ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。

ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態OK=絶賛連載中÷微妙に癖になる。
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第215話【何度目かの牢獄】

公開日時: 2020年12月31日(木) 17:07
文字数:2,174

はーい、アスランでーす!


本日はサザータイムズの牢獄からお送りいたします!


今現在俺は地下に在る牢獄に監禁されておりますよん。


罪状は勿論ジャイアントリザードを大量にトレインして来た罪ですわん。


まあ、どこの町でもモンスターを大量にトレインして来て正門に突っ込めば罪になりますよね!!


あはっはっはっはっ~~。


まあ、今回の牢獄は狭いですが個室なので気楽ですわ。


たまに壁の隙間からゲジゲジとかカマドウマがニョッキリと出てきますが、仕方無いですよね。


それにしても身元引き受け人が居ないとなかなか釈放もされませんがな。


捕まってから一日が過ぎちゃいましたよ。


まあ、不味いけど飯もでるし、少しの間はのんびりしたいと思います。


心配なのは防壁の外に残してきたアキレスとパンダの剥製かな。


でも、あいつらはあいつらでマジックアイテムなんだから上手いことやるだろうと思いますわん。


さて、では暇なのでまずは新スキルの紹介でもしましょうかね。


今回はミノタウロスとジャイアントリザードたちと戦って、レベルが二つも上がっていますからね。


たぶん沢山スキルも覚えていることでしょう。


さー、期待して見てみようか~。


おお、合計五つも新スキルを覚えていますよ!


これは期待できますね!!


今回は魔女と戦ったときからの経験が含まれているだろうから、素晴らしいスキルを覚えているといいのだが。


さてさて、一つ目は~。


んん、一つ目と二つ目は同型だな。


【パッシブ・スピードマスタリー。敏捷度が向上する】


【パッシブ・スタミナマスタリー。体力が向上する】


おおう、これは純粋にステータスアップ系だね。


まあ、基礎ステータスが上昇するのはいいことだ。


さて、じゃあ次は~。


【パッシブ・シールダー。盾系防具の戦闘技術が向上】


あー、盾の基本スキルですね。


シルバーシールドを拾ってからバックラーを卒業して、盾を使うことが多かったもんな。


だとすると、近いうちにシールドマスタリーも覚えそうだな。


さてさて四つ目は何かな~?


あ、これも四つ目と五つ目は関連スキルだわ。


【パッシブ・ボクシングマスタリー。拳系格闘術の戦闘技術が向上】


【パッシブ・キッカーマスタリー。蹴り系格闘術の戦闘技術が向上】


これはマーシャルアーツの上位スキルの二つだね。


最近は攻撃のバリエーションに蹴ったり殴ったりを随分と入れてるからな。


まあ、これで、一段とトリッキーに動けるようになるだろうさ。


戦法が増えるってもんだぜ。


まあ、今回の新スキルはこんなもんかな。


さて、じゃあそろそろ牢獄から出たいな。


俺にロックピッキングのスキルがあれば、勝手に鍵を開けて出て行くのだが、そうも行かないか~。


ここは一つ交渉術の向上を狙おうかな。


俺は檻に顔を近付けて警備兵に声を掛けた。


「なぁ~、兵士さんよ~」


俺の側で椅子に腰掛けながらダラダラと過ごしていた警備兵がやる気無さそうに答えた。


「なんだ、クズ野郎~」


ひでー言いようだな……。


まあ、いいか。


「俺っていつ釈放されるの?」


「釈放なんてされないんじゃあないのか~」


「マジで……」


「ああ、マジでだ」


それは困ったな。


「なあ、賄賂をやるから釈放できるように訊いて来てくれないか?」


「どのぐらい払える?」


「3000Gでどうだ?」


「わかった、いま訊いて来るわ~」


流石は賄賂の力だな。


マネーパワーすげー。


文化レベルの低い世界だと絶大だわ。


しばらくすると、さっきの警備兵が偉そうな役人を連れて戻って来る。


そして警備兵が檻の前で手を出した。


「じゃあ3000Gくれ」


「あいよ」


俺が金を渡すと警備兵は持ち場に戻る。


役人だけが俺の檻の前に残った。


「あれ、檻の鍵を開けてくれないのかな……?」


警備兵が答える。


「俺は釈放の許可を出せる人を連れてきたんだから、あとはそっちで話を付けてくれ」


ずっけーー!!


じゃあこの役人にも賄賂を払わなければならないのかよ!!


まあ、しゃあないか……。


諦めきった俺は役人に問う。


「幾らで出して貰えるん?」


「7000Gかな」


たか!?


「3000Gに負けてくんない?」


「じゃあ6000Gな」


「4000G!」


「5000Gな」


「4500G!」


「OKだ」


役人が手を差し出したので俺は交渉成立の握手を交わした。


「握手じゃあないよ、お金だよ!」


「ああ、そっちか……」


俺は金を払って牢獄から出して貰った。


建物から出た俺は、お天道様の下で背伸びをする。


「ふぅぁあ~~」


しゃばの空気はうめーなー。


「さて、アキレスを迎えに行くか~」


それから俺はゲートを潜って町の外に出てアキレスを探した。


あいつにパンダの剥製を任せてあるから心配なのだ。


パンダを振り落として何処かに放置していなければいいのだが……。


俺はしばらく町の外を歩いてアキレスを探す。


すると地平線の彼方から黒馬に股がったパンダの姿が見えた。


良かった~、あいつらも無事だったようだ。


俺はアキレスがこちらに来るのを待った。


んん?


そして遠目にパンダの異変に気付く。


なんかマントを靡かせてないか?


何故かパンダの剥製は、赤いマントを靡かせている。


それだけじゃあなかった。


半分焼けた顔の片目には、ハート型のアイパッチを嵌めている。


更に厳つい棘付きショルダーアーマーまで装備していやがった。


なんか、凛々しくね……。


その成りはまさに世紀末覇者パンダであった。


誰だよ、あんな格好をさせたのは……?


拾ったのかな?



【つづく】

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