ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げをしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語。

ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態OK=絶賛連載中÷微妙に癖になる。
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第10話【高低差の戦い】

公開日時: 2020年9月14日(月) 12:00
文字数:881

怖い形相でコボルト二匹が坂を駆け登って来る。


二匹とも手にはショートソードを持っていた。


二対一の戦いだが、高低差で俺が有利だ。


俺は、早くも地の利を生かして攻撃を仕掛ける。


「ていっ!」


足元に在ったサッカーボールぐらいの岩を蹴り落とす。


コボルト目掛けて岩が、ゴロンゴロンと転がり落ちて行く。


時には跳ねたりしながら転がった岩が、コボルトの脛に命中する。


すると犬野郎は、前のめりに倒れた。


脛を押さえて踞る。


しかし、残りの一匹は俺の元までたどり着いた。


闇雲にショートソードを振るって来るが、狙いは脚ばかり。


高低差のために下半身にしか攻撃が届かないのだ。


繰り返されるコボルトの攻撃を、俺は容易く避けてまわる。


下半身にしか届かないのだ、回避も容易い。


そして俺も隙を見て骨の棍棒ボーンクラブで攻撃を仕掛ける。


ここでも高低差の有利が発揮された。


俺の攻撃は、コボルトとは対照的に、敵の頭ばかりを狙えた。


何回か攻撃を繰り出すと、二回だけコボルトの頭をどつけた。


でも、致命傷にはならない。


所詮は骨の棍棒だ。軽いせいか攻撃力が低い。


そして、三発目が敵の頭に命中すると、コボルドが顔をしかめてよろめいた。


その隙を俺は見逃さなかった。


コボルトの顔面にトーキックをぶち込んでやる。


コボルトの頭は俺の腰の高さにあったから、身体の柔軟性が固い俺でも難なく蹴れた。


蹴られたコボルトは後ろに倒れて坂を転がって行ってしまう。


そして、先ほどまで村を隠れ見ていた大岩に、後頭部から激突して動かなくなる。


俺はゆっくりと坂を下る。


最初に転がる岩に脛をぶつけたコボルトの元に歩み寄った。


そいつは脛を両手で押さえながら、いまだに踞っている。


足が折れて動けないようだった。


残酷だと思ったが、俺はコボルトにとどめを刺そうと、骨の棍棒ボーンクラブで頭を思いっきり強打した。


でも───。


ボギっ!!


「ぁぁぁあああああ!!!」


骨の棍棒ボーンクラブ+3が折れた!


ポッキリ折れただけでなく、叩いた先端は砕け散っていた。


「おーれーのー、ボーーーーンクラブがーーー!!!」


その時であった。


【おめでとうございます。レベル3に成りました!】


「めでたくねぇぇええよっ!!」


【つづく】

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