったわ。日本語って難しいよね。


それにしても今回の戦闘は初めて弓とかダガーを使ったもんね。


やっぱり新スキル取得の種類は、行動に比例するんだな。


まあ、これで、また一つ強くなったってことだしな。


よしよしだ。


えーと、次は──。


【パッシブ・ショートソードマスタリー。短剣系武器の戦闘技術が向上】


あれ~?


これはどう言うことだろう?


前に覚えた【パッシブ・ソードマン】ってスキルと被ってねえか?


てか、これはショートソード限定の戦闘力向上の別スキルなのかな?


だとすると、ソードマンとショートソードマスタリーの二重効果でパワーアップってことか?


今の俺はノーマルソードで戦うよりも、ショートソードのほうが二種類のスキル効果を受けて、強いってことになるのかな。


まあ、そう言うことにしておこう。


多分だが正解だろう。


そんでもって、最後の新スキルは──。


【マラソンコストダウン。長距離を走っている間の体力消費が軽減される】


うむ、今回の旅は随分と急いだからな。


先を急ぐ余り、走りもした。


遅れを取り戻すためにだ。


これは無いよりましなスキルってやつか──。


まあ、貰えるものは貰っておこう。


さてさて、次は戦利品だぜ!


お金は全部かき集めて42Gだった。


まあまあである。


そしてマジックアイテムは、ホブゴブリンが持っていた大きな戦斧と、ゴブリンシャーマンが持っていた禍々しい杖と、動物の牙っぽい飾りのネックレスから魔力反応があった。


それと、ゴブリンシャーマンが魔法の|羊皮紙《スクロール》を一枚持っていたぞ。


このスクロールは最後の楽しみに取っておこう。


まずはゴブリンシャーマンの杖とネックレスから鑑定してみる。


杖とネックレスの鑑定結果はこうだった。


【ムーンワンド+1。月夜の晩に魔力大向上】


【ウルフファングネックレス±1。視力向上。ただし野外で狼の怒りを買いやすくなる】


むう~……。


どっちもどっちだな。


ムーンワンドの月夜限定ってなんだよ。


でも、魔力向上が大だな。


月夜のみ大魔術師な設定かよ。


まあ、いいか。売り物候補だな。


さて、それと──。


ウルフファングネックレスは視力アップなのか?


文字通り、遠くが見えたり、小さな文字が読めるようになるのかな?


目が悪くなった老人には、高値で売れそうだぜ。


でもなに、このペナルティーみたいなの。


【ただし野外で狼の怒りを買いやすくなる】


こんなパターンも有るんだな。


てか、良く見たら|プラスマイナス《±》1って書いてあったわ。


マジで、新パターンだな。


まあ、売る相手が町から出なけりゃあ関係ないか。


ほぼほぼ±1じゃあなくって+1であろう。


そう言うことにしておく。


よし、次だ。


俺はホブゴブリンが振るっていた大きな戦斧を鑑定した。


これには大きな期待をしている。


派手なの来いや!


鑑定結果は──。


【バトルアックス+1。装備者のみ、この斧の重量軽減効果】


んん?


また分からん説明だな。


まずは試しだ、装備してみよう。


ああ~、見た目より装備してみると軽く感じるなあ。


これが重量軽減効果ってやつかな


ちょっと近くの岩を叩いてみた。


岩をサックリと切り裂いた。


なるほどね~。


装備した人は軽く振れるけど、食らう側は重たい一撃のままなのね。


これならパワフルな戦いができるぞ!


派手でいいじゃんか!


これはいいものだぜ!


当たりじゃんか!!


テンションが上がってきましたよ!


さてさてさて、最後はスクロールだ。


どんな魔法でもいいから、ピカソだけは無しにしてもらいたい。


ここで再びピカソが来たらトラウマになるぞ、マジで!


そんでもって鑑定結果は──。


【魔法ファイヤーシャード。攻撃力は小。火属性。射程距離10メートルの飛翔体魔法。回数は本人レベルが3おきに一回ずつ撃てる。発動条件は魔法名を口に出す】


おお、攻撃魔法だぜ!


当たりだ!


よし!


これって、ゴブリンシャーマンが使っていた炎の飛礫攻撃だよな。


射程距離がマジックアローより少し短いけれど火属性がついているぞ。


撃てる回数も変わらない。


今なら2回だ。


あとレベルが一つ上がれば3回ずつ撃てるようになるぞ。


なんか派手な戦いができそうだぜ。


もうそろそろ、土を投げつけたりとかの、苦し紛れの攻撃をしなくても済みそうだな。


何せ二種類の飛び道具魔法をゲットしたのだから。


完全に魔法戦士っぽくねえ!


俺、かっこよくねえ!


よし、早速スクロールを使って習得しよう。


そして、スクロールが灰になった。


俺は一通り戦利品の整理が終わると服が乾くのを待った。


でも、ぜんぜん乾かない。


何せお天道様が隠れた夜だもの。


俺は全裸で服と装備を持って村長の家を目指す。


暖炉の火を借りて乾かそうと考えた。


それに全裸の夜は寒いのだ。


何より水浴びが効いている。


そして、村の中を全裸で進む俺は、初めてこの異世界に転生したころを思い出した。


服は偉大だ。


やっぱり全裸はアカンよね。



【つづく】

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